青空歯医者!
長いこと滞在すると、どうしても逃れられない不安というものがある。
例を挙げると、日本に戻った時話題に取り残されるんじゃなかろうか? とか←小さい悩みだな、おい。
これは、実際に帰国した際に味わったことで、バービーボーイズ、BOOWY、久保田利伸・・・誰、それ? だったり、長渕剛の激変に驚いたり、ビッグバンベイダーの登場だったりw とにかく知らないことだらけでかなり焦った記憶がある。
まあ、そんなことより私にとっての一番の不安は
「もし、虫歯になったらどうしよう?」
というものだったw
ええ? そんなことぉ?
と、思うかもしれないが、これはなかなか恐怖なのだ。
虫歯の激痛を体験したことある人ならわかると思うが
異国で虫歯になったら、歯医者を見つけなければならないのだぞ。
ネットも携帯もない時代であるのは当然ながら
電話帳すらない国、しかも電話だってほとんどない。
そもそも、歯医者自体あるのだろうか?
あった――!
それもあちらこちらで見かけるのだ。
道端でねww
そう――青空歯医者!
他の言い方があるとすれば屋台歯医者とでもいうべきか。
(これは西安やチベット、昆明などで見かけたので他の都市はわからない)
歯医者にあるあの椅子が、どん!と道に置かれているのだ。
当然、治療器具のついた(あのドリルとか、回転ノコとかついてるやつね)
それを見て、私は安心したものである。←するなよ!
棚には、かぶせるための歯がシャチハタのように何十本も並んでいて壮観w
しかも、星やハート、太極マークなどの意匠が刻み込まれているのがほとんどで、こ、これが流行りなのか? と、私は愕然としたものだった。
というわけで、数カ月後、物は試しと治療を受けることにしたというか、機会が訪れた。
被せてあった歯がとれてしまったのだ。
もう、このへんは好奇心が何より勝ったわけだ。
今考えると、大変に無謀なことで、当然ながら満足に消毒なんかしてないし
このせいで、後年C型肝炎になったのでは? とも疑っているのだが。
さあ、治療だとなり、口を開けた瞬間!
私の口の中に大量の黄砂が吹き込んできたww
もう治療どころではない。
が。
遠慮なしにぐいぐいと型を取り、手際よく治療してくれて、次には新しい歯をはめてくれた。
★付きであるwwww
当然ながら、帰国してソッコー変えてもらったけどな!
・・・しかし、みなさんよく平気で治療してもらっているものだ。
感心してしまうのであった。




