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チベットで夏休み!

前回、ネズミの話を予告しましたが、こんなのばかりでは気持ちよくないのでw 数回あとに回しますね(^^)


急遽、予定変更してチベットの話を!


一応西安体育学院に籍を置いていた私は 夏休みをとり(というよりも、老師が夏休みのため)独り旅に出た。


行く先は決めてあった。


チベットだ!

もう、ここだけはなんとしても行きたかったのである。


なんか、ロマンを感じるじゃないですか?


もっとも、そのときの私はチベットについての知識などほとんどなく、現地であった松本さんというカメラマンの方に、少しばかりのレクチャーを受ける幸運に恵まれた。



帰国後、チベットに関する本を読み漁り、今ではちょっとしたウンチクは語れるが……。




ともあれ、私は旅立った。

日程の予定も立てず、気ままな一人旅である。


まず向かったのが、成都という四川省の省都。そこから、飛行機でラサに乗り込む。


成都には陳麻婆豆腐店という、麻婆豆腐発祥の店が現存してるのですが、あいにく休みでした。残念!




ラサ空港に着く。有名な話であるが、飛行機はバウンドしながら着地する。ほんとうにバウンド! 


現地の人は慣れているのか、歓声を上げる。


降りると日の光のまぶしさが際だっていた。ああ、高地なのだと実感する。空気もかなり薄い。


ラサは平均して海抜二千五百メートル以上なのです。


空港といっても、ただの広場!ターミナルや土産物屋もない。ライフルを持った兵隊だけが五、六人いる。


ラサへ向かうバスに乗り込んだ。約二時間かかるという。


退屈はしなかった。そこらかしこに奇妙な仏像が見られ、時には、おお!と思わせるような大きな絵が岸壁にかかれていたりもする。


やがて、ひときわ目を引く建築物が、彼方に出現した。




有名なポタラ宮である。


理想郷のひとつとして伝えられるシャンバラへの入り口が隠されているとの噂もあるラマ教の巨大建造物だ。


「でかい!」

とにかく感嘆する。正確にはわからないが、二キロ以上離れたところから見える物体としては異常な大きさなのである。


期待は高まり、早く着かないかとワクワクしたものだった。


ラサにたどり着くと、ポタラ宮はやはりでかかった。


私はポタラを横目にラサ飯店というホテルに向かった。私の方針として、一日目だけはいいホテルに泊まることにしている。



そこで、驚愕の事実が待っていた。



ほとんどの旅行者が高山病にかかり、点滴や治療を受けているのだった。


私は全然平気。


なにせ、このころの私は訓練の賜物で、心肺機能が異常に高かったのだ。

初日はあまり出歩かないほうがいいとの忠告を無視し、レンタル自転車を借りて、方々へ出かけたのだ。楽勝!


チベットの人々はとてもにこやかで、暖かみがあり、ほっとできる街だった。

ただ、狂犬が多いのよ……。

もう、見るからに狂犬ってわかるんですw

よだれがだらだら、呼吸が荒く、目もイッちゃってるようなね。



でね。個人旅行者がポタラ宮に行くためには、そんな狂犬がうろちょろしてるところを通っていかなければならなかった(今は知りませんw)


しょうがないのでね。ま、行くかとなったわけです。

もう体中から闘志と殺気を立ち上らせてね。進みましたよ。

近寄る犬どもを片っ端から睨みつけて、威嚇しながらねw


そうしたら、けっこうあっさりポタラ宮に辿り着いた。

正直、どっと疲れた……。




チベットを訪れた理由は実は他にもある。


それは――分身の研究(爆)←でも、真剣だったのだ(^^ゞ



それについては次回へと続く。

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