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気付かなかった力

 「慧美って夜の匂いがするー。闇の力を持っているんだね。凄ーい!格好良いなぁ。羨ましいなぁ」




たぶん凛のこの言葉から始まった。私の人生の歯車を狂わせたのは。


「闇…?力…?」


私には全く理解のできない言葉。何でその力を持っていることをあの神は教えてくれなかったのだろう?まったく…使えない人だわ。いや、人ではなくて神だったね。


『ちょっと、ちょっと!?え、キミ力を持っていること知らなかったの!?普通に闇の力、使ってたよね?』


焦りのせいか、あほっぽい喋り方が抜けている。


「え、私使ってたの?何時?何処で?」


『えー。暗殺の時とか?真っ暗でも見えていたでしょー?普通は見えないよー。だってあれ、闇の力だからぁ(´▽`)ノ』


アホっぽい口調復活ですね…。


って、え…?夜目が普通より効いているだけなんじゃないの!?


『ばっかじゃないのぉ( -_-)ジッそんなわけあるかぁぁああ』


「うわぁ、馬鹿にばかって言われた。」


私達は完璧に彼の存在を忘れていた。


「…誰としゃべってんの?ご主人様?」


そっか、凛はこの声が聞こえないのか。


『ねぇ、痣のある手を少年に向けてねぇ。この声を聞こえるようにするからぁ(ゝω∂)』


言われた通りに手を向ける。すると体の中にある箱の蓋が開き力が手に集まる。


ばびゅーん


なんともマヌケな音を鳴らせながら黒いものが凛を取り巻いた。

その黒いものは凛の穴という穴。つまり鼻の穴、口…から中に入っていく。

ホラーか!!


『あははははは!!本当にホラーだねぇ(≧∇≦)キモーイ。キモーイ!』


イラッ


凛から聞こえた。

ちらりと凛を見ると目には殺気があふれている。


「非常に腹立つ…」


「同感」


むぅ。と頬を膨らまして怒っているよ!!アピールをしている神。

中性の美形じゃなきゃその顔はアウトだよ。良かったね中性の美形でさっ。







とりあえず、私と凛との間に“神がウザい”同盟を組んだ。

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