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悪魔

お久しぶりです。投稿するのが遅くなってしまい、ごめんなさい。

 ざわざわざわ……

血生臭い。


町から遠く離れた森にも臭うのだから相当の血の量なのだろう。


「くっさぁぁあい」


凛が大声で喚く。

そうだコイツは犬なんだ。犬は鼻が効くから。


「犬には辛いよねー」


「だから狼だって!!」


狼ということは譲れないらしい。狼ということにプライドを持っているのだろうか?




「ご主人様は大丈夫なの?女の子って血、嫌いじゃん。」


「平気。」


なんていったって私は暗殺者なんだから。服が真っ赤に染まるくらい血を浴びることだってしょっちゅうだしね。


「また元にもどっちゃった」


「何が?」


「また目に光が無くなっているよ。人形みたいで人間らしさが無くなってる。」


「人形…みたい?」


私はもう親の言うことをきくだけの人形ではない。

親は殺したから。もう私を操れる者なんていない。 


「ご主人様…?」


心配気にこちらを見る。


何を心配しているのかしら?私はもう自由よ!!


「この山を下りましょう。私はどれ位の力を持っているのか、確かめたい。」




「分かった。じゃあ、俺の背中に乗って」


大きな狼がいた。

前見たときより大きい?


馬位の大きさだ。


「大きすぎて登れない。」


「あ。ごめんごめん」


膝を折り曲げ、姿勢を低くした。


よいしょっと。

 

ドレスは思ったより動きやすい。スリットがはいっているからかな?


…にしても、ふわふわだなぁ。狼の毛ってゴワゴワしていると思ってた


「ぎゃあああ!!殺さないで!!」


「イヤァアアアアア」


「ヒャハハハハハハハ」


「ジュルルルルル」


人の声が聞こえた。つまり、現場までの距離は近いということだ。


血の臭いが濃くなってきた。 



男は女を襲おうとしていた。その男は白目が黒く、黒目が紅いという異様な容姿を持ち、爪は長く、鋭い。その爪で女の柔らかい肉を引き裂いた。その引きちぎった肉を食べている。


まさしく悪魔だ。

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