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林檎  作者: 裏夏
7/10

謝罪

「今日の部活内容、何だっけ?」

林檎にいちよう聞いてみる。

返事がなければ、まだ怒っていると僕は、判断するからだ。


だが、


「確か…体育祭に向けて、ポスターを描くんじゃなかったっけ。」


あれ。

返事が返ってきた。

普通に驚いた。


ワンテンポ遅れる。

「あ、そうだったね。」

「うん。…一人、2枚以上描くってのが決まりだから…」

林檎は、何かを探している。


「はい」

「え?」

林檎に渡されたのは、白い画用紙。


「ポスター、描か、ないの?」

「え、いや…描くけど。

・・・うん、描く。」


何だか意外だった。

怒っているのかと思っていた。

だけど、もぅ普通に話しかけて来て、びっくりした。


林檎はもう下書きを描き始めていた。

たまに吹奏楽の音楽室を見ながら。


「そんなに、気になる?」


「え…?」


あ。

なんか、声に出してしまっていた。


しまった…。

怒るだろうな。


「ごめん…。」

謝ってみる。

「いや、いいよ。だって本当の事だし。」


「え」


「あの、さ。」

「朝、怒鳴ったりして、ごめん、ね」


え?

林檎が、

謝った。


また、ワンテンポ遅れる。

「あ、あぁいや。別に、気にしてないし…。」


林檎が

謝った。

それは、珍しくないはずだけれど、


何だか、

珍しく感じた。

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