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体力は気力に勝る!

今日はちょっと番外です。


12,3年ぐらい前だったか、肝臓が悪くなりインターフェロン治療を施すこととなった。


通常、入院して受ける治療なのだが、商売をしている身としては足踏みした。


今でこそ、C型肝炎対策に政府が本腰をいれ、治療法も発展したおかげか?

通院治療も可能になったが、

それは、使う薬を弱めたり、半量にして工夫しているかららしい。



話を戻そう。



医者に言わせると、GOPやらGTP数値から見てよく働けたな!ということだった。



そういわれると、当時毎日が何かだるくて、

妙に寒気がしたりとか、じんましんみたいなものができたり、

帯状ヘルペスなどにかかったりと、肉体的におかしかったのだ。


一番異常だったのは、車で高速を出すとき。

80キロぐらいになると、心臓がばこんばこんするような錯覚に陥ってしまうのだ。

これ、肝臓かよ? と思われるかもしれないが、完治したら一気に治ったので。



沈黙の臓器とはよく言ったもので、肝臓が悪くても痛みなどまったくない。



だから、ただの疲れだと放っておいたのだったが……。




とある日、常連のお医者さんに「たまには検査した方がいい」といわれたので、何の気なしに検査を受けることにした。


そうしたら。


異常が発見されたわけだ。


中国でもらったに違いない!

私はピンと来たねw


自業自得かもしれない――というのも、あたるとわかっているのに水道の水直接飲んだり、屋台では汚い雑巾で拭いた皿に盛りつけた料理食べてたし……。




ここで注意なのだが、GOTやGTP、γーGTPの数値だけでは肝臓が弱っているとまではわかるのだが、肝炎や肝硬変などはそれように別の検査が必要となる。


献血とかの血液検査では指摘されないのでご注意を。


そして、医者の先生は言う。


「こりゃ、やばいね。10年後には癌になるぞ」


ということで、徹底的に治そうということに決まった。




インターフェロンとは、抗癌薬のように感じるが実際にはちょっと違っていて、自分の体の中にある抗体を無理やり増やす作用がある。




それにより自己治癒能力を無理やり高めて、悪い細胞や菌と戦うのだ。




風邪をひいたときの発熱と同じような? 意味合いがある。


だが、敵は超悪玉。


つまり、ものすごい副作用が出る。



最初の二週間は毎日の注射。



注射後、30分ぐらいで熱が出始める。39度から40度。



それでは仕事ができんということで、解熱剤も同時に服用しごまかす。



それでも38度くらいの熱が出る。



初日はさすがにきつかった。



脚はがたがた震える、悪寒が止まらない。



それでも、お客さんは来る。


でも、具合が悪いところを見せるわけにはいかない。


その日を乗り切る。



そんな日が一週間。



すると、不思議に体が慣れてくるのだ。これは先生も指摘していたが。



熱が多少あってもかなり楽に動けるのだ。38度くらいなら。



その先生はけっこうぶっきらぼうな人なので、

「そのうちもっと慣れるよ」などと笑っていたが、

あとあと、私の例を引き合いに

他の患者さんにもインターフェロンをますます勧めるようになったらしい。(-_-;)



さあ、一ヶ月がたったころ、通院は週3回になり少し楽になった。



そうそう、通院といっても静岡から電車に乗って隣の清水まで通った。

休憩時間を利用してね。


当時は静岡市に通院でインターフェロンしてくれる病院が一軒もなかったのだ。


だから、電車で一眠りするのが最高の楽しみでもあった。




そう、忘れてはいけないのが、

インターフェロンには発熱のほかに怖い副作用がいくつもある。


まず、まれな例として肺炎を起こす人もいるそうだ。



また、髪の毛がドバッと抜ける。

私の場合、4ヶ月目ぐらいからだった。


洗髪するとき、シャワーを浴びながら髪の毛をかきあげると

指に多量の髪の毛がからみ、抜けるのだ。


そして、髪を流すときも容赦なく流れ落ちていく。


一回の洗髪につき、千本ぐらいは抜けたんじゃないかなあ?


まあ、1000×100で10万。つまり100回までは大丈夫かな? と軽く考えて乗り切った。


癌の患者さんなどは女性でも髪が全部抜け落ちて、

カツラの人も多いから、そんなことで悩んじゃ申し訳ない。




で、見事私は完治した。




今も定期検査に行って調べているが、大丈夫。



この経験で言えるのが、今日のタイトルである「体力は気力に勝る」ということ。


私がインターフェロンを受けながら一日も休まずに動けたのは、気力もあったかもしれないが蓄積してあった体力のおかげだと思っている。



職業柄、食事には気をつけていたし、

肉も魚も野菜もバランスよく摂取できていたおかげでもある。



中国にいた頃は、これすらもたいしたことではないと思える体験もしてるので、よっしゃ、いっちょやってみるかと、ポジティブに治療を受けることができたことも大きい。



だからといって、読んでる人に体力をつけろ! とか、気合ダー! などと

アニマル浜口親父のようなことを言っているわけではないよ。



私が本当に言いたいのは、体力や気力とは健康から! ということです。



健康とはなにも栄養をとって、運動して、サプリを吸収して、禁酒、禁煙で、節制してなどというだけでなく――。



心の健康! 



でも、これが一番難しい?(爆)



皆さんも肝臓には注意を払いましょう!


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