拾. 1860年、江戸~桜田門外の変~
『此方だ』
松田 重助が手を差し伸べ、視力の視えない按摩を石段に引き上げる。というのは嘘で、石段を上がったのは按摩の格好をした桂 小五郎であった。
―――桂がうっすらと目を開けて、己の足下を確める。
松田は桂を江戸から出した。その数日前、松田と桂は向島とは違う料亭で打ち合わせをした。
『―――・・・松田さん、あなたは江戸を出なくて大丈夫なのか』
『心配しなくても、近い内に離れるさ。俺が江戸に居ると色々と遣り難くなるからな。だが、その前に少し遣る事がある。晋作・・・は何と無く放っておいても大丈夫そうだが、玄瑞が江戸を出るのも俺か三平さんのどちらかがちゃんと見届けるから安心してくれ』
桂と松田は意外にも気が合ったらしい。エリートで争いを避ける慎重派の桂とならず者で常に幕吏から追われている過激派の松田に気が合う要素があるとも思い難いが、共通点といえば二人とも実直で嘘を吐かないところであり、そこが互いの信用に足りたのであろう。桂の周囲には之迄、先輩は周布等10以上遡り、後輩は久坂達の代まで10程度叉下る齢の人間しかいなかった為、同年代で初めて得た同志というのも大きな要素かも知れない。
『―――ん?』
―――松田も、桂相手にはもっと態度が淡白で、高杉や久坂に対する様に煩く口を挿んだりはしない。其は桂の性格に依る部分も大きいかも知れないが、年齢が近い事で或る種の背伸びをしなくていいからかも知れない。
『―――桂?何か気になる事があるなら言ってみろ』
松田が燗酒を引き揚げて布で包み、桂の猪口に注いだ。
『―――この江戸で、何かする心算なのか?』
・・・・・・桂は少し躊躇った後、そう尋ねた。
『別に、何も起らなければ、肥後側からわざわざ何をする事も無いさ』
松田は桂が酒を充たした猪口をゆらゆらと揺らした。斯うして空気に触れさせると、中に入った酒は冷めるのが早くなる。
『・・・水戸は藩士の身分を返上して江戸に押し掛ける騒ぎが起きているそうだな。江戸定府の藩主に抗議をする意味で』
水戸は保守派である諸生党と尊攘派である玉造組(天狗党の前身)で藩論の分裂が起きており、その上徳川御三家の一つを抱えている。猶、のちその御三家の一つ水戸徳川家から出されたのが、江戸幕府第15代将軍・慶喜である。
『―――ああ、そうだな。俺と三平さんも水戸浪士とは何度か話をしているが、肥後は今のところ其に関る心算は無い。
併し、玉造組は肥後勤皇党の同志だ。松陰ももうじき江戸に来るだろうし、何かコトが起ればそうとも限らん。その際は肥後も喜んで協力させて貰う』
そう言って、松田は徐に猪口に口をつける。少し飲み、すぐに猪口を横に置いた。
『―――心配は不要だ、桂。長州藩は長州藩の仕事だけしていれば問題無い。一番大変なのは長州藩なんだからな。そこについては水戸も重々承知しているし、長州藩に不利な事は決してしない』
―――桂 小五郎と松田 重助は共に謀り、肥後・水戸・長州の三国同盟密約の周旋に奔ったと記録が遺されている。
『・・・桂、玄瑞から「黒稲荷」の話は聞いているか?』
松田が不意に、猪口の水面を見下ろした侭尋ねる。猪口にはまだ半分以上の酒が残っている。
『え?』
桂が聞き返すと―――・・・松田は突き放した様に薄く哂った。
『「黒稲荷」と云われるのが肥後には居てな。黒稲荷は今、肥後の山を護っているんだが、もうじき肥後の使いで江戸に来る。
・・・今はまだ、気に入られているから藩のヤツらに飼わせているが、孰れヤツらに牙を向く』
熱血と言われる男の冷酷な笑みに、桂は背筋を凍らせると共に想像以上の熊本藩の分裂具合に息を呑んだ。一丸となって徳川に対抗せねば潰れる運命にあった彼等には解らぬ事情だともいえる。長州が立て直した後にいつかは肥後もと思ったが、桂がこの時之に怯まなければ肥後は維新後その慈悲に少しは与れたかも知れない。
『―――・・・黒稲荷が江戸に居る時にコトが起れば、凡てを壊して維新しい道を示す事があるんだろうけどな』
『この道を此の侭真直ぐ行くと、警備の緩い番所が一つだけある。其さえ越えれば、後はずっと竹林だ。山賊以外は誰も通らない』
顔を上げると陽の光が目に入り、白い景色に道が浮んだ。
「・・・・・・・・・」
―――永鳥 三平が屋根の上から白い道を冷めた眼で見下ろす。3月で桜の花開く季節であった。が、この時代にも異常気象というのは存在したらしい。江戸市中は雪が積っていた。
・・・永鳥は首に巻いた襟巻を引き上げた。肩に引っ掛けた赤い半纏が灰色の空の下、風を孕んで靡く。
下の宿から雉の顔とも椿の花とも取れる不気味な仮面をつけた人物が出て来た。その手は既に刀を握り、深い紅を重ねた着物が白い景色に浮び上がっている。
永鳥は凍る様な灰蒼色の瞳を一瞥させた。そして、下に立つ者と同じ仮面を顔の前に遣り、
「―――状況開始」
と、雪の様に冷ややかな声を地上に降らせた。
「大老。せめて従士をもう少し増やして・・・「よいと言っておるじゃろう」
大老・井伊 直弼は腹心である萩原 吉次郎の忠告を突っ撥ねた。井伊が各方面から恨まれている事は火を見るよりも明らかで、3月3日のこの朝にも脅迫状めいた投書が井伊が以前藩主をしていた彦根藩邸に送られている。
松陰が暗殺を目論んだ対象である間部 詮勝さえ、この時井伊は老中から罷免して仕舞っている。
「其より、雪ぞ。江戸では滅多に降らなんだから不思議な気持ちにはならんかの」
井伊は子供の様に無邪気に歓び、大名駕籠に乗り込んだ。筆と紙を用意させ、一句を道中で詠もうとしている。多趣味の側面があった。
(護衛など要らぬ)
と、井伊は思っていた。其は井伊が志士達を甘くみていた訳ではなく寧ろ逆であった、詰り赤鬼井伊が志士達の脅威に怖気づいていると思われるを避ける為、敢て護衛を強化しなかったとも、護衛の数は予め幕府の規定で決っており大老が之を破れば他の諸侯に示しがつかないという自負が働いたとも云われているが、この頃の井伊はもう行動が支離滅裂となっているので、真意を読み取る事は当人でさえ難しいのかも知れない。・・・井伊は、臣下が自身の身を案じて密かに増やしていた警護に気づくや否や、すぐに撤廃したと云う。
「―――大老が駕籠を乗り合わせていた。5ツ半きっかりに彦根藩邸を出るとみて間違いは無さそうだよ」
永鳥が雪の石段をゆっくり歩いて遣って来る。舞台となる門と彦根藩邸の距離は三里足らず。其ほど離れていない距離だが、井伊の行列は護衛が幾ら少ないと謂えど60余名はいるものだから可也ゆっくり進んで来る。
「・・・でも、この季節外れの雪だ。少し遅れて来る事だろうね。供侍達の刀は柄袋で封じられていた。大老を真先に狙えば首一つ獲るのは比較的容易だろう」
「協力頂き、礼を言う。永鳥」
永鳥が白い鳥居をくぐる。―――・・・鳥居の先にある丹塗りの神門を前に、仮面をつけた者達がずらりと並んでいた。その数凡そ二十。その何れもが、柿色や臙脂等暗い赤の系統の着物を着ており、左手には当時の紳士録である武鑑、面には蛇の目の様なぎょろりとした丸の紋が在った。
―――先頭に立つ背の高い男が面を外し、厳格な素顔を永鳥に見せた。
「薩摩に断られ、まさか肥後から声を掛けて貰えるとは思わなんだ。御蔭で今日この日まで事を進める事が出来た。深く感謝している」
「いや、之位の事しか出来なくて申し訳無い気持ちでいっぱいだよ。関」
永鳥はそう言い、半纏の衿を引っ張った。
「―――襲撃は我等水戸浪士に任せておけ・・・降雪には我等の方がまだ慣れている」
・・・・・・。永鳥はくすりと笑って、肥後も阿蘇には雪が降るよ。と言った。
「ならば稲荷の加護はあるか」
「愛宕神社で稲荷神の話をすると鬼が笑うよ。でも、積雪の中でも仕込まれているから鬼にも負けないね」
「―――・・・其は縁起が良いものだ」
指揮官・関 鉄之介は低く力強い声で返した。
「・・・・・・本当に、恃んでいいのか」
関が鋭さを保った侭の視線で永鳥を見下ろす。永鳥は辷る氷の様な視線で関を見上げ
「ああ―――おいで。逆に、之位の事しか出来ない事を申し訳無く思っているから」
と、不敵に哂った。
「彼処は今、勤皇党の手にある」
愛宕山の方面から神幸行列が遣って来る。愛宕神社が在る事や、参列者が神社の装束の如き緋い袴に身を包んでいる事から神事の最中かと思われたが、皆蛇の目をあしらった派手な面をつけている。
「・・・・・・」
・・・・・・特に何の芸をする事も無く只雪の降り頻る中行進を続ける神幸行列に、井伊の行列の者達は気味の悪さを懐いた。
―――仮面の行列の者達が、皆武鑑を持っているのである。
「・・・ゆ・幽霊・・・・・・?」
ふっ、莫迦な。と己の口から思わず出た言葉を否定した。雪が舞って視界が悪い。その為か仮面の列が霞んで視え、時折姿を消すのだ。俯き加減に武鑑を読み、仮面は何れも翳っている。鮮やかな色が之程朽ちた単一色に映るとは、と、井伊の行列の者達は息を呑んだ。軈てその神幸行列は、井伊の行列と一定の距離を保って並走を始める。井伊の従者達は、誰一人歩を緩める事をせず、江戸城桜田門をくぐる事のみ気を遣った。
並走の刻は、ひどく長く感じたものであった。併し実際は呆気無い刻の流れだった事だろう。桜田門に近づき、井伊家の赤門が八ノ字に開くと、当然両者の行く先は変る。井伊の行列が方向を変えても、神幸行列は真直ぐ進むのみだった。神幸行列の仮面から視線が離れると、妙な現実感と安心感を得ると同時に、彼等が武鑑を手にしていた事を想い出し
(要は大名見物の田舎侍か)
と思うと、腹立たしさが不意に込み上げてきた。究極の非礼である。いや、其よりも、演出にまんまと乗せられ大老の威厳を損ねて仕舞った自分自身に腹が立ったのかも知れなかった。
「おい、其処の」
井伊の従者が振り返った。ごうっ、と突風が激しく吹いた。神幸行列は姿を消した。
「狼藉者」
と、目と口を半分閉じながら叫んだ。すると、銃声が背後で轟いた。井伊の乗った大名駕籠が地に落ちて白色の景色に消えた。
「大老ーーーッ!!」
彦根藩士達は雪に足を取られた。雪がいつの間にか神幸行列のあの着物の様に緋い色に染まっている。
―――次の瞬間には神幸行列は井伊の行列の目の前に在り、先頭から井伊の駕籠にかけて赤黒く染まっている。
彦根藩士・河西 忠左衛門が雪を蹴り上げて刀を抜く。柄袋が空中に舞った。柄袋より上空に聳える石塀にきじうまの面が在った。
――― 斬ッ!!
きじうまの面が跳び上がり、後方の列も一瞬にして黒色に散った。
河西は後方に目を呉れなかった。井伊の駕籠に群る神幸行列を、二刀を振り翳して何とか追い払う。何人かに刃を向け、緋色の装束が黒く拡がった様にも思えたが、其どころではなかった。
腕を斬られ、肩を斬られ、額を割られて河西は死んだ。血が桜田門外一帯を墨汁の如く垂れ流し、一帯の景色だけ浮び上がった。
ぽつんと残された井伊の駕籠が、黒く浮んだ景色の中に白く出てきた。神幸行列の参列者は引き寄せられる様に大名駕籠に歩み寄り次々に駕籠を串刺した。
―――駕籠から黒い血が噴き上がる。仮面には表情があっても感情が無い。彼等はまるで無感動に、鈍麻した様に、だが執拗に延々と井伊を刺し貫く。
「ぎゃああああああああ!!」
井伊の聞くに堪えぬ凄絶な悲鳴が雪の静けさに谺する。前方の列の生き残りには、その悍ましさに耐え切れず耳を塞ぐ者も在った。
「うおおおおおおお!!」
生き残りの一人である永田 太郎兵衛が突っ込み、井伊の駕籠に群る行列に二刀を振り被る。永田の刀が神幸行列の面を割るその刻―――・・・
ザシュッ!!
―――背後から先程のきじうまの面が飛んで来て、永田を一直線に薙いだ。永田は既に白い躯から黒い飛沫を上げ、井伊の駕籠を目前にして絶命する。
井伊の駕籠を護る者は本当に誰も在なくなった。きじうまは永田の屍を越えて着地し、ひたひたと井伊の駕籠までゆっくり小股に歩く。他の仮面の行列はぞろりぞろりと道を開け、井伊の駕籠を輪になって囲んだ。
―――・・・そしてぴたりと歩が止り、後ろの正面に居るのは―――・・・
がっ!
きじうまが刀の物打ち所で駕籠の扉を割り開く。中には黒い塊が在り、虫の息を上げていた。
黒い肉塊に帰しかけている髷を掴み上げ、きじうまは井伊を無理矢理駕籠から引き摺り出す。井伊にはもう殆ど意識は無いのだろう。眼の焦点が定まらず、其でも地面を掻き分けて逃れようとした。きじうまは地面にしゃがみ込み、井伊の眼を覗き込む。まるで井伊の眼に、その不気味な面を焼きつけるかの様に。
序で、井伊の耳元にその面の黄色い口許を近づける。その仮面の黄色だけ色が鮮やかであった。
ザン―――・・・ッ!!
―――井伊の首を、きじうまの人物が握る長く太い柄の剣が刎ねる。鍔のとても小さい其は、刀と謂うより棒の様に見えた―――・・・
ドシャッ!!
―――・・・井伊の首が、雪の上に転がり落ちた。黒は雪の白を染めるだけでは抑え切れず、雪に滲み込まず水溜りの如く溢れて其処に立つ者達の雪駄を濡らす。きじうまの人物が井伊の首級を擡げ、周囲の神幸行列に供えた。
勝鬨が上がる。
彦根藩邸から増援が来たのはこの頃で、井伊の首級を刀の剣尖に突き立て、引き揚げるところであった。仮面の不気味な集団に彦根藩士達は気怖じするも、井伊の首級を目にすると忿怒に狂って突っ込んで来た。井伊を惨殺した神幸行列は他所を向き、彦根藩士を何ともせずに去ろうとする。代りに銃声が叉一つ鳴り響き、彦根藩士が怯んだところで、棒の如き刀が彼等を裂いた。
神幸行列は規律正しく、東に向かって行進してゆく。
きじうまの男が井伊の首を拾い上げ、黒い足跡をつけて白の景色へと出る。その刻、何故だか雪がぴたりと止んだ。きじうまの男の黒い影が、はっきりと白の背景に浮び上がる。
・・・・・・ぴくりと、黒の景色に埋もれていた影が白い背景を侵食した。仮面の者達に襲撃されて黒の景色の一部となった前列の藩士・小河原 秀之丞が鬨の声を聞いて息を吹き返したのである。
黒の足跡を辿って、小河原は黒の姿を追った。血みどろの躯を引き摺った跡が黒い道となる。黒がどんどん拡がってゆく。井伊の首級を重そうにたどたどしく歩く影に追い着くのは、然程難しくなかった。降り続く雪はいつの間にか踝が埋る程に深く積り、きじうまの影が残した足跡も薄く消えかかっている。
・・・きじうまの影は白色に足を取られる。
小河原は杖代りに雪に突き立てた刀を残りの力を振り絞り、振り上げた。黒いぬらぬらした液体が刀を伝って滴り落ち、白い地面に吸い込まれる。
―――黒が流れて白く輝く刀の切先がきじうまの影の頭に振り下ろされた。
きじうまの後ろで弾けた黒い何かが、ざあっと小河原の視界を覆った。
仮面の神幸行列は、行きは16、併し所謂“変”というものが過ぎてからは僅か5、6名に減っていた。その5、6名も、紅い襦袢が剥き出しになり、肌の皮も捲れ、指を伝って血を滴らせ雪を緋色に色取る。この色ばかりは単一色の景色の中で黒にくすまず、また白にも埋れずに、緋色の侭であった。
彼等は最後まで歩行を一定に、且つ列を乱す事無く淡々と進んだ。何人もの人間が前に通ったのであろう足跡の連なった道は土と雪が混じって汚らしく灰色であったが、其を紅で華やかに色づける。・・・緋色の着物を纏う己の身も時に捧げて。
―――どさり
・・・一人、叉一人と雪道に参列者が倒れる。倒れた者達は何れも、如何程の時間が掛っても雪上に坐り直し
ぐ っ
切腹し、果てた。
前列を行く者達は、その者達を振り返る事無く只、歩く。仮面に手を遣る者も在るが、仮面が紅に染まる許で、後方の者が斃れた事に気づいたのか気づいていないのかさえ判らない。
斃れて雪の一部となる度に、一つずつ仮面が消えてゆく。
彼等が辿り着いたのは―――江戸熊本藩邸であった。
彼等は仮面を外していた。御蔭で熊本藩士はその者達が井伊 直弼を殺害した犯人であると判らなかった。傷を負った彼等は一見、襲撃を受けた彦根藩の奉公人である。この時はまだ桜田門外で起った凶事の速報が諸藩邸には行き渡っておらず、情報が錯綜していて熊本藩としても寝耳に水の情況であった。
・・・・・・否、其は果して如何であろうか。
「―――どぎゃんしたと?」
―――藩邸の庭園を掃除していた坊主が、面を外した男達に声を掛ける。
「―――怪我ばしとっとですか」
自らの身長と並ぶ箒を持つ、小柄ですらりとしたいっそ素っ気無ささえ感じる貌の坊主。熊本藩に仕える掃除坊主で、家老長岡 監物(是豪)のお気に入りでもある。
―――河上 彦斎。
・・・彦斎は、男達の内誰かが懐に仕舞う余裕無く地面に転がった侭になった仮面の存在に気づく。
「・・・僕河上 彦斎いいますね」
―――彦斎は、泣きぼくろのある目尻の筋肉を上げ、何故だか自己紹介をした。負った傷に依り蹲っている男達を見ると、膝を着いて目の高さを彼等に合わせる。
「―――大丈夫ね。今医者ば呼ぶけん、安心するいいよ。ココロ落ち着く茶の湯も持っち来ますけんね」