中国に渡るきっかけというか、背中押された出来事。
私が中国へ渡る前、静岡の日中友好協会の招きで西安から形意拳の張桐老師と楚しゅう才老師の2人から太極拳とか、形意拳などの講習を受けたことが中国本土へ学びに行くきっかけとなったのですが、同じ西安にいながらも楚老師とは半年ほど会うに会えない事情がありました。
そもそも本格的に中国武術にのめりこんだきっかけというのが、楚老師の推手の演武を見たこと。
これはもうホントに素晴らしかった!
時間の流れ、空気の張り詰め方が完全に違うんです。
体育館内がしんと静まり返り、観客すべてが魅せられてしまいましたね。
吸い込まれるように見入ってしまったのは、あれが始めてでした。
というわけで、西安を選んだ理由のひとつには、楚老師に推手と形意拳を教えていただきたいというのがありました。
が。
お国の事情? お国柄の事情? 面子の張り合い? により、会うことすらままならぬハメにおちいっていました。
一説によると?(笑)馬賢達老師と張桐老師は仲が悪いらしく、そんな事情もあって……でも、私を導いてくれたのは張老師と楚老師ですから会わない訳にはいかないじゃありませんか。
このあたりのいきさつ、今ではよく覚えてないのですが誰かの尽力があって
楚老師とは会えることができました。
楚老師も私が来ていることは噂に聞いていたそうで、心から歓迎してくださりました。
ただ、教授はできない! とのことで、このへん、やはり複雑な事情を感じましたね。
そんななか、ふと偶然に楚老師の家に訪れた人がいました。
というか、楚老師が呼んだんだそうですが、
知る人ぞ知る 楚鳳蓮さん。←実の妹。
翻子拳のチャンピオンで、日本にも来ています。
そもそも彼女は馬賢達老師に手ほどきを受けたはずなのですが、まあ、こみいった事情がありまして。
楚鳳蓮はとても女性らしく、優しく、よく気が利くナイスレディーでしたよ。
後輩の徐瑛さん←後にやはり中国で翻子拳のチャンピオンになる――あのツンデレ彼女のことですw……のことを気にかけていたののが印象に残っています。
そうそう、翻子拳といえばやはり馬老師に手ほどきを受けたこの人を忘れてはなりませんね。
李蓮傑・・・ジェット・リーです。




