ホラー詐欺小説(笑)第一弾
私のもとに届いた不思議な封筒のおはなし
ある朝、郵便ポストに差出人不明の封筒が入っていた
私は見に覚えのないその封筒に不信感を持ちつつも中身が気になってあけたのだったが
封筒の中身は、なんの変哲もないただの紙だったのだ
私はつまらないと思ったが仕事に行くために紙を机の上に置き家を出たのだった
夜帰宅すると私はまず違和感を感じた
家の中に誰かがいるような、そんな気配を感じたのだ
家中見て回ったが誰もいなかった・・・・・・・
気のせいだろうと思うことにしその日は早く寝たのだった
それから何日かたった休日にあることを思い出した
何日か前に届いた差出人不明の封筒・・・
私は確か机の上に、封筒の中身の真っ白な紙を置いたはずなのに・・・
最初は、風に飛ばされたのだと思ったが窓を開けたのは今日が初めてのはずだ
なのに何故?
疑問に思いつつもわからないものは仕方がないと
そうそうに諦めて久々の休日を楽しむことにしたのだった
それからさらに一年が経過したある日
「あれ?ゆみ、いつの間に彼氏できたの?」
「え?彼氏なんていないよ?」
「嘘つくなー(笑)」
「ほんとだってば!
と言うかなんでいきなり彼氏できたなんて聞いてくるのさ!?」
「えー?
だってここに使用済みのコンドームがあるじゃん(笑)」
「え・・・・・?」
「・・・・ゆみー?
どうしたの?
顔、真っ青だけど・・・大丈夫?」
「え・・・あ、うん、大丈夫」
「そう?
まぁいいけど、ゆみに彼氏ができるとはなぁ」
「そう、だね・・・」
友人が見つけたコンドーム、なぜ私の部屋にあったのか・・・
その日は怖くて寝れなかったためお金に余裕はなかったが一日くらいは、と思い
ホテルに泊まることにした。
翌日家に帰り、家中を掃除すると押入れから使用済みのコンドームが大量に出てきたのだった・・・
その後、すぐに警察に届けたが実際にその男に会ったなどではないことから相手にしてもらえず・・・
家には帰りたくなかったがお金に余裕があるわけではないのでホテルには泊まることはせずにおとなしく家に帰ることにした。
眠れないと思っていたが案外疲れがたまっていたのかすぐに寝てしまったようで気がつくと夜中の2時になっていた
私は、喉が渇いたため水を飲もうと思いお勝手場に行ったのだった
ガタッ
「え!!?
な、何!!!!!」
大きな物音がした方を見ると知らない男が立っていたのだった・・・
「だ、れ?」
「あぁようやくきみをみることができたうれしいなぁぼくのてがみよんでくれてうれしいなぁ」
「手紙・・・?」
「まえにあげたじゃないかぁ
わすれたのかい?
ひどいなぁゆみは
ゆみはひどいおんなだ
ぼくがいるのにいろんなおとこにいろめをつかって
ゆみはわるいこだなぁ
ゆみはとてもむぼうびだ
ぼくがみているっていうのにきにしないで
へやじゅうはだかであるいているんだから」
「・・・・っ」
私はその時悟ったこの男は一年ほど前に届いた差出人不明の封筒の差出人で、
そして・・・その手紙が届いたその日から私の家の中で生活していたのだと・・・
私は恐れていたことが現実になってしまったことにショックを受け逃げ出すという行動に移すことができなかった
その時に逃げ出していれば未来は変わっていたのかもしれない・・・
いや、きっと・・・・・・・・・・・・・