唐瀬さん、ラブレター出したんだって?
中国の深圳市というところで、大きな武術大会があったのですよ。当時(28年ぐらい前)深圳市は経済特区として、すごいスピードで発展を遂げ、高層ビルなどの建築ラッシュが始まっていたんですね。
絶対王者たる陝西省の趙長軍が新星・山西省の原文慶に破れるなどの波乱がある中、私の目を一際引いた選手がいました。
四川省の王泙という女子選手です。
小柄な身体が一旦動き出すとねずみ花火のようにめまぐるしく動き止まらない。優美かつパワフルで、しかも正確。
(おお・・・すごい)
もはやため息しか出ません。それほど衝撃を受けました。
もともと私のお目当ては林秋泙という太極拳の選手と北京の華とうたわれた八卦掌の張宏梅という二人の美人選手だったのですが、もう、王泙に夢中ww ← 何しに中国行ってんだよ!?
王泙に会いたいなあ・・・と思っていたら、チャンスはすぐにやってきました。
私と大会を観覧するために同行した体育学院の老師が「会わせてやる」と言うんですよ。
「私の出身は四川省だ。だから問題ない」←マジでこう言い放ったw
で、実際に会えた(爆)
四川省はあまり関係なく、単に老師の力技だったんですけどねw
警備員が止めるのも聞かず、どんどん女子選手の宿泊所に乗り込むんだから(*_*)
王泙はとても気さくな子で、いろいろとお話ができました。
緊張している私への気配りもしてくれて、感激したものです。
あ。おまえ緊張するんだ? と思ったあなた!
そりゃ、しますってw
そして西安に帰ってから、感謝の手紙とファンレターを送ったんですよ。似顔絵とか描いたりねw
・・・で、この後に、例のツンデレちゃんと知り合ったり、いろいろあったんですが(ちなみにツンデレちゃんも大会に出てたらしいんだけど、知らなかったのですw)日々に追われて、忘れかけた頃――!
今度は長沙という街で大会があるということで、勇んででかけたのです。今回は明らかにツンデレちゃんの応援がメインでした。
――と、会場でひとりの日本人青年に出会います。
Oくんといって、深センの大会にも写真撮影しに来ていた武術マニアなんですが、その彼と再会を喜び合うのもつかの間、寝耳に水的なことを私にいうではありませんか!
「唐瀬さん、王泙にラブレター出したんだって?」
な、な、なぜ、おまえが知ってる!?
つか、ラブレターじゃねえし!
「その噂でもちきりですよ~」
んな、アホな! (゜∀゜)
「王泙、さっき、その辺歩いてましたよ」
などと、にやにやしてるし!
ううむ・・・顔を合わせると、まずい予感がする・・・と、そこにタイミング悪くやってきたツンデレちゃんw
さあ、このあとどうなる!?
続きは次回更新までw




