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第一話 出会い

 年老いたルークは、

死ぬ前に、故郷の星プリテスを見ておきたい、

バッシに出かける準備をしてくれと言った。


ルークの船は、バッシが設計した次元宇宙船、

すぐに見られますと言い、

ルークを乗せ、サタンの空港から旅立った。


小さな爆発音がして、計器類の照明が消えた。


ジューノ、何があった。


計算機が止まった、予備に切り替える。


ダメだ、起動しない。


次元の窓が消えて行き、狭間に取り残された。


主計算機と航行用データの記憶装置が破壊されている。


キャプテン、いまアーニとネルデスが調べています。


アーニが、予備の計算機を詳しく調べると、

プリテスの、次元波動に同期すると起爆する、

小さな爆弾を見つけた。


アーニとネルデスが、慎重に爆弾を取り除いた。


マイクロスコープで、回路を調べると、

小さな魚が書かれていた。


これは、プリテスの物ではない、

誰かが、仕組んだものだ、予備が起動しなくて良かった。


予備の計算機と、回線を切り替えたが、

航行用データが入っていない、

航行用データが、無いと窓は開かない。


アーニとネルデスは、

破壊された航行用データの記憶装置から、

データの抽出と、復旧を始めた。


時間がかかりすぎる、

生きて、狭間から出られないだろう。


バッシは、自分のロパスを開き、座標データを探した。


50年戦争の記録に、プテの座標データがあった。


此れしかない、バッシはプテに向かうしかなかった。


プテの空港に着くと、

プテのアービン・トックは、

過去に此処へ来た宇宙船により戦争になった、

用が済んだら、すぐに帰ってくれと言った。


私は、バッシ・スカイ・プトール、

50年戦争を収拾したプリテスの者だ。


計算機が直り、次元マップが出来次第、出て行く。

しばらく、此処に居させてくれ、と頼んだ。


そして、3年の月日が流れたが、航行用データは修復できないでいた。


トックは、バユロ高原にバッシ達を連れて行き

此処に降りた、宇宙船が残した物で戦争が始まった、と言った。


牧童のフット・ハットが何やら持ってやってきた、

トックは、これはプテに必要ないと言い、バッシに渡した。


それは、古びたロパス、

ネルデスが開くと大量のデータが入っていた。

その中には惑星間の次元マップや座標データ、時空データもあった。


プトール達は宇宙船に戻り、記憶装置にデータを流し込んだ。

ふと鏡に写ったロパスの隅に、魚の紋章。


25年後


物語の宇宙観より


プトール


第一話出会い




 遠い昔、


ソルの第七惑星テュールと第四惑星グラルの間に、


ネイビルとイザクと言う双子惑星(二連星)があった。


ネイビルには、ゴッド、サタン、タゼイル、ユロインと言う、4つの国があり、

イザクには、エルフィーヌ、アルシス、マダンガと言う、3つの国があった。


事の始まりは、イザクがマルヌースとデルニオンよる侵略をうけた事から始まる、


イザクは戦いを避け、ネイビルに救助をもとめ、避難してきた。




ネイビルには、イザクの人々を受け入れる十分な土地はあったが、

水資源に乏しく、海洋は惑星の3分の1しか無く、

海水を浄化して使用していたが、徐々に海洋汚染が始まりだした。


ネイビルとイザクのアカデミーは統一され、一つのアカデミーになり、

海洋を2倍に増やす事を決めた。


第十惑星ネプースの水を、近くの衛星をタンカーとして使い、

ユロインとゴッドが運搬を、タゼイルとサタンは、

水の浄化と警護を受け持つことになった。


【ネイビルとイザクは、共に共和制の惑星だが、

建国者たちは、持つ力が強大であるが故

入植以来、力を誇示することはなく

民には、隠されたままであった。】


ゴッドとユロインは「アドマス」と言う労役に従事する者を作り、

サタンとタゼイルは「ダイカン」と言う警護と技術に従事する者を作った。


アドマスとダイカンは、偽人ではあるが人類と同じ肉体で、

ある程度の思考能力を持っていた。


イザクの人々は、それらの健康管理や身の回りの世話をし、

行動をコントロールする偽人、「マー」を作った。


それらの寿命は統一され、この計画が終われば全て消滅するはずだった。


ネプースからの水輸送は、マルヌースとデルニオンの

妨害を受けながらも順調に進み、

ネイビルの海洋は拡大し、陸地は2分の1まで縮小した、

だが彼らが住むには、まだまだ十分な広さだった。


水が大量に増えたため、気候が変わり植物が増え、

海洋も浄化されはじめた。


陸地が3分の1になったころ異変が起きた、

海洋が移動し始めたのだ。


アカデミーは、陸地が5分の1まで縮小しても

海洋移動が起こることは無いことをわかっていた、

唯一、考えられることはイザクとの重力バランスが

狂いだしたと言うことだ。


ネイビルはイザクに使者を送り、状況を調べようとしたが

帰ってくる者は無かった。


そうこうしている時、デルニオンの老朽化した

小型輸送船がネイビルに不時着した。


中にはネンヌデール人が、13人乗っていた。


彼らは、マルヌースとデルニオンに捉えられ、

奴隷として、重力元素の採掘に使われていた。


衰弱し、9人 はすでに死亡、

エルフィーヌのシッチが助けられたのは、2人だけ。


彼らが言うには、ネイビルから来た宇宙船は


マルヌース艦隊の攻撃を受け、イザクに着く前に、


破壊されたと言った。


来る途中見たが、我々の船には気付かなかったようだった、

また、ネイビルの宇宙船は、武器を積んでないのか、

彼らが反撃しているのを、見ていないと言った。


イザクには、マルヌースとデルニオンの重力元素採掘船が

大量に来ていて、アルソール人やテクソル人、

どこの星の者かわからない奴隷もいると話した。


アカデミーは、このままではイザクが崩壊してしまう、

イザクが無くなった時、どうなるのか調べだした。


ネプースからの水輸送は中断せざるを得なくなり、

すでにネプースを発ったタンカー29基は、

迂回させ、第三惑星テルスと第四惑星グラルに向かわせた。


ネンヌデール達はネイビルの人々に、なぜ戦わないのか、と尋ねた。


アカデミーの長老が、同じ過ちを犯すことがないように、と答えると、

ネンヌデール達は、同じ過ちは犯すことはできない、と言った、

何故ならば、事は前に進み、同じ条件を作りだすことは出来ないからだと。


我々の国は、侵略され崩壊してしまった、

再建することはできても、失った者達を元に戻すことは出来ないと。


【ネンヌデールは、高い文明と豊富な知識をもち、大きな体と裏腹に温和な性格。

マルヌースとデルニオンが侵略してきた時、和平交渉しようとしたが高官達は皆、

捉えられ、国は崩壊し、民は、奴隷として生きながらえていた】。


ネンヌデールのサースは、

マルヌースとデルニオン、すべてが侵略者ではない、

中には平和を求める者もいて、彼らがデルニオンの輸送船を直し、

13人を脱出させ、ネイビルに伝えてくれと言っていた、と長老達に話した。


長老達は、サースの話の事よりネイビルの事が気懸りで、

まともに聞こうとはしなかった。


アカデミーは、22の星が回る時、イザクは崩壊し、

ネイビルは、弾き飛ばされるだろうという結論に至った。


そのころ、ネプースから帰還途中の、ユロインの船が一隻、

航行不能になり、

タゼイルの船が救援に向かっていた。


時空宇宙船が航行不能になるには、重力コアに

異常が起きていると言う事、

重力コアが、正常に動けば通常航行はできるはずだ、

また、補助のイオンエンジンや磁気コアエンジンでは

動くことができないようだ。


タゼイルの船が注意深く調べると、重力ネットが張られている、

マルヌースとデルニオンが作った罠だ。


デブリに隠れたセンサが、船が近づくと、その船の重力コアを分析し

反重力のネットを張る仕組みだ。


まだマルヌースとデルニオンは来ていないが

タゼイルの船は近づくことができない。

どこに罠があるかわからない。

またネットを、破壊することもできない。


「このまま見捨てるのか」とサタンに打信した。

これを傍受したと思われる、マルヌースとデルニオンが現れ、

ユロインの船に、攻撃をし始めた。


サタンはネイビルのアカデミーに「武器の使用を認めるよう」打信した。


ネイビルやイザクの宇宙船は、元々プリテスの軍艦で武装していたのだが、

一部の者を除いて、アカデミーのメンバーでさえ知らされていなかった。


そしてアカデミーの、ゴッドのメンバーが協議中に、

サタンに武器の使用を許可してしまった。


サタンは、タゼイルの船に武器の使用方法を教えたが、

理解出来る者は誰もいなかった。


戦う為の教育など無かったためだ。


やがてタゼイルの船も、攻撃を受けるようになってきた。


タゼイルの重力バリアは、強力で被害はないが、

ユロインの船は、重力コアが作動しないため破壊が進んでいた。


サタンの次元宇宙船が現れた、プトールの船だ、

プトールは、βムスレンを使い重力ネットを破壊した。


またプトールの船も攻撃をうけ始めた。


急いでユロインの船を救出し、タゼイルと共にネイビルに戻った。


イザクに向かった使者も重力ネットに掛かったのか、

ユロインの乗員は3分の1しか生還できなかった。



ネンヌデールのサースは、彼方たちは身を守る物を持っているのに、

なぜ教えない、と言った。


プトールは、過去にエヘレンスィーヴで起こった、50年も続いた、

星間戦争の事を、話し始めた。


それは、凄惨を極め、幾多の恒星やその衛星が破壊され、

逃れる場所もなく、多くの種族が絶滅した。


争いのきっかけは、プテと言う小さな惑星で起こった、

些細な事から始まり、星間戦争に発展した。


一度争いを始め、長引くと疑心が芽生え、目的を見失い、

何のための争いか、わからなくなる。


争いを収拾する方法も解らず、

争うことが本来の姿だと思い込むようになる、

戦争中に生まれた子供は、平和な状態を知らないからだ。


プトールはサースに、逃げることは身を守る最大のすべ、

一度、疑心が身に着くと争いを止めるのは大変だ。


サースはつぶやいた、

ネイビルのような高い文明や科学力を持った者たちは

広い宇宙、どこまでも逃げられるだろう、

だが、それを超える壁に囲まれたとき、戦わざるを得なくなる。


戦い方を知らない文明は、どんなに優れていようが、いずれ滅ぶ。


ユロインの船が、βムスレンの事を知っていれば、

何も起きずにすんだのに…、

プトールは、何も言えずその場を去った。


この話は、瞬く間にネイビルに広まり、

ネイビルやイザクの人々は、不安と混乱で、この話にもちきりになった。


やがてプトールは、アカデミーの長老達により収監された。


プトールの収監先に、ゴッドのフィーレルも収監されていた、

プトールに武器の使用許可を出した、アカデミーのメンバーだ。


フィーレルは、プトールにどのような武器を使ったのか聞いた。


プトールは、βムスレンの事を詳しく話始めた。


それは重力兵器で、800年前にプリテスで作られた物、

重力レンズで、重力波を絞り、一点に集中させる、

そのビームを受けたものは、密度が、急激に高まり、

ビームが止まると、密度が解放され物体が破壊される、

パルス状に放射されると、瞬時に破壊が進む。


旧式な兵器で、我々のような重力バリアを備えた船には通用しない。


その武器で、マルヌースとデルニオンの船を破壊したのかと、

フィーレルは聞いた。


プトールは、マルヌースとデルニオンとは戦ってはいない、

「重力ネットを破壊しただけだ」と言った。


フィーレルはほかに、どのような武器があるのか聞いたが

プトールは何も話さなかった。


プトールの家系は、元プリテスの軍属、

軍に関する情報を代々受け継いで、

ネイビルの警察、治安の任についていた。


フィーレルは、代々教育者で、グランゼコールで勉学とっていた。


教育学者としてアカデミーに招かれ、アカデミーのメンバーになった。


若手のアカデミーのメンバーは、長老達にプトールの話が

事実かどうか、問い詰めていた。


やがてゴッドの長老が重い口をひらき

それが、すべて事実であることを認めた。


アカデミーの資料館の奥深く、

封印されたスティグマの項目に、3つの章に別れて記されていた。


しばらくして、プトールとフィーレルは解放された。


しかし、事態は何一つ変わることなく、海洋移動は進み、

地軸がずれ初めていた。


プトールはアカデミーの前に立ち、話し始めた。


私は、戦いは嫌いだ、だが軍は身を挺して国家を守るものだ、

私の祖先は、このネイビル着いた時も任されていた、

これからも変わる事はない。


フィーレルは言った、事実を知り、皆の心がどのように変わろうが、

それを受け入れ、この苦難を乗り越えなくてはならない。


ネンヌデールのサースは、

イザクの、アルシス四番崎の麓にある奴隷宿舎に、

マルヌースのジルル・アステルと言う者がいる、

彼と会って話を聞いてくれ、我々をイザクから送り出した、

マルヌースの兵士だ、頼めるのは貴女しかいない、

合言葉は「シータが舞い降りた」、とプトールに、言った。


プトールは、マダンガのセリンにネンヌデールが着ていた服に似せて。

防護服を作らせ、一人で、アルシス四番崎の麓に向かった。


そこは、壊れた宇宙船のスクラップと奴隷たちの宿舎が幾つも並び、

海は赤褐色染まっていた。


船を隠し、わざと警備兵につかまり奴隷宿舎に連れていかれた。


警備兵にシャドーの宝石を渡し、アステルに会わせてくれと頼んだ、

しかし、いくら待ってもアステルは現れなかった。


丸い食器に質素な食事が配られて、それを眺めていると、

デルニオンのプレイアサーと言う者が子供を抱いて現れ、

彼は反逆者として、明日にも処刑されると笑いながら言った。


薄汚い服装の子供が近寄ってきた、周りをきょろきょろ見合わして、

何やら言いながら、小さな紙包みをプトールの食器の中に入れた、

そしてプレイアサーに抱かれ、立ち去って行った。


紙包みを開くと、それはテックのカギと見取り図だった。


死臭が漂うテックを開けると、奥にうずくまる黒い人影、

プトールは「アステル」と呼んだが返事はない、

小さな声で「シータが舞い降りた」と言うと、

うずくまる黒い影が動き出し、近づいてきた。


「私は間違いを正すため、死を恐れない」私がアステルだ、と言った。


プトールは、ネイビルからサースに言われて来た事を告げた。


彼は泣いて喜んだ、それは彼らが無事ネイビルに着いた喜びだった。


生存者が2人だったことを告げると、涙を拭い「希望はあると」言い、話し始めた。


「マルヌースもデルニオンも、元はこんな蛮行をする星ではなかった、

二つの星が連盟を組んでから、おかしくなった、」と話した。


そして彼が進めてきた計画を話し出した。


奴隷たちを解放したいと言うのだ、

彼らがいなくなれば、重力元素の採掘はできない、

これは初めの一歩だ、またアステルに賛同する者たちが

大型輸送船を四隻、隠していることも伝えた。


ただ、どこへ逃げればいいのか分からず、

サース達が、ネイビルにたどり着く事が出来なければ、

この計画は頓挫するところだった。


アステルの家系も軍属で、プトールに通じるものがあり、

アステルはプトールに、自分達が使う通信暗号コードを教えた。


プトールは、急いでネイビルに戻り、イザクでの事をアカデミーに報告した。


【アステルとプレイアサー達はジャンビルの山に身を隠して、

プトールからの連絡を待った。】


ネイビルのアカデミーは、5の事を決めた。


1.ゴッドのレーク・ヨシンハに、ソルの不安定な動きを止められないか

調べる事。

2.ユロインのヨーラ・バクレンとネンヌデールのビジー・ハンクに第四惑星グラ

ルと第3惑星テルスの調査をする事。

3.ゴッドのアブト・レースとサタンのゴーレン・ストイフにネイビルが弾かれた

時どうなるかを調べる事。

4.アルシスのブーマ・オチョロス、エルフィーヌのヨヨ・シータ、ユロインのバ

グ・ヨークシャー、ゴッドのグレイ・ハブリン、アリス・ネーマン、タゼイルの

ゴートン・イッソーに、イザクを脱出してくる奴隷たちの宿舎と、ネイビル脱出計画を作る事。

5.サタンのマルシェ・プトール、ゴッドのジム・フィーレルに、ネイビルに軍隊を

組織する事。


オチョロス、イッソーはアドマスを使いサタンとユロインの空港近くに、宿舎を

作り始めた。


ヨシンハは26名の科学者を載せ、ソルに向かって旅立った。


バクレンとハンクは7隻の時空宇宙船で、惑星テルス、グラルに向け旅立った。


プトールはサースやフィーレルと共にネイビル、イザクの元軍属を集めて回った。


そしてゴッドのサーラ・ムンスコ、マダンガのコットン・セリンに、

ゼータ級の軍艦4隻に、戦闘艇を50艇ずつ積み、離発着が出来る改造と、

5人乗りの戦闘艇を300艇、作るように頼んだ。


戦闘艇の装備は、αムスレン、レビレイと重力バリア乗員はダイカン、2名、マー、1名。


400名ほどの元軍を見つけたが、代々の記録を残しているのは80名、

そして軍艦の兵装を理解している者は、わずか4名、

ゴッドのリョクサ・バールン、サタンのアレン・ソード、ユロインのニブラ・トー

ン、マダンガのジャンヌ・パッテン。


プトールはサースを見つめ、あなたが言った事は正しいのかも、

このままでは兵装を操作できる者が、いなくなる。


プトールは400名の元軍属に、その昔プリテスで行われていたように

誓いを立てさせようとした、

「私は、どのような状況に置かれようが、身を挺して国家、民を守る」

しかしこの意味を理解し、誓いを立てたのは、半分にも満たなかった。


プトールとフィーレルは、これが高い文明もつ国家の現実だと言う事をしみじみ

知らされた。


4名の兵装を理解する者が教官となり、200足らずの兵士の、にわか教育が始まった。


宇宙船は、40機種あまり、兵装はほぼ同じだ、すぐに覚えるだろう、

プトールが乗る、次元宇宙船はネイビルに3機しかないが、

プトールも知らない未知の兵器が積まれていると噂されていた。


ダイカンとマーの生体プログラムの書き替えを試していると、

アカデミーの長老からクレームがついた。


元々水輸送のために作られた者で、戦闘に使う者ではないと。


そんなことは、わかっていると言うと、

長老たちは、スティグマの3章129節を見るよう、言った。


そこには、偽人を大量に使った戦争が記録されていた。


ただ戦う為だけに作られて、体が引き裂かられながら戦う者や、

主人を失った偽人が、敵味方の区別無く暴走している様や、

戦いに、勝利したあと廃棄されて、生きながら、

家畜の餌になっている偽人達が記録されていた。


サースが話し始めた、

貴方がたは、このようなことを知っていながら、なぜ皆に教えない、

プトールに、其処に書かれている記号のようなものは何か、と尋ねた。


(3214)、プトールが検索をかけると、プリテス歴で、今から約5,800年前

の記録である事が分かった。


プトール家に、代々伝えられてきた星間戦争が起きる、5,000年も前に起きた

戦争だ。


サースが「しかし古く感じない、ネンヌデールの科学力では偽人を作る事が出来な

いから、なのか」とフィーレルに聞いた。


フィーレルには、解っていた、自分が見ても古さ感じない事を。


文明が停滞している、いや成熟しきったのか、果実は成熟すると腐りはじめる、

そして種を残し再び芽生えるのを待つ、嫌な予感がした。


プトールは、長老達に会いに行った、129節の件は、よくわかりました、

私達は、偽人をこのようには、使いません。


私が知る限り、かつての星間戦争の時も偽人は使用されたが、

あのような使われ方を見たのは初めてです。


長老達は笑いながら、分かっているさ、若い君たちが、

ネイビルの民を守る為、いや正しい行いをする為に苦労している姿を見て、

我々、年寄たちも、何かせねばと思い昔の資料を調べていた、

そして見つけてしまった、129節を、

長く生きたこの年寄たちも初めて見ることだ。


君たちが、偽人のプログラムを書き換え、試していると聞いて、

その危険性が潜んでいるのを感じ、忠告したかった、

クレームで君たちに伝わったが、君たちの、

作業を妨害するつもりはない。


解らない事は、何でも聞いてくれ、この老い耄れたちも、

ネイビルの力だ、上手く使ってくれ。


プトールは思った、戦いに敗れた時、敵地に放置された偽人はどうなるのかと。


食事をしながら星間戦争の時、偽人がどのように使われたか詳しく調べていると、

フィーレルとサースがやってきた。


一緒に食事をしながら、プトールは長老達の話をきかせ、

プログラムをどうするか相談し始めた。


プログラムの事は、サースには、理解できないようだった。


サースは、酒を飲みながら、面白いことを言い始めた。


アルソール人に、ブルグジュウロクと言うのがいて、彼は、人ではないと言うのだ。


プトールとフィーレルは、顔を見合わせ、サースに、どう言う意味なのと聞いた。


本人がそう言うんだ、私は作られたんだと、でも人だよ、

姿形も同じだし、子供もいる、怪我をしても2、3日で治る、

同じように、食事をした、

なんでも、テルスで重力元素の採掘をして、帰還途中に

マルヌースとデルニオンに、船ごと捕らえられたと言っていた、

ま、私のような一兵士が言う事だ、気にしないでくれ。


なぜ人だと言うの、と聞くと。


だって、偽人は怪我をしたらマーがいないと直せないし、偽人に子供はいないでしょ。


プトールは食事をやめ、席を立ち、アカデミーの長老に、

アルソール人のことを聞きに行った。


長老達は、アルソール人の資料を検索したが、出てこない、

プトールはブルグジュウロクを検索に掛けたが、何も出てこない。


サースは、なにを言っているの「酔っぱらってるのか」と言いながら、

ネンヌデールと検索をかけた、オリオン・ネブラ、...、

...、チャパラ・ネブラ、恒星シンド、第三惑星ネンヌデール、

サースの星は、あることが分かった。


長老達に、何か分かったら連絡をくれるよう頼みフィーレル達のところへ戻った。


サースは、オリオンの出なの、

「シンドは古い星でね…」、と故郷の話を始めた。


サースに「なぜアルソール人と言うの」と聞くと、

皆そう呼んでいる、なんでもアルソールとは見捨てられた、と言う意味だそうだ。


アルソールは、星の名前ではないのか、何から見捨てられたのかと、

考えていると、セリンとムンスコからから連絡が入り、

軍艦の改造と、戦闘艇は完成したが、制御システムを、

どのプログラムに渡すか、聞いてきた。


まだ偽人の、改造プログラムはできてない、

50艇ずつ軍艦に積んで、指示を待つように、言った。


惑星間通信のできる部屋へ行き、

プトールはイザクのアステルに、アルソール人の、

ブルグジュウロクと言う者がいるか尋ねた。


「アルソール人のブルグジュウロク、はて」、

アステルは少し待つように言って、交信が途絶えた。


フィーレルが、偽人のプログラムを持ってやってきた。


敵味方以外の識別、戦闘能力の向上、救助機能自己停止機能、

これは2つ以上の機能が停止した時、主人の判別が付かなくなった時、

自己の判断で全ての機能を停止できるようにしたものだ、

そして戦闘記録が残せるようになっている。


「これで満杯だ」と言ってプトールに渡し、グランゼコールに居る、

と言って出かけて行った。


プトールはセリンのファブへ行き、偽人の、プログラムの書き換えと、

このプログラムに、制御システムをリンクしてくれと頼んだ。


しばらくして、アステルから交信が入った、

「アルソール人などと言うものは、いない、ブルグジュウロクと言うのは、

テクソル人の連れだ、そして、ブルグジュウロクは、ネンヌデールを

送り出したとき警備兵に撃たれて、亡くなった」。


「子供は」と聞くと。


プレイアサーに懐いていた、貴女も会っていると。


確かにテックのカギと見取り図を持ってきた、

あの時の子か、「今そこにいるのか」と聞くと。


「いや、テクソル人のシーマスが奴隷棟で、面倒を見ている」。


プトールは今の状況を説明し、

偽人のプログラムの書き換えが終わり次第、そちらに向かうことを告げた。


あの子供は、偽人ではない、あのような感情表現は、

偽人には絶対出来ない、とつぶやきながらアカデミーに向かった。


プトールはテクソルと検索をかけた。


……バーラ・ネブラ、ウセラス・ネブラ、XX恒星レフエフ、XX第一惑星、XX第二惑星、

XX第三惑星、X第四惑星テクソル、XX第五惑星、XX…、XX…、XX…、X

X…、XX…、XX…、XX第十二惑星。


長老が、やってきて、話しかけた、

この星は、今はもうない、ほらXがついているだろうX一つで50年だから50年前

に無くなっている、その恒星は、記録された年から100年前に無くなっている。


え、恒星が無くなって、50年もの間、テクソルはあったの、と聞くと。


「んむー、」おかしいな、確かに、他の惑星はほぼ同時期に、無くなっている、

記録の間違い、それとも、テクソルにはなにか、秘密でもあるのか、

長老は首をかしげていた。


プトールは長老に尋ねた、

我々の知る偽人以外に、偽人はいるのか、自分たちと、

瓜二つの偽人を作る事が出来るのかと。


プトールよ、何を言い出すのか、

長老は真っ赤な顔をして怒り、暴れ出した。


プトールは、あの長老、何かを知っていると思いながら、

アカデミーを後にした。


やっと長い一日がおわり、寝床に着こうとしたとき、アカデミーから呼び出し。


アカデミーに着くと、メンバーが全員そろっていた。


何かあったのか、フィーレルに聞くと。


私も今着いたばかりだ、バクレンから時空通信があったようだ、

これからまた交信が始まる。


しばらくして交信が始まった。


バクレン映像交信「グラルは、小さな硫酸系海が、点在している」

「重力安定度9.8、壊れた遺跡が沢山あるが、人類らしき者は、見当たらない」

「植物発症率9.2、水の補給ができれば、全域で生存可能環境に改善ができる」

「ソルのフレア影響か、放射線がまだあるが、植物発症率が高いので生存には問題

ない。水処理用の、ダイカンの数が足らないので、送ってくれるように、」

「それから、ネプースからのタンカー5基の、水を下ろす」。


ハンク映像交信「テルスは、30%が塩酸系海、重力安定度14.8、」

「鉱物採掘跡が点在、生命反応無し、植物発症率0.008、」

「ソルから、縦方向にイオン流が、流れ込んでいる、」

「フレアの影響が大きく、大気がはぎとられほとんど無い、」

「ソルを安定させない限り、住むのは無理だろう」。


そこへ、サースがやってきた。


いくら、ネイビルの科学が発達しているからと言っても、

ソルを安定させるなんて、とても無理な話だ。


プトールはサースの肩に手を置いて、

うまく使えば、できるかもしれない、と言って帰って行った。


サースとフィーレルも、話をしながら、帰って行った。


次の日は何もなく、プトールは久しぶりに、手料理を作り始めた。


マルシェ居るかぁー、ヨットン・サース伍長です。


扉を開けると、サースが大きな袋を持って立っていた。


何で、この家や、私の名前を知っているの。


「ジムから聞いた」

フィーレルが教えたの。


昨日、アカデミーからの帰り道で、プトールの事を、

フィーレルに聞いたら、いろいろ教えてくれた。


フィーレルは私の事、知りもしないくせに、なんて言っていたの。


【プトールは、料理を作りながら、話を聞いていた】


綺麗で、可愛くて、優しくて、頭が良くて、勇敢で、古風で、皆から信頼されて、

サタンの出、家系は軍属、武術の達人、武器武装に精通、次元宇宙船の船長、…。


まー、よく並べたわね。


「それから怒ると怖い、魔法使い」

ちょっと、それは無いよ。


そういえば、プトールが怒ったとこ見たことない、いつも冷静で。


【そうこう、しているうちにプトールの料理ができた】


食べていくか。


サースは、満面のほほえみで、頭を縦に振った、

そして、瞬く間に平らげた。


手料理なんて、何年振りだろう、味は全然違うけど、死んだ姉を思い出す、と言った。


ヨットンに姉がいたの、と聞くと。


マルシェと同じ年で、マルシェほど綺麗じゃないけど、と言いながら、

声を詰まらせた。


じゃあヨットンはわたしの弟分ね、

私に、こんな大きな弟ができたと、はしゃいでいると。


マルシェには兄弟はいないのか、とヨットンが聞いた。


兄がいたらしいけど、マルシェが物心ついた時は、一人ぽっちだった、

両親の事も知らない、偽人の、三人のマーに育てられた。


ただ、プトールのロパスがあり、

10歳の時、ロパスを開き自分の家系が、軍属である事を知った、

ロパスの画像記録に、両親と、兄と自分の項目があるけど、封印されていて、

自分と先祖の項目しか、見ることが出来ない。


それにしても、ヨットンって珍しい名前と聞くと。


赤ら顔して、恥ずかしい、ネンヌデールでは「まぬけ」と言う意味、

だから親しい人にしか教えないんだ、と言った。


「ヨットンは、まぬけじゃないよ、いままで間違ったこと言ってないよ」


子供のころ、いじめられて帰って来ると、

姉がよくそう言ってよく慰めてくれた、と言いながら、大きな袋を開け始めた。


そして、サースの体には似合わない小さな剣と、

見たことのない銃を取り出し、ムンスコのところで自分で作った、

体に合わせてある、とプトールに渡し、

剣を抜いて、持つように言った。


プトールが、剣を抜くと、それはプトールが見たことの無い物質で、

これは、何、と聞くと。


サースは答えた、「プトール自身だよ」

銃を抜いて、サースに銃口をむけ、

これは何で出来ているのか言いなさい、と言うと。


ニコニコ微笑みながら「それもプトール自身だ」と答えた。


もう、その剣も、銃もプトール以外の者は、使えない。


プトールは引き金を引いたが、何も起こらない。


剣でサースに切りつけたが、何も起こらない。


サースは微笑みながらこう言った「ほらプトール自身だから、何もおこらないさ」


「こんなもの、私は、いらないわ」


でもそれは、他の人には使えない、と言って、

その剣を取り、振りかざしてプトールを切りつけた。


大男のサースが、5mも弾き飛ばされ、壁に叩きつけられた。


起き上がって、「ほらね、

プトールは、プトール自身を傷つけないでしょ」


でも、私がヨットンに切りつけた時、何も起こらなかったじゃない。


プトールの本心は、ヨットンを傷つけようと思っていない、からさ。


これは、昔ネンヌデールの高官しか持てなかった物、

今のネンデヌールでは作れない物だ、

ヨットンの爺ちゃんが博物館の館長をしていて、

博物館には、これと同じものが沢山あった、

でも、持ち主が亡くなっているため、機能するものは一つも無く、

作り方も爺ちゃんから、何度も、教えてもらったが、作る材料が、

どこにも無かった。


シッチがムンスコに用があり、一緒について行った。


ファブで材料データを見ていたら、

爺ちゃんが言っていたような材料を

見つけた。


ムンスコに、これは何かと聞いたら、古い物で少量しかなく、

使い方も分からない、使い方が、解るのなら使っても、いいと言われ、

コツコツと作って、出来たのが、昨日の夜。


アカデミーで、渡そうと思って、忘れて行った、

だから、ヨットンなのか、なハハハ。


「なぜ私に」と聞くと。


貴女は、疑う事もせず、私を信じて、一人でアステルに会いに行った、

自分を、信じてくれる者に、使ってほしい。


「ヨットンが使えばよかったのに」


ヨットンはマルシェのような、高い精神を持っていない、

精神コントロールもうまく出来ない、酔っぱらって、何するかわからん、

この武器は、持つ者の精神波動を、エネルギーにしている、

私が、弾き飛ばされたのを、見ただろう、

役に立つ時が必ずある、ただの飾りだと思って、

いつも身に着けていて、と言った。


ヨットンは、いまどこに住んでいるの。


シッチのところに、居候している、と言って帰って行った。


部屋の隅に大きな袋、ヨットンは、忘れて行ったのか、

開けてみると、赤を主とした、見たことの無い柄の戦闘服が2着、

赤いマント、靴、手袋、ベルト、兜、生命維持装置、白いドレス、

そして、小さな紙切れ。


そこには、「使ってくれ、その戦闘服の下には、何も着けるな」

とだけ書かれていた。

ヨットンのやつ、恥ずかしくて、これは出せなかったんだ、

着てみるとピッタリ、あいつ、何処で私の体型を知ったんだ。


礼をするため、シッチに連絡を入れると。


サースはまだ帰っていない、それとプトールに話しておく事がある。


「サースは、重い放射線障害を受けている、表には出さないが、

はかなり辛いはずだ、今すぐ、どうと言うことは無いが、

ちゃんと治療するように言ってくれ」

次の日、シッチから連絡があり。


昨日の夜中、ラウンへの酒場の主人から大男が酔いつぶれている、

と連絡があり、「サースは今、家で寝ている」

昨日、お前のところで、何かあったのか、

サースは、酒はのむが、あのような、姿は初めてだ、と言った。


プトールはシッチの処へ行った。


サースは、大きなベッドで、にやけた顔をして寝ていた。


首の処に付いている物は、何と、シッチに聞くと。


これは私が付けた迷子札、

これのおかげで昨夜、酒場から連絡が来たのよと言った。


シッチに、サースの事、よろしく頼んで家に戻った。


よほどうれしかったんだ、とプトールは思った、

目を潤ませて、ヨットンのバカ。


セリンから連絡があり、

偽人の、プログラムの書き換えは終わり、

兵も乗船して指示を待っている、と言った。


プトールは戦闘服に着替え、空港に向かった。


後の事をフィーレルに頼み、自分の船に乗り込もうとしたら、

「その格好、似合ってるぜ、死ぬなよ」とフィーレルが言った。


プトールは、艦隊に、指示があるまで、こちらから絶対攻撃してはならない、

目的は脱出の援護、「肝に銘じておけ!」と言った。


アステルに識別信号を教え、アステル達の識別信号を聞き、

すぐに脱出できるように、準備しておくように伝えた。


プトール達がアルシスに着くと、すでに、5隻の輸送船が浮上し、

マルヌースとデルニオンの戦艦が輸送船を攻撃していた。


重力ネットが彼方此方に張られている。

セリンが、新しく装備してくれた重力探知機が鳴り響き、重力異常を知らせていた。


アステル達の船は皆、ネットにかかって動けない。


プトールは、艦隊を待機したままにし、自分の船だけで、

ネットを掻い潜り、それを破壊しながら進み、アステルのもとに向かった。


アステルから連絡、「エルフィーヌ、マダンガからも脱出を試みる船がいる、

予定外だが助けてやってくれ、私が組織した者達だ、エルフィーヌには、

デルニオンのキリコ・マッシ、マダンガには、マルヌースのリス・ハドソンが

指揮を執っている」。


プトールは、待機している艦隊を二手にわけ、

戦闘艇50艇を残し、エルフィーヌとマダンガに向かうよう指示した。


50艇の戦闘艇は、プトールの船に集まった、

戦闘艇は小さいため重力ネットには掛らない。


アステル達の輸送船が1隻、墜落した。


プトールは、全艦隊に攻撃の許可を出した。


戦闘艇の性能は抜群で、瞬く間にマルヌースとデルニオンの攻撃が止んだ。


プトールは、アステルに動けるようになった船から、

順次ネイビルに向かうように言い、

それぞれの輸送船に、戦闘艇を、各5艇、警護に付けた。


のこりは、敵艦の動きを警戒するよう指示、墜落した輸送船の元に向かった。


フィーレルは、どんなプログラムを組んだのかと調べると、

偽人の戦闘能力の項目に、救助機能が多重リンク、そして真っ先に、

敵の武器を破壊するようになっていた。


墜落した輸送船は大破し、マルヌースとデルニオンの地上部隊と交戦していた。


輸送船の傍に着陸、交戦しながら、生存者を探していると、

エルフィーヌに向かった、トーマスから連絡「15隻の輸送船を確保、敵との交戦

なし、これより、ネイビルに向かう」。


後部操縦室に5名、前部操縦室に1名、

そして、前部貨物室に、血まみれになり、何かをかばうように倒れた、

瀕死のプレイアサーを見つけた。


プレイアサーに子供のことを聞こうとしたが、とても話せる状態ではない、

救護カプセルに入れ船に運んだ。


マダンガに向かった、パッテンから連絡「敵と交戦中、マダンガには、

大量の戦艦がいる、敵の主力部隊のようだ」、

「識別信号でハドソンを呼び出したが応答なし、次の指示を待つ」


プトールは急遽、救護作業を終え、墜落した輸送船の乗員を乗せマダンガに向かった。


激しい衝撃を受けた、これは今までとは違う、

重力バリアを貫通しそうだ、ダイカンが攻撃形態を分析中、

高質量の物理攻撃、…爆発物無、何かが、体当たりしてきたのか。


ハドソンからの連絡が入った、トーンから連絡「ハドソンと連絡がついた、これか

ら出発する、輸送船8隻だ」「本艦には、まだ被害はないが、戦闘艇が2艇、

破損収容したが使用不能、以上」


「こちらも、ハドソンからの連絡は傍受した、発信場所に向かうので、後に続け」

ヨシン高原だ、バリアをフルパワーにして、ヨシン高原に向かった。


見るも無残に、掘り返されたヨシン高原の中から、8隻の輸送船が浮上してきた、

プトールは、それを囲うように編隊を組み、移動し始めた。


また激しい衝撃。


ハドソンに、どのような武器を使っているのか聞いた。


「四連弾」だ、古い武器だが、ビーム兵器が通用しないときは有効だ、

大きな銃弾を、四つ縦に並べて、カタパルトで発射する仕組みだ。


熱探知機、重力探知機、エネルギー探知機、波動探知機、武装探知機では、探知で

きない、光探知機の、磁気レンズ感度を上げれば、探知できる、

飛行ラインを計算して破壊するか、避けるしかない。


アルシスのナクムラとフィーレルが乗るラムダ級の軍艦と、100艇の戦闘艇が援

護に来た。


プトールは、キショウライを蒔いて、ネイビルに向かった。


【キショウライとは、一時的に光を反射する薬品で相手から見えなくなる。

鏡のような、煙幕のようなもの】


プトールがサタンの空港に着くと、シッチとサースが待ち受けていた。


プレイアサーの入ったカプセルを、シッチに渡し、

助けてやってくれ、彼に聞きたいことがあるんだ、と言うと。


シッチは、カプセルの状態を見て、大丈夫、後で来てと言い、

ブートに積み込んで帰って行った。


サースが心配そうな顔をして、怪我はないと言い、プトールの背中を叩いた。


着てくれたんだ、爺ちゃんが言った通りだ、

プトールに手のひらを見せながら、プトールの精神はすごいな、

ほら、見てごらん、そこには紙切れのような物が、いくつか乗っていた。


プトールは何のことか、サッパリ分からず、まだ酔っぱらっているのと言うと。


ニコニコ顔で首を横に振った。


なんともない、と聞いた、プトールが、怪訝な顔をすると。


プトールは、何かで5発も撃たれている、

大きな手で、プトールの背中をなぜながら、感じなかったのか、と言った。


プトールは、撃たれた、おぼえは無かった、

そして、ヨットンが背中をさわるのはちゃんと感じていた。


この戦闘服も彼方が作ったの、と聞くと。

真っ赤な顔をして恥ずかしそうに、小さくうなずいた。


そして、服の作り方は、姉ちゃんに教えてもらった、

柄は姉ちゃんが好きだった柄、と言った。


彼方、体に似合わず繊細なことができるのね、と言うと。


急に、真面目な顔になり、プトールに渡した物は、全て、剣と銃に連動している、

その服もプトール自身だよ、

プトールのサイズは、解らないのでテキトーに作ったけど、

ピッタリだろ、自然に持ち主の体に合うようになる、と言った。


そういえば、戦闘服を着ているような感覚ではない、

まるで自分の皮膚の一部のような感覚だ。


撃たれたのが解らないほど、高い精神力があると言う事だよ、

ほら、この黄色いのは銃痕だよ、こんなペラペラになったのは、見た事ないけど。


それから、この透明な渦巻き状の模様、これは高密度の光エネルギーを反射した跡だよ。


ヨットンって、物知りネ。


爺ちゃんの博物館で見た、高エネルギーの反射痕は、絵でしか見てないけど、

プトールの丈は、ヨットンの半分位だけど、精神力は、

100倍以上あるんじゃないかと言い、笑い出した。


急に涙があふれてきた。


彼方がこれを…私に…私は、いまごろ死んでいた…。


ヨットンはプトールを、ひょいと首に担ぎ上げ「シッチの処へ行こう」と言った。


そのころ、フィーレル達は、7倍にもなった奴隷達をどうするか相談していた。


アカデミーは、ゴッドとタゼイルの空港傍にも、急いで宿舎を作るように、

ハブリンとシータに指示した。


プトール達がシッチの家に着くと、プレイアサーが器具を付けられ蘇生液の

中に沈んでいた。


「シッチ、どんな具合」


生命波はしっかりしているから大丈夫、2、3日もすれば、話せるようになる、

この男に何を聞きたいの。


「子供のことをね」


プトール、子供がいたの。


「私のじゃないよ」


じゃぁ誰の子よ。


サースが、ブルグジュウロクの、とプトールに聞いた。


「そうだ」


ブルグジュウロクは、どこにいるのか、と聞いた。


プトールは、サースの目を見ながら、サース達がイザクを出た時、

警備兵に撃たれて亡くなった事を伝えた。


サースは哀しい顔をして、頭を抱えて、そこに座り込んだ。


シッチには状況がわからず、サースに「どうしたの」と聞いた。


あいつ、いいやつだったのに、と言い、うなだれていた。


シッチがプトールを見て、その戦闘服いいわね、

何処で手に入れたの、私もほしいわ、と言った。


プトールが困っていると。


「ヨットンが作った」、とサースは、言うと。


シッチが、彼方、体に似合わず繊細なことができるのね、と言った。


女は、なぜ同じことを言う、とサースは思った。


プトールが、もう一着あるから、と言うと。


「シッチには似合わない、」とサースが言った。


「それなら、私にも作ってよ」。


「もう材料がない」。


え、ひょっとして、ムンスコの処で作ったの。


ムンスコが、おたくの連れに、使っていい、とは言ったけど、

全部使われて、サンプルもないじゃない、と怒っていたよ。


何の事か分からなくて、適当に謝っておいたけど、これの事だったの。


わかった、別の材料でよければ、ヨットン作るよ、サイズをおしえて。


プトールに小さな声で、

袋、捨てちゃダメだよ、その戦闘服脱いだら袋に入れて保管してくれ。


「いけない、あの後、焼却炉で燃やした」


焼却炉の中を見て、とサースは言った。


アステル達がプレイアサーの様子を見に、やってきた。


マッシが蘇生液に沈んでいるプレイアサーを見て、

「溺れてしまうじゃねえか」と大騒ぎ、

シッチがいくら説明しても、誰もわからず、

異様な雰囲気になってしまった。


プトールがアステル達に、あれはね、羊水の中に浸かっているようなものでね、

付けられている器具は、生体プログラムを解析して、壊れた処を修理しているのよ、

ほら、あそこの数字、入れた時の状態、28、上の数字が33になっているでしょ、

良くなっているのよ、と言うと、ようやく騒ぎが収まった。


もー、私が言うことは、誰も聞かないんだから、

プトールの話はなぜ聞くの、医者でもないのに、

と言い、シッチが、ふてくされた。


シッチの話は、難しすぎるのよ、

違う文明の人たちだから、共通する物で、話さなくては、とプトールが言うと。


サースが、羊水ってなに、と聞いてきた。


デルニオンのアラーブラ・ウリコが、男には作れないものよ、と言って、ほほえんだ。


プレイアサーは銃弾を3発も受けていたから、助からないと思ったと、ウリコが言

った。


アカデミーから招集がかかった。


プトール達がアカデミーに着くと、フィーレルが待ち構えるように言った。


イザクが騒々しい、彼方此方で反乱が、起きているようだ、

マルヌースとデルニオンの船が、大量に集結している。


皆、我々がまさか脱出できるとは、思わなかったんだろう、

うまくいったのを見て、やっと重い腰を上げたな、とアステルが言った。


セリンからファブに来てくれと、プトールに連絡があった。


着くと、格納庫に案内され、

キラキラ輝く、小型の時空宇宙船があった。


試作品だがエブレマイトでコーティングしてある、

20人程しか乗れないが、敵には、察知されない。


武装は、とプトールが聞くと。


武装すると敵に察知されるから何もない、

双重力コアで動くから重力ネットに掛る事はない。


ありがとう、必要になったら使わせてもらう。


プトールの家に運んでおく、3か所に連絡用の窓がある、

そこを破壊されると、こちらからも、所在が分からなくなる、気を付けろ。


プトールがアカデミーに戻ると。

ネイビルも攻撃を受けるかもしれない、避難豪を急いで作らないと、

と相談していた。


プトールは思った。

200名、足らずの兵で、軍隊などと呼べるだろうか。

侵略を受けたら、大量に偽人を使うようになる、129節が頭をよぎった。


フィーレルに、偽人のプログラムの戦闘能力に、

救助機能が多重リンクしているけど、どうなっているの、と聞くと。


普通の戦闘能力じゃ、細かい事ができないんだよ、

救助機能の中に針に糸を通したり、細かいものを見る機能があるだろ、

それをリンクした、他にも、色々組み込みたかったが、

FULLになってしまった、

普通は二重に組まれて比較しながら動作するが、

これには無い、エラーになった時、再起動に時間がかかる。


敵の船を一隻も落としてないのに、攻撃が止んだのは、

そう言うことなのね。


突然、照明が消えた。


攻撃を、受けたのか。


フィーレルを見ると、なにやら、慌ただしく操作している。


攻撃を受けたのか、とフィーレルに聞いた。


いや、その、僕が、ちょっと、フィーレルのそばに行くと。


照明が戻り、ごめん、受信ボタンと緊急停止のボタンを間違えた。


脅かさないでよ。


ヨシンハからの映像交信が始まった。


ヨシンハ映像交信「ソルの重力分布がバラバラだ、中央に集まってはいるのだが角

が幾つも出ている」「ロテニュームに、同属の重力元素が混じっている、この恒星

系には、ロテニュームとテサニュームだけかと思ったが、分析中だがまだ解らない

たぶん、ドングスガントかもしれない、解り次第、また連絡を入れる」


ドングスカント、聞きなれない名前ね。


パワーはあるが、臨界崩壊が早い重力元素だ、

バスリンドが必要だ、と長老が言った。


バスリンドならエルフィーヌの精製工場にあるが、

あんな放射線のゴミの塊をどうするのと、アステルが言った。


あなた、いつ来たの。


さっきからずっと居るけど、プトールが、気が付かなかっただけだよ。


バスリンドはドングスカントと相反する重力元素だ、

パワーは無いが殆ど臨界までいくまえに別の物に替わってしまう、

バスリンドがあるなら、ドングスカントだろう、と長老が言った。


プトールが家に帰ると、裏庭に宇宙船が置いてあった、

指令室に操作マニュアルがあり、それを持って、家の中に入った。


テーブルにマニュアルを置き、ジコスを飲みながら読み始めた、

ふと焼却炉が目に写った。


サースが言ったことを思い出し、中を覗き込んだ。


あれ燃えてない、灰を被った大きな袋、灰をはたくと、焦げた跡もない、

あの時は気が付かなかったけど、思ったより柔らかい。


心の中でこの色より漆黒のほうがいいなと思ったら、

見る見るうちに色が変わりだし漆黒になった。


えー、これも私自身、

この袋の使い方、ヨットンに聞こー。


次の日、プトール達は空港の宿舎を見て回った。


偽人のアンパンが料理を沢山作っている、

奴隷達が並んで食事をしていた。


アドマスに交じって奴隷達が宿舎を作っていた。


サースは、自分の仲間たちと話をしていた。


ヨセとマッシはアドマスと兵舎の建物を作っていた。


奴隷達が畑を幾つも作っていた。


重機が凄い音を立てて、豪を幾つも作っていた。


アカデミーに行くと、

ムンスコ、シッチ、マダンガのプトン、ウリコ、エルフィーヌのダークが集まり

奴隷達の、衛生状態が良くない、偽人のケスナンを何体作る、

機種をどのようにするか、

それから、病棟を作らないと収容できない、と話し合っていた。


帰ろうとしたら、シッチが呼び止めた。


70まできている、もうじきプレイアサーの意識が戻る、

それから、サースをムンスコに預ける、

私の所より、ムンスコのファブのほうが、放射線治療の設備がいい、

サースも解ってくれた、と言った。


ムンスコが向こうで手を振った。


ムンスコに「サースをよろしく頼む」と言って、アカデミーを出た。


帰り道、ムンスコのファブに寄った。


サースが、仲間たちと一緒に留守番をしていた、

ネンヌデールのサッチン・デールです、ジーテス・デールです、

コルク・マッハです、ビール・マッハです、と自己紹介した。


私は、マルシェ・プトール、サースの義姉よ、と言った。


ムンスコに、信頼できる、仲間がいるのなら、連れてくるようにと言われた、

そして、これを着けるように言われたので、皆に着けたと言って、サースが自分の

首を指さした。


シッチが言っていた、迷子札ね。


プトールがサースの耳元で、あの袋、どうやって使うの、と聞いた。


「あれは」と言いかけた時、ムンスコが、帰ってきた。


「話し合いは、終わったの」


ウリコから、データを見せてもらったけど解らない病名が沢山あるのよ、

と言い、壁に頭をつけた。


「皆に、迷子札つけさせて、名前も知らないのに」


迷子札?。


「サースが首に着けてるやつ」


あれは迷子札なんかじゃないよ、健康状態をみる、MA、

確かに個人の情報は入っているけど。


「シッチのやつ、私に迷子札なんて言って」


プトールは怪我をした事や、病気になった事ないの。


熱を出した事はあったけど、病院なんて行ったことない。


へぇー、じゃあプトールには解らないでしょ。


ムンスコはバッグから、何かを取り出した、

このQDで解るのよ、あ、やっぱり、皆、放射線障害をうけているわ、

ハンクの事が心配だわ、アカデミーに戻るといって、出かけていった。


サッチンとビールが食事を作り始めた。


プトールがサースの側に行き、袋、燃えて無かった、不思議ね、と言うと。


あの袋は、戦闘服が汚れたり、破けたりした時、入れると元にもどるよ、

それから、プトールが入れば、怪我や病気も治るよ、と言った。


「いくら袋が大きいからといって、私が入るのは無理よ」


あれが本来の大きさだけど、プトールが入りたい思えば、入れる、

大きくも、小さくもなるよ。


「ありがとう、サースは私の、命の恩人だものね」


それを聞いていた、ジーテスとコルクがサースに、おまえ、何かしたのか、

礼など言われているの、始めてみた。


「他の仲間には話すなよ」


聞いちゃった、サッチンとビールが食事を運びながら言った。


サースがジーテスに、偽人の事を説明しているとき、

コルクがプトールに、話し始めた。


サースとは幼馴染でね、子供の頃、両親を病気で無くして、

姉に、育てられたようなものなんだ、

勉強ばかりしていたけど、学校の成績は、良くなかった、

爺さんの処で、変なことばかりやっていた。


弟もいたんだけど、伍長になった時、

ひと月分の給料全部使って、姉と弟に、旅行をプレゼントしたんだ、

旅行先で、事件に巻き込まれ、ふたりとも亡くなってしまった、

それを自分のせいだと、言って、ふさぎこみ、

仲間と、話もしなくなった。


ネイビルに行く時も、生きて、辿り着ける可能性はほとんど無い、

それでも行く奴はいないかと、アステルが言った時、

一番先に志願したんだ、たぶん死ぬ覚悟で、乗ったんだと思う、

それが別人のように元気になって、

サースが笑っているのを見るのは、久しぶりだ。


そんなことが、あったんだ、

姉がいた事は聞いたが、詳しく話さなかったのは、そう言うことなのね。


サッチンが「準備ができたから」と言ってきた。


ムンスコが帰ってきた。


「ハンクと連絡、取れたの」


うん、放射線の事は解っている、ネンヌデール人は、

体が大きいから、少々の事では参らない、ですって、

心配しているのに。


食卓に着いたら、すごい量の料理、ムンスコが保管庫の方を見ると、

サッチンが、うん、全部使った、と言った。


10日分の食料よ、ああ、ムンスコが呆れた顔をした。


さあ、冷めないうちに食べようと、ビールが言った。


食事が終わると、ムンスコがサース達に、

ファブの隣に、宿舎があるから、そこで寝て。


ああ、明日は買い出しだわ。


プトールが、仲間を集めて、何かするのと聞いた。


ちょとね、他の、文明の人達に、意見を聞きたいの、

マーやダイカンでは、話にならないから。


げふ、食べ過ぎた。


プトールも家に帰った。


今日は、朝から曇り空、プトールは袋の中身を出して入ってみた。


なにか袋が大きくなったのか、自分が小さくなったのか変な感じ、

すぐに飛び出した。


フー、やめとこ、そうだシッチの処へ行かなくちゃ。





つづく


- 構成 -


【銀河団】

ヨトフィール


【銀河】ネブラ

エヘレンスィーヴ・チャパラ・ウセラス・サジリュス・ヘヴィン・ネブラ(天の川


【恒星】

アブロ・シンド・レフエフ・ブッル・ロアド・デブル・ソル(太陽)


【惑星】

恒星アブロ 第五惑星プリテス

恒星デブル 第三惑星マルヌース

恒星ロアド 第四惑星デルニオン

プテ

アンバス

恒星シンド  第三惑星ネンヌデール

恒星レフエフ 第四惑星テクソル

恒星ブッル  第三惑星バビロス

ポルト(冥王星)

ネプース(海王星)トーリオン衛星

ウーヌス(天王星)

サルヌス(土星)チーテン衛星

テュール(木星)衛星イーオ

イザク(ネイビルとの二連星)

ネイビル(イザクとの二連星)

第四惑星(火星)グラル デモス衛星

第三惑星(地球)テルス セレ(タンカー*月)

第二惑星(金星)ヴィナス

第一惑星(水星)メルス


国家(建国者)


ネブラ・ゴッド

インガス・タゼイル

ビガス・ユロイン

ルーク・サタン

イエラ・アルシス

ザビン・マダンガ

クーリアッド・エルフィーヌ


ワン・マルヌース

ゾーザ・デルニオン



人物

ゴッド

ジム・フィーレル(男)教育者 アカデミーのメンバー

レーク・ヨシンハ(男)科学技師アカデミーのメンバー

サーラ・ムスンコ(女)医者、科学技師

アブト・レース(男)科学技師

グレイ・ハブリン(男)人類学者アカデミーのメンバー

アリス・ネーマン(女)生態学者アカデミーのメンバー

リョクサ・バールン(男)兵士 指揮官

ゼニゴ・ヴァンヂス(男)兵士

シガル・アトキン(男)兵士

レンティア・レボン(女)兵士

セレス・コトコデ(女)兵士



サタン

マルシェ・プトール(女)軍師

デビル・プトール(男。マルシェの兄)

ラーリア・プトール(女・マルシェの妹)

バッシ・スカイ・プトール(男)マルシェの父、?技師、軍属

リリス・イズン・プトール(女)マルシェの母、魔術師

ゴーレン・ストイフ(男)生物学者アカデミーのメンバー

シド・ハッカー(男)科学技師

アレン・ソード(女)兵士 指揮官

ルシファ・ジャルク(女)科学技師

トッシ・ウィーラ(男)兵士

スピネ・ドリゥク(男)兵士

リヤミ・ドーブ(女)兵士

ミルカ・ハトビア(女)兵士

カッソール・ナイト(男)造船技師


タゼイル

ゴートン・イッソー(男)物理学者アカデミーのメンバー

ワリン・ハーケン(女)科学技師

ブラウン・トーマス(男)兵士 指揮官

ハロルド・ウッチ(男)物理学者、科学技師

ナチュレ・レンガ(女)兵士 指揮官

リアル・ジャクソン(男)兵士

カルク・ポパーサン(男)兵士

スイート・コルシュ(女)兵士

ジルミ・ボロニユス(女)兵士


ユロイン

ヨーラ・バクレン(女)科学、生態学者アカデミーのメンバー

バグ・ヨークシャー(男)造船技師アカデミーのメンバー

ニブラ・トーン(男)兵士 指揮官

リムラ・ハゲン(女)物理学者

カイアン・ネシコ(男)兵士

オブリ・トッド(男)兵士 指揮官

セパラ・サクリス(女)兵士

シルウィア・スピリア(女)兵士


エルフィーヌ

ヨヨ・シータ(女)建築技師アカデミーのメンバー

マスレーヌ・シッチ(女)医者

キャロン・ダーク(女)兵士 衛生兵

ジャック・チンク(女)科学技師

クラウド・オジアシ(男)物理学者

スーク・ピュレル(男)兵士

カビラ・スタブァ(男)兵士

ジョージ・ワトソン(男)兵士 指揮官

ホアラ・モウクシ(女)兵士

ルナ・ミゴテブ(女)兵士


アルシス

ブーマ・オチョロス(男)建築技師アカデミーのメンバー

ネブ・ソース(女)兵士 パイロット 少尉

ヨーリ・ナクムラ(男)兵士 指揮官

レイチェル・ポーラス(女)生物学者

ブアド・ハシュリ(男)兵士

プセル・ドデサル(男)兵士

ラーウィ・アミゾン(女)兵士

リューミ・ネシオン(女)兵士



マダンガ

コットン・セリン(男)科学、造船技師

リーン・メガル(女)兵士 パイロット 少尉

ジャンヌ・パッテン(女)兵士 指揮官

ノーサン・プトン(男)医者

ケレル・ポウト(男)兵士

ラック・マギヤース(男)兵士

グッシ・ゴルビン(女)兵士

テルサ・ラグス(女)兵士

スチーブ・アルドア(男)兵士 指揮官



アンバス

ユリシーズ・ゴニ(男)船長

テッシュ・ビート(男)物理学者

メランダ・ウイット(女)医者

ウドー・コレイン(女)兵士

ベグス・ハジモレ(男)兵士

テューサン・パリク(男)偽サーベイヤー(諜報員)

オクゼル・リマ (男)偽サーベイヤー(諜報員)

ルアッシ・ゴテブ(男)高官



マルヌース

ジルル・アステル(男)軍師

トリア・アステル(男)艦隊総司令

ハーマン・ヨセ(男)兵士 指揮官

リス・ハドソン(女)兵士 指揮官

ジオット・アッコン(女)兵士 航空技師

グリス・トロンコ(男)兵士 通信技師

トム・ハーベイ(男)兵士

デイジー・テンゴ(女)兵士

ハズリ・モレシア(男)元副司令

アビブロ・モレシア(男)総司令

ナスク・ウディン(男)兵士

キュヤニ・ドクト(男)新基地司令



デルニオン

ノック・プレイアサー(男)兵士 指揮官

アラーブラ・ウリコ(女)兵士、医師

キリコ・マッシ(男)兵士 指揮官

ロゼット・シップ(女)兵士、パイロット技師

キャロル・マッコイ(女)兵士

ザック・ハンガー(男)兵士

ジョルジョ・パース(男)医者

グルート・ハシメス(男)元基地司令

ゼブン・トッカル(男)新副指令


ネンヌデール

ヨットン・サース(男)奴隷 兵士 伍長

ビジー・ハンク(男)奴隷 経済、物理学者

サッチン・デール(女)奴隷 兵士

ジーテス・デール(男)奴隷 兵士

コルク・マッハ(男)奴隷 兵士

ビール・マッハ(男)奴隷 兵士



アルソール人

ブルグジュウロク(人造人間)「アルビン」

エルフ(子供)男



テクソル人

ハンナ・シーマス(女)奴隷、?魔術師(生物、物理学者)

シータ・バジ(女)奴隷、医者

ドイネル・ヒキ(男)奴隷 パイロット

オケ・グリーン(女)奴隷、?魔術師(物理学者)

シハン・ヨーレンガス(男)政治家?

シュルク・カンノウキ(男)醜いアヒルの子 異端科学者、魔術師

バグラ・ボツリュース(男)農夫

リレルハ・ボツリュース(女)農夫の娘 魔術師、科学者

マーレイ・イズン(男)魔術師(物理学者)

メリア・カンノウキ(女)魔術師



シュルク人

ハジス・シャターゴ(男)クラトの長

ナジュー・メラース(女)クラト

ロシャエ・ムジャリ(男)クラト


偽人

アドマス(労役系)

ダイカン(技術系)

ギルガン(戦闘用)、ズィアグ(生体ロボット)

マー(執事、召使、修理)

アンパン(コック)

ケスナンα(医療用看護師)

ケスナンβ(医師補助師)

ケスナンΓ(薬剤師)


魔人

ゴーレン


石人

ムガス(男)

モハ (女)



機材、武器

ジコス 飲み物

ムスレン αβ?重力兵器

レビレイ 高密度レーザービーム兵器

ラビュース 陽電子ビーム兵器

マガンリュータ 多弾頭爆裂巡航弾

リュデン 爆裂巡航弾

マキューラ バリア同期型爆裂巡航弾

ハリューウ 多弾頭爆雷

イナマス 大型爆雷

四連弾 鋼鉄塊弾

次元弾(別次元に送ることができる)

サルトンα 近距離弾道弾

サルトンβ 惑星間弾道弾

サルトン? 大型惑星間弾道弾

ヒューレン 核爆弾の様な物

ラコ 小型照明器具

レタ 標示器

ロパス 記憶装置

ブート 小型の車(車輪は無い)

ガレブート 小型の船(近距離衛星間航行用、地上や水中でも使用できる)

バーブラ トラック

ビガット 装甲車

ブビガット 戦車

QD パッド型PC

DD 医療用行動記録装置

MA 医療用生体センサ

バームメイラ 高広域航空管制用識別装置

ポロッサ 地上戦用無人偵察機

ステンファイマ 高剛性金属(主に宇宙船の外装に使われる)

ゴーグルンガ ステンファイマと同族の金属

ジリック 防放射線材(エブレマイトより劣る)

ステイヤ ステンファイマとジリックの合金を線維化した物

エブレマイト あらゆる放射線および素粒子を遮蔽、吸収する物質で

       結晶化されたものは透明で電位を加えると漆黒になる、

ロエラ  エレベータのような物


霊体交信 霊体波動を使い交信する、

     次元に依存しないため別の次元と交信ができる、

     交信者の持つ生体エネルギーの大きさにより交信範囲が決まる


重力宇宙船 重力元素を積込、無限にある重力波を取り込み航行する船


時空宇宙船 それそれの時空で光速を超える事は出来ないが、

      変化する時間の波に同期して航行し、早い時間の波を捉えると、

      事実上光速の何万倍もの速さで目的地に着くことができる、

      ただしその船が作られた時間の波に戻らないと、乗り降りできない

      元は重力宇宙船


次元宇宙船 時空宇宙船に次元エレメント積み次元間を移動できる、

      次元エレメントは、採掘出来る物ではなく、

      宇宙空間に散らばっている、宇宙に次元が出来た時

      その次元を維持する事が出来ず結晶化した物、

      時間の波と同期だせ好きな場所に移動できる


TWSA 時間のトンネル、人工的に早い時間の波を作りだし、

     その中を通り移動する、ただし一方通行






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