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no_title 題名のない物語  作者: 藤原 アオイ
第一章 project angel
20/68

咲き乱れし赤い花 7

過去編、もうすぐ終わります。(予定)

18


三冊目の日記を開く。


何日も「特になし」と書かれていた。

何もなかったはずがない。

赤いインクが涙でにじんでいたから。


さらにページをめくる。


何日かだけ黒い文字でミサのことが書かれていた。


検体番号33番。

安直なネーミングだが、ミサとよぶことにした。

彼女は、八雲にとてもなついていた。

彼といるときが一番楽しそうだった。

私の娘ともよく遊んでくれた。

笑顔がとてもかわいい子だった。


研究所の偉い人は、彼女のことを「天使」と言った。

project angelの完遂は近いのかもしれない。

そうすれば、八雲は、みんなは自由になれるのかな。





XX/XX

事故が起こった。

検体番号28番、■■が能力を暴走させたらしい。

■■は現在行方不明。

また、彼の暴走により、研究所の一部が消失。

検体番号25~30の5名が死亡。

研究員数名が重体。


その日、ミサは一日中泣いていた。

もう戻って来ない彼らを想って。



僕はそのページを何度も見返した。

何かがひっかかる。

この前のミサの「裏切り者」という言葉。

28番という検体番号。

あと少しで真実にたどり着ける気がした。

お読み頂きありがとうございます。

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