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圧腿(ヤートゥェイ)

 ええ……すごく久しぶりの更新にもかかわらず、なんの脈絡もなく『圧腿』の話を書いてみたいと思います。


『圧腿』というのは中国武術における柔軟体操の一種でして、練習を行う前に必ず行うストレッチです。


ランニングなどで体を十分に温めてから始めないと、かえって体を傷つけてしまうので要注意。

どちらかの足を自分の腰、あるいは肩ぐらいの高さの台に乗せ、足先を手でつかむ。

かかとが痛いので、靴を履いたまま行うのがベストです。


つま先を自分の顔に向けて引っ張る。

もう、これだけでかなり痛いです。

そして、上体を倒していくのですが、まずは額につま先がくっつくのを目標とします。

さらに、あごとつま先が着くまでを目指します。


最初、ありえんだろ!? と思うのです。

当たり前ですよね。

どんな短足だよ? と感じません?


立位体前屈や床に座った姿勢での柔軟体操では、ちょっと考えにくい。

ふつう、どんなに体が柔らかい人でも膝がしらや脛に顔がくっつけばいい方です。

ちなみに、私は高校のとき、立位体前屈で30センチを越えるほど体が柔らかかったのですが、いくらやってもつま先を顎につけるなんてことはできませんでした。


おかしい! 何か特殊な裏技があるに決まっている!


ありましたw


その秘密は、足裏の筋とか、太ももの筋肉とか、にとらわれていては気がつきようのないものでした。


では、どこを柔らかくすれば可能になるのか?


それは、大臀筋なのです!

お尻の筋肉ですね。


圧腿の途中、足を掴んだら、足を一本の棒とイメージし、足の付け根が尻の筋肉を突き破るようなイメージで押し込んでいくのです。

こうすることによって、足が体の中に収納され、足を瞬間的に短くできるのです。

結果、つま先と顎がくっつくわけですね。


しかし、圧腿の目標はこれにあらず。

大臀筋の柔軟性を高めることはもちろんですが、『くわ』という股関節が柔らかくなるのです。

くわ』は、「コマネチ!」とやるあのラインの関節です。

ここを柔らかくすることで、蹴りの速度も上がり柔鞭性ロウレンシンと中国で呼ぶ「柔らかく、瞬発力を伴った身体」にすることができるのです。


中国武術の核心のひとつといってもいいです。

胯を切る(チエクワといいます)を身に着けると、より中国武術的な動きを体現できるようになるでしょう。


……と、急にこんなことを書いたのは、久しぶりに圧腿やってみたら、体が悲鳴を上げたためw自戒の意味を込めて。

もし、読まれた方が圧腿にチャレンジする気になりましたら、十分注意して行ってくださいね♪


あ、ちなみに中国人って、基本体が硬い人が多いですw

日本人の方が比較的柔らかい感じがします。


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