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遊葬  作者: 40a
19/21

十九通目

なんと、この私が企業面接に行ってきました。なんと。なんと!!!!!!

人前に出るのが大の苦手で、学芸会ではありえないくらい小さい声しか出ず、アルバイトだってなんで飲食選んだんや!!!!と何度も自分を責めて、過去を思い出しては反省し、口から悲鳴が出る自分が、面接なんて大っ嫌いの私が!!!!!!!!!!!なんと言うことでしょう。まったくもって摩訶不思議。

私の脳みそでは処理エラーが起きてしまうような事態です。


昨日はここまで来たことのうれしさでわんわん泣きました。文字通り。生きてこの瞬間を迎えたこと。死なずに自らの力で家を出て、幸せになる覚悟をもってここまで耐えてこれたこと。何回殴られても、何回平手打ちされても、何回蹴られても、何回髪を乱暴につかまれても、ため息をつかれても、よその子上げうちの子下げをされても、何回死にたくなっても、何回殺したくなっても、何回声を押し殺して泣いても。何度自殺未遂をしても、何度アングラに走ろうとしても。今日この日まで、五体満足で、面接に挑む決意のできた自分がとっても頑張り屋さんでならないということを、私は忘れないように大切に抱えておきたい。

今日この日を迎えられたこと、とっても嬉しかったね、とっても怖いけど家からようやく本格的に離れられるようになったのね、やっとだね、やっとまともに息ができるね。他の人が吸えた空気の1/10ぐらいしか吸えてなかった肺に、やっと空気が通り始めたね。誇らしい気持ちで面接会場に向かえた私を、本気で慰めてあげたいのです。大変良く頑張りました、出来に関わらずチャレンジできた自分はとっても偉いのです。


この自分への尊重を切らさないように何とか維持して、本命の企業に挑もうね。完璧に準備しちゃおうね。今日は初面接、本当にお疲れ様!!!あなたはとっても頑張り屋さんです。私が保証するよ!!!

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