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ブラマ……

今は変わったようだが、以前中国では人民幣と外貨兌換券という2種類の貨幣があった。



どう違うのかというと、人民幣は一般の国民が使うもの。

そして外貨兌換券というのは、外国人が中国国内で買い物に使うためのお金なのだが、この両者には大きな差がある。

買えるものと買えないものがあるわけだ。



特に家電製品。

ソニーやパナソニック、日立などのものは一般の中国人には買えない。

ウォークマンなんかは高嶺の花的存在で、持って歩けば異様な視線攻撃を浴びたものだった。


他にも、例えばトヨタとか、キャノン、資生堂、花王、シャネル、イブ・サン・ローランなんかもそう。外貨兌換券でしか手に入れることができないのである。

ネスレのコーヒーや、森永のチョコ、なんかも人民幣では買えなかった。



私はたまたまミノルタのカメラを持っていて、中国に持っていったのであるが、これもスリというかひったくりにやられかけたことがある。

ぶつかりざま、カメラをつかみ逃げようとしたが紐がぶっちぎれて、そいつはコケてしまいw お縄となった……。

当時は親日の空気が満ちていたため、日本人に迷惑をかけるようなことをしたら厳罰! だったため、あの彼はどうなったのだろう?

どうなったかは知らない。



んで、本題に入る。


「ブラックマーケット」

闇市場である。なんか響きが怪しいねw


先ほどの外貨兌換券100に対し、人民幣150と交換しないか? と、言い寄ってくる人がいる。

そこまでしても、外国製の家電や化粧品を手に入れたいわけだ。


100対200で両替しているという噂もあったほどで、こういったところから、すでに当時から貧富の差はあり、金持ちはますますいいものを手に入れていくという図式があった。


西安で言うと、鼓楼という歴史的建造物のそばの路地裏が有名で、なんとも怪しい雰囲気が漂う商店の奥に連れて行かれる。


そして、交渉が始まる。

馴染みになると、レートを高くしてくれたりするのだが、慣れないうちはなかなか怖い。

見るからに危ない感じの闇商人らしきおっちゃんやおばちゃんに囲まれて

「130!」

「150だ!」

「140にまけろ」

「ダメ。150」

みたいなやりとりが続くのである。


中にはよからぬ商人もいて、ハシシ(大麻)はいらんか? とか、銃はいらないか? などとも誘ってくる。

こういう危険な誘いに応じて身を落としたものもいるので、御用心。



留学生であれば人民幣でホテルの施設を使えたり、レストラン、バー、ジムなども使えるので、一時的ではあるがかなり裕福な生活もできた。自分へのささやかなご褒美みたいなものだった。



あ、ホテルにあったディスコ(死語w) では、千昌夫の「北国の春」がかかり、こんなんで踊れるかい! という珍事件もあったなあw

ちなみに私……ダンスうまいよw

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