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遊葬  作者: 40a
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十四通目

お願いです、涙があふれて止まりません

誰か涙でびしゃびしゃになった私の顔に柔らかいタオルを当て、ふかふかのティッシュを手渡ししてくださいませんか

どんどん鼻が詰まる声で、えずきの止まらない息遣いで、涙も鼻水も出る私の顔を醜いと思わず目をそらさないでいただけますか



メンタルが不安定になったとき、それを周りに公言し、心配されている人がすごくうらやましくてたまらないのだと気づいてしまいました

本人は不安定につき低浮上だと、しばらくレスポンスが悪いと、ただその事実を伝えたにすぎません

それなのに、ただそれだけなのにずるいと思う自分がいます

常にだれかに助けてほしい、もう何一つだって頑張れやしない

ずっと息が止まってすべてを手放せる瞬間を待ちづけています

本当は明日なんて来なくてよくて、素敵な一日を過ごせたあとの瞬間に今死ねば最高のエンディングだって思っている

他者への心配は私にとって自傷道具にすぎません、私はそのように心配してもらえないのを知っている

だから自分だけはそうであるまいと、落ち込んでいる姿が見えるのに無視するようなことがあってはならないと、必死こいて、大量の膿を隠し人にやさしくあろうとします


一番最初に書いた手紙はやはり私が書いたのですね

私はそのように様々な要素から何かを嗅ぎ取り本人に何があったのか聞く

でも私にそれをしてくれる人間などいない、そこまでいろいろな要素を観察しずっと横にいてくれる人間なんていない

それは私への最大級の賞賛であり一番の侮辱です

うまく隠せているのなら、隠す気持ちはあるのに「本当は〇〇で、」って人に重荷を背負わせまいとしているのか一緒に背負ってほしいのか分からない動きをする人とは違う

私は露呈させていない

背負うべきものを、背負えたらかっこいいものを、ずっと一人で背負っていく覚悟です


だけど同時に、弱音を吐けることがどれだけ格好良くて素晴らしくてまっすぐで喉から手が出るほど欲しいスキルか!

私は吐く場所も人もいなかったから、学んでいないからやり方など知らないのです

何度もこぼしそうになるたびに口を閉じ、意味の分からない笑顔で喉の奥に押しやり、そのたびに扉は固く閉ざされ、もう自分でだって開け方が分からない

うっかり「話聞こうか?」なんて軽いアクションで、うっかり背負った側の地獄を考えたらぞっとする

私の人生を歩んでいるわけでは無いのだから、その人が私と同じような地獄を味わう必要はないのです

自身が生きている環境が地獄だってあまり考えなくたって分かるのに

助けてほしいなんてずっと昔から思っていることなのに!!!!


知っている殴られることも蹴られることも常にため息をつかれることも過度な監視管理とかすべて異常だってこともほかの子に比べて私が委縮した顔色うかがいすぎな子供として育ったことも全部!!!!!

これだけ何回も泣いて何度も声を押し殺してでも誰の所にも逃げず歯を食いしばって耐えていることを私だけがただ事実を全部知っている

これだけの内容をこなしている人間なんて見たことがない

みんな隠しているだけかもしれない、中には隠しているつもりでも漏れているやつはいるが、でもみんなも同じくらいの地獄を抱えているかもしれない

だとしたらなおさら、私の地獄もともに背負ってくれとは言えない

助けてほしいんですすごく、でも助けられたら今までたった一人で歯を食いしばった自分はどこへいきますか

ずっと幼いころから何回も耐えてきたんです、今助かったって遅い遅すぎるそれは間に合ってない

でもこのままずっと一人でいるのですか、それこそすべて終わりにする未来が近づくだけではないですか


何が正解か分からない何も分からない


ただただずっと苦しい息がしづらいんです

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