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no_title 題名のない物語  作者: 藤原 アオイ
第一章 project angel
10/68

夕食と移動

メインヒロインは多分次回に。

 08


 拳銃を見えないように隠す。

 一般的な警察官が使っているものと同じホルスターらしい。

 渡辺さんいわく、


「上に引き抜くように抜けばいい」


 とのことだ。


 出口に近づく。


 そして、最初に見た棚をチラッとみる。

 さっき使っていた火縄銃は、元の場所に戻っていた。

 例のアームだろうか。


 出口は目の前にある。

 考えてみれば当然だが、持ち出すのには許可が必要らしい。


「支部長に直接許可をとったので問題はないはず、ですね。」


 といいながら、テンキーを叩く。

 ピーという電子音とともにドアが開く。


「急いで戻らないとですね。」


 時計を見ながら彼はそう言う。

 僕は頷いた。

 体感時間でおよそ6時間は経っている。

 事件の発生時刻は確か21時前後と資料にあった。

 歩いていったら間に合わない。

 渡辺さんもそこに気がついたらしく、


「支部から現場の近くまで車は出しますよ。」


 と言ってくれた。


『武器庫』から受付まで。

 もっと時間がかかると思っていたが、非常口という裏道を使い、10分くらいで一階の階段の近くに出られた。


 その10分間に起こったことは、割愛させていただく。

 ただ、感想として、もう通りたくないと思うような場所であった。


 めっちゃ急いで軽めの夕食を済ませる。

 渡辺さんが、自販機にお金を入れる。

 エネルギーのチャージができると言われるドリンクゼリー2本。

 とりあえず満腹感のようなものは得られた。


 そうして車に乗り込む。

 一般的に偉い人が乗るという黒い公用車。

 至るところに革が使われている。

 本当に僕が乗っていいのかと思うほどであった。


 僕は助手席に乗り込み、シートベルトをつける。


 エンジンがかかる。

 車体が少し揺れ、車が駐車場を飛び出す。


 割と荒い運転。

 人によっては車酔いを起こしてしまうほどに。

 素でそうなのか、緊張しているのかは僕にはわからない。


 15分後。


「着きましたよー」


 ごめんなさい。

 耐えられずに寝てしまいました。

車酔い。遠くを見るとならないらしいけど、ビル街だと遠くを見ることすらできない。


お読み頂きありがとうございます。

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