ヴァンパイアのおねぇさん
「思ったより早いな」
唇に親指を押し当てて男性特有の低い声で言う土方。
「近藤さんを僕の命に換えてでも助けてみせる。」
これが忠犬というものか!!とか関心した私はなんて呑気なんだろう。
*武器を綺麗にしたり、増やしたり…準備をしている内に3日たった。
「うふふふふ。Hello!!あらん。貴方スッゴく私好みだわぁ。一緒に遊ばなぁい?」
大切な所だけ隠したようなかなり際どい服を着たセクシーなおねぇさん。残念ながら、かなりの貧乳。
「服を着ろ!!」
顔をこれでもかというほど赤くさせ叫ぶ土方に露出狂はあらん。可愛い♡と真っ赤な唇で妖しく笑った。
沖田はといえば……もさもさとお菓子を食べている。
うわぁこの状況でお菓子を食べるとは!!なんとマイペースなんだ。
「おい、止めろ。ロミオ」
ロミオ……?
「五月蝿い。あたしにロミオって言わないでって言っているじゃない」
「エミリと言えばいいのか?そもそもお前男だろう!!」
「え!!」
「わっ!!」
え、マジで!
貧乳じゃなくて、そもそも胸が無いんだね。それにしても男には見えないよ。真っ赤な男ならば口付けしたくなるようなぷるりとした唇。影を落とすほど長い睫毛、そして真っ白な犬歯。
女のヴァンパイアにしか見えない。
「貴方の血から頂こうかしら」
楽しそうに土方を見た。




