【DH制の欠点】(俣彦『短編ぼくのまち』)
パシフィックが17勝ち越して終わりました
今年。2015年のプロ野球交流戦。
パ・リーグ選手たちの
力強いプレーの姿を
(雨戸をしっかり固定して
台風が過ぎ去るまでは
家に籠っていよう)
と何とか5割近辺で
1つの球団を除き
やり過ごすことになりました
セントラル各球団の姿を見て
(……DH制を導入しては?)
と言う議論を目にする機会が増えて参りました。
メリットとしましては
スコアボードに
同時に名を連ねることの出来る人数が1人増えること。
投手が打席に入ることが無いため
打順が回って来たから
と言う理由で降板を余儀なくされることが無くなること。
9人全て野手であるため
(次、ピッチャーの打順だから……)
とアウトカウントを計算することの出来る場面が減ることも
関係しているのでありましょうか?
(多少のビハインドでも…)
と言うパシフィック側の雰囲気を感じながら
(……リードしているのはこちらなのだけど…
なにか不安……)
の中、観戦していたように記憶しております。
なのでありますが
セントラルでDH制を導入するしないは別にしまして
DH制の導入した場合の欠点につきまして
今回は取り上げてみたいと考えております。
欠点は1つです。
投手がどんなに失点を防いだとしましても
投手の力では
勝利を修めることは出来ないこと。
同様に
指名打者で登場した選手が
どんなに得点に結びつくパフォーマンスを披露したとしましても
失点を防ぐことに関与することが出来ないこと。
であります。
分業制
と言えばそれまでのことなのではありますが
攻守がハッキリしている競技となりますと
アメフト
がありますが
そのアメフトにしましても
守備をしている場面でも
ターンオーバーからそのままタッチダウンすることは可能でありますし、
そのほかですと
アイスホッケーのパワープレーの場面につきましても
人数が少ないだけでありますので
別に人数の少ない側が得点を奪うことが禁止されているわけではありません。
基本。
守勢に立たされている時でありましても
得点することが出来るスポーツが多いのでありますが
それが許されていないのが
野球
と言うスポーツであります。
守備をしている時の目的は
失点しないこと。
ただ1つであります。
仮にDH制を導入されました場合、
投手が出来ることは
失点を防ぐこと。
バレーボールで言う
リベロに近い扱いに留まることになってしまうのが
欠点なのかもしれません。
(そのリベロにしましても
スパイクを打つことが出来ないだけでありまして
攻撃に関与することは可能であります。)
ここからはDH制から離れるのでありますが
投手の打席について感じていることを述べていこうと思います。
ピッチャー。
身体の大きいかた多いでしょう。
身体の大きい選手は
サッカーの選手を見て頂きますと
分かりやすいと思うのでありますが
小回りの利きに関しまして
身体が大きいこともありまして
苦手
とされているかた。
どちらかと言いますと
1対1のぶつかり合いに得手がある選手が
多いことと思われます。
同様に
投手に関しましても
バントなどの
いわゆる小技。
打率低い分
せめて走者を次の塁に進めてくれ
とサインを出す機会の多い
投手のバント
なのでありますが
あれだけ大きいかたがたでありますので
プロ入りする前は
それ程、練習していない。
どちらかと言いますと
一発大きいの打ってこい
と送り出されて来たかたがた
であると思うのでありますし、
昔の記憶を辿っていきますと
結構グラウンドコート羽織りながら
塁上を賑わせていた投手。
いらっしゃいましたことを思いますと
バント
と言うよりはむしろ
併殺上等で
自由に打たせたほうが
良い結果を生む可能性がありますし、
相手に対するダメージも
(アウトを計算している分)
大きくなると思いますので
動体視力が衰えていない選手限定になりますが
投手のかたが
もっと打席で躍動されるシーンを
目にする機会が増えたらな……
そんなこと思いながら
試合を眺めさせて頂いております。