表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

マドンナとの遭遇

帰り道、本屋に寄ろうと思い久々に寄り道をすると、マドンナに遭遇した。


自分から声をかけることを積極的にしようと思っていたところだし、ちょうどいい、俺から声をかけてみよう。


マドンナはまだ俺に気がついてはいない。


マドンナと呼びかけるわけにもいかないよな、ちゃんと苗字の櫻田と声をかけよう。


「櫻田、この前は恥ずかしいところを見せてすまなかった」


「おもらしドグマくんが何の用事ですか? 私、忙しいんです」


明らかに避けられているな...。


ここで引くわけにはいかないッツ!


「何か本を買いにきているみたいだけど、何の本を買うの?」


「普通に小説です。 ほんと、どこかに行ってください」


随分とこの前と態度が違うな。 ま、当たり前か。


だったら!!


「尾崎敏史さんの新作の本じゃないかな?」


「な、なんで分かったんですか?」


「君が本を読むときは、確かに色々な人の書いた本を読んでいる。でも、尾崎さんの本を読んでいるときだけは、発売した次の日には持ってきている。それだけで、ファンだということもわかるし、さっき、新刊コーナーを見たときに、今日発売の本は何種類かあったけど、そこには尾崎先生の本もあった。櫻田さんが本屋にいる時点で推測はできたよ。そして、今本を手にしていないということは、他にも気になっている本があるんじゃないかな?例えば、ファッション雑誌とか」


「どうして私がファッション雑誌なんて興味があると思うんですか? ファッションなんかに興味はありません!」


「ファッションには興味ないか...。 桜田さんがそういうなら、そうしときますね。 俺も買ってみるよ。 尾崎さんの新刊」


「それは、勝手ですが」


「じゃあ、また学校で」


俺は櫻田さんの迷惑にならないよう、さっさと本を買って、店を出た。


マドンナも、ちやほやされてファッションに興味をもってきたんだな。 フフ。


マドンナも真面目というか天然というか、雑誌名のメモが、鞄のポケットから見えてたよ。


俺も何か新しいことに挑戦でもしてみようかな?


プライドも捨てたことだし。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ