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林檎  作者: 裏夏
5/10

暴走

林檎が勢いよく立ったせいで、林檎の座っていた椅子が音をたてて、床に叩き落とされた。


「な、何?どうした?」

慌てて林檎に駆け寄ると椅子をもとに戻してやった。


「どうしたの?林檎ちゃん」

桃山さんも駆け寄る。


「うるさいっ!!」

そういうと握っていたペンを床に叩きつけた。

『ガンっ!!!』

驚いた僕と桃山さんは一瞬、固まった。

先に動いたのは僕だった。


ペンを拾い上げると、林檎に握らせようと林檎の手をとった。

が、


『パシンッ!!!!』


手をはたかれた。


じぃんと痛くなった。


「人が、」

やっと口を開く林檎。


「人が、勉強、してん、のに…」


「隣でうる、さい、のよ…」


そう言うと、林檎は一瞬で教室から出ていった。


なんだったんだよ。

今のは。


ハァ。

思わず、溜め息がでていた。


「林檎ちゃん、なんか変じゃない?」

「え?」

桃山さんはどこか遠くを見ていた。

「なんか今日、変。教室に入ってきていつもなら、宿題なんかやって来てて友達に見せてあげてるのに。」

「え…」

林檎ってそんなのだっけ。

わからない。

いや、興味が

ない。


「林檎ちゃん」

桃山さんは

「もしかして…。」


どこか遠くを見ていた。


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