両親殺し。
今回のお話は少し汚い言葉が多いのでご了承下さいませ(>_<)
「ギャァァアアア!!!!!慧美、慧美はどこだ。俺の所に来い!」
「面倒だなぁ。でもしょうがない、行くか。あ。服着てなかった」
ぱぱっと制服に着替える。だって今日、学校があるしね。
「お父様?何でしょうか?」
「お前は…お前は母親を殺したのか?母親なのに殺したのか?」
「え?何をおっしゃっているの?お父様?なの女を母親なんて思ったことは一度もないわ!!」
「ご飯も寝床もしっかりと与えていたのに何を言っているんだ!?母親と思っていない?お前は何様のつもりだ?」
お腹をたぷたぷと揺らし、顔を真っ赤にしながら怒っている。この姿はある動物を想像させるそれは─────────────豚。
「ブヒィブヒィ煩いなぁ。ご飯を与えられた?毒入りのご飯なのに?寝床?私、壊れかけの地下室で寝ているのに?必要以外は私の顔を見たくないから部屋から出るなとか言っているくせに?──────どの口がほざいてんだよ。豚野郎が」
「な…」
言い終える前に言う。
「アンタもお母さんとあの女の下に逝かせてあげるよ。ふふふふ」
「ちょっと、待って!!俺はお前に対するあの女の行為が好きじゃなかったんだ!!止めようとした!!だから殺さないでくれ!!」
鼻水、涙でぐちゃぐちゃになった顔で懇願している。
「何言っているの?あんなに楽しそうに私を見ていたのに!お母さんを見捨てたことだって恨んでいるのよ?だから…」
首に手をおく。
そして袖に忍ばせていた凶器で切断する。電気を流してくれるから切りやすい。
ぐぢゅぅ!!!
「さようなら」あらら。制服が汚れてしまった。
あの男も女も殺したのだからあらら。制服が汚れてしまった。
あの男も女も殺したのだから桜院財閥を潰してしまおうかなぁ?
そうと決まれば学校へ行こう。……………この血塗れの制服で。