列車旅でのトイレ争奪戦!
いまさら言うまでもないことですが、中国はとにかく広い!
隣の都市に行くだけでも、車内一泊なんて当たり前なのです。
私は西安から桂林まで行くのに4泊5日かけて旅したのが最大でした。
シベリア鉄道がウラジオストクからモスクワまで6泊7日なので上には上があるものですが、そこはなんといっても中国ですから、笑える話がいくらもあるわけですよ。はいw
まず、予約しないと乗れない!
切符争奪戦に勝たないとなりません。
あの横入り当然のお国柄ですから、体を張って阻止しないと切符を手に入れることも困難なのです。
例外として軟臥という特急寝台は容易に手に入ります。なにせ高いですからね。一般人は買わないんですよ。
そこで、硬臥あるいは硬座という席の奪い合いになるわけで、押しくらまんじゅう状態のなか数時間も粘って切符を手に入れた日にゃああんた! 妙な達成感を味わい、そのまま疲れ果ててしまう……という罠w
で、無事列車に乗り込めます。
意外にも時刻にはかなり正確でして、順調に汽車は走ります。
とはいえ、当時は蒸気機関車でしたからトンネルに入ると煙いし、そこらじゅうが煤だらけで、白いTシャツが半日で真っ黒にw
いや、それよりももっとすごいのは席以外に座り込む客の多さです。
車内通路は当然ながら、
荷物を置く吊り棚に寝ている人(;´Д`)
そこら辺に歩くにわとりww ←持ち込むな!
さらに、小便するガキ!ww
カオスです! ギャハハハ!!☆ミヾ(∇≦((ヾ(≧∇≦)〃))≧∇)ノ彡☆バンバン!!
こんな状態ではトイレにいくのも一苦労。
なんといっても歩くスペースがないですから!
何人もの人が座席のシートを乗り越えて、さながら障害物競争のようにトイレに殺到していく光景が見られました。
問題なのは、中国の鉄道って複線はほとんどなく、単線で運行しているんですよ。
だから、すれ違うことができないため、いちいち指定された場所に停車して逆方向からくる汽車を待つんです。
5分や10分ならいいんですけどね。
1時間ぐらい余裕で待ちますから!
その間、動きませんから!
周囲も何もありませんので退屈なんです。
最初のうちは地平線を見れたり、けっこう感動ものなんですよ。
はてしない荒野を眺めて、「乾いた大地」「さらばシベリア鉄道」とか「銀河鉄道999」を口ずさむと、とてもいい気分♪
さて、ところが私も腹痛で苦しんでましたんでね。
いきなり腹痛に襲われるのですよ。
トイレは遠い。異世界といってもいいほど遠くに感じる。
これは、やばい……。
汽車がすれ違いのために停車した――今だ!
窓を開けると、外に飛び降ります。
これ、私だけじゃないんです。中国人の方々も我慢できないんですw
意味もなく汽車から数十メートル離れたところまで走り、ひと気のないのをたしかめて……するわけですよw
周囲が静かなので、おっちゃんたちの唸り声が闇夜にまぎれて聞こえるのが、また笑えてねww
そして、汽車に戻るとき激闘が始まりました。
窓際に飛びついて再び乗り込もうとする私の手首に空手チョップをしてくるけしからん輩が!? (-_-メ)怒るぞ、オラ!
もうその後は、その他の人を巻き込んで大喧嘩が始まりますw
子供は泣きわめきます。
物は飛び交います。
「物を投げないでください!」とのアナウンスはありません!
まったく意味不明です。
まあ、私の場合は外国人だということと、日本人だと証明すれば丸く収まったのですが、汽車に乗るたびにあんな騒動はこりごりですね。
空手チョップしてきたやつは、ニタニタ近づいてきて謝ってきましたが(どうやら途中から無銭乗車してきたやつだと勘違いしたらしい)私はなぜかしら許せちゃうんですよ。
すると、つけあがるのが向こうの人のいいところ?
友達になったと素晴らしい勘違いまでしてしまう!
過剰なほどに会話を求め、質問攻めをしてきて、こちらを寝かせてくれないのです。
まあ、とにかくいろいろとタフでないと生きていけない国でありますねw




