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林檎  作者: 裏夏
8/10

人生の嫌な所

2人だけの部活をした、その次の日の朝のことだった。

「おはよう!」

林檎と登校していると後ろから声をかけられた。

「あ…おは、よ」

林檎は、目線を下げてそう言った。

「何~?ちゃんとこっち向いてよぉ?…ねぇ?林檎ちゃん?」

にこりと笑うのは、同じクラスでギャルっぽい存在の女子。

数名同じようなギャルっぽいのを連れて登校している。

「あぁ、おはよう。えっと…」

僕は名前を忘れてしまい、戸惑っていると

「椎奈【しいな】ですけどぉ」

と怒りぎみに言われた。

「あぁ、ごめん。そうだった。」

それで終わらせようと思ったが、駄目だった。

「っていうかぁ。」

「…?」

「なんであんたら、一緒に登校してるわけぇ?付き合ってんの?」

「え…」

僕は少し戸惑ったが、林檎は慌てて言い返した。

「ち、違っー「え~、でも…ねぇ?」

  クスクス


「まぁどーでもいいけど。地味なあんたらが付き合ってようが無かろうが、どーでもいいしぃ?」

「っ」

林檎が怒ってる。ヤバイ。

「ねぇ椎奈。特にさぁ…」

「え?何ぃ?」

仲間の一人が何かこそこそと耳打ちをしている。


なんだ…?


「あっはははっ!!」

!?

急に椎奈とか言う奴が笑い出した。


「林檎ちゃん、面白い事言ったげるぅ」

「な、何よ…」


「あんたが一番地味っ!!」


きゃははははっ!!クスクス あはははっ!!


「林檎、気にすんなよ。…もう行くぞ」

林檎の手を引いた。

林檎の手がやけに


冷たく感じた。

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