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no_title 題名のない物語  作者: 藤原 アオイ
第一章 project angel
23/68

桜の咲く季節に 2

ヒロイン視点難しい。

 21


 終わった。

 道に迷った。

 採寸くらい一人で行けるよねと言われ、一人で東京に出たところまではいいとして、まさかここで迷うとは思わなかった。

 駅出たら後は真っ直ぐ行けばいいからとか言った人普通に許さない。


 当然の如く自分には人に道を聞けるほどのコミュ力もなく、駅前にたっている地図を読むスキルもない。


「確か、ここに……」


 ポケットのなかを漁る。

 携帯電話と、のど飴が三つと、地図が一枚入っていた。


「あった。」


 地図を取り出す。

 地図記号はわかるのに、地図は全く読めない。

 もしかして、方位が間違っているのかもと思い始める。

 なるほど、だからわからないのだろう。

 試しに地図を回してみる。

 何故か周りから変な目で見られた。


 立花さんとか、船橋支部の人には、坂道を登った先にあると言われたのを思い出す。

 大体どっちに進むべきなのかはわかった。

 後はただ進むだけ。

 周りをキョロキョロと見ながら進む。

 どうかこっちに学校がありますように。


 道路の向こう側に、どこかで見たことがあるような少年がいた。彼は横断歩道を渡ってこっち側にくる。

 そして、こういうのであった。


「道案内、しましょうか?」


 まさか、自分に話しかけてくるとは思わなかった。顔に血液が集まってくる。緊張して声が出ない。


「あの、道に迷っているんですよね?」


 人生の道に迷った気がするが、とりあえず頷く。


「もしかして、今日制服の採寸?」


 ということは、彼も同じ学校なのだろう。

 安心したからか、表情が柔らかくなる。

 それと同時に、彼の顔がほんのりと赤くなったのは気のせいだろう。

青春、してますか?

はい、どうでもいいですよね。

お読み頂きありがとうございます。

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