黄砂吹き荒れる街の異世界スイーツ!
中国の菓子というと、まず思い浮かべるのが
・月餅(ユエピン、げっぺい)
・馬拉糕
・杏仁豆腐
・芝麻球(チーマーカオ、胡麻団子)
……ですかね?
これらを中国国内で食べる機会に恵まれず、ずっとずっと中国の菓子はまずいと思い込んでいたんですよ。
スイーツ男子である私にとって、甘いものがないというのは日常において大きな痛手であります。
とはいいながら、スイカが安く手に入りましたし、酸奶 (スワンナイ)→座んないではない→ヨーグルトもメチャ濃くて美味しかったんですね。
甘いものには目がない私ですから、ひどい下痢のときでさえ、ヨーグルト屋さんが通ると追いかけて買ったものです。
当然、さらに下痢がひどくなるのですがw
中国で当時作られていた巧克力→チョコレートは、砂っぽいというか、40年ぐらい前の日本にもあったんですが、ザラザラ、さわさわした食感が不快で、気が狂いそうでしたw
なにせ、黄砂吹き荒れる街ですからね。
チョコに砂が入っていたとしても不思議ではありません。
菓子パンも屋台で売りに来たりするのですが、これがもう拷問レベルでね。
とても食えたもんじゃなかった。
見た目は悪くないんですよ。
捻って揚げてあったり、マントウに餡が入ったあんまん風の蒸しパンとか、ドーナツとかね。色んな種類があるにはあったんです。
しかし!
餡に味がない。酵母やイーストを使わずベーキングパウダーだけで膨らませてるため(いや、へたすりゃ重曹だったりしてw)風味も何もなく、一口食べると
「あ、あ……ああ」
と、遠峰一青がワインに感動するあの表情になり、その場を立ち去りたくなるというw
でぇ!
ここで、中国で食べた最高のスイーツを紹介します。
以前このエッセイに登場したツンデレちゃんを覚えているでしょうか?
伝統拳術で冠軍に輝いた徐瑛ちゃんが、例の調子で
「えい! →中国で、ねえ?みたいな意味 ちょっと面かせや」
とか言うのでw のこのこついていったんですよ。
そうしたら、な、な、な、なんと陝西省武術隊・女子チームの女子寮だったんですよ!
男子禁制じゃないのか?
とか、
見つかったらヤバいんじゃないのか?
とか、考えながらも、のこのこ入っていったんですよw
すると。
来ましたよ。
一斉に。
女子選手たちが!\(^o^)/
徐瑛ちゃんも可愛いんだけど、かねてからもう一人目をつけていた(おい)美人選手(不覚にも名前を忘れたw)も喜んで歓迎してくれ、質問攻めを受けました。
やっぱり、みんな日本に限らず海外に興味津々で、なにかとコネを作って中国から出たいと思う人が多かったんですね。
みんなでトランプしたり、歌を歌ったり、それはそれは楽しいひとときでした。健康的ですね!w
そのときに出してくれた「ハミ瓜」がとにかく美味しくてね。
(ようやく、最近日本でも栽培されるようになったみたいですね)
もともと、新疆ウイグル自治区のウルムチやトルファンの名産なのですが、
熟すとまるでメロン!
がっつくようにして食べた思い出があります。
香りがまたとてもよくてね。
女子選手たちの匂いとフェロモンにクラクラしながら食べた中国で一番かもしれない甘いものなのでした。
私にとっては、まさに異世界スイーツと言っても過言ではないのです。




