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影の立役者

劉温「ぐ~てんもるげんヨ~。」


劉温「同じところに才能を持つ人がいれば有名な方が目立ってしまう、世の中そんなもんアル。魯粛はもっと目立ってもいいアル!」


劉温「世の中世知辛いヨ…。」

魯粛ろしゅく、彼は呉の孫権に仕える周瑜に次ぐ頭の切れる軍師である。しかし…。


「それ、間違ってるだろ!直せ!」


この言葉は目上の人物に言っているのだ。


(常識知らんのか?)


この様な事を周りはいつも思っていた。魯粛はどのような人物でも思ったことを包み隠さず言う人物であった。

そんな折り、三国志最大の戦い「赤壁の戦い」のほんの少し前。曹操が南下する動きを見せたのだ。そして孫権は悩んだ。降伏すべきか徹底抗戦か。


「うむむ…。」


その様子を見ていた魯粛が遂に口を開いた。


「孫権さま、あなたが降伏すれば、私は名家出身なので、命は助かるだろう。では、あなたはどうだかな!あなたは無名だ。確実に殺されるだろう。後は分かるな…?」


「な…!」


孫権は驚いた。まさか家臣が脅すとは思わなかったからだ。しかし、気づかされたこともある。


「俺はまだ…、死にたくない…!」


こうして孫権率いる呉は徹底抗戦を唱え、蜀と結び、曹操を迎え撃った。これが赤壁の戦いである。


無事に曹操を撃退した孫権は魯粛に礼を言った。


「ありがとう!お前の言葉はいい薬になった!礼に俺の側付きを任せてやろう!」


「そんなんじゃ…、満足できねぇぜ…!」


魯粛は誰も予想しなかった否定を口にした。


「何?じゃあ何をすれば…。」


「それは、あなたが皇帝になり私を迎え入れてくれればよろしい!」


「お前というヤツは!」


その言葉に孫権は大層喜んだそうな。めでたしめでたし。

才能あるけど目立たない人物ってよくいますよね。俺とか…。


劉温「そ れ は な い ヨ。」


けっ!


劉温「君主に脅しをかけて発破をかける…。なかなかできないヨ。」


呉は血の気多いですからね~。


劉温「じゃあ、そろそろサヨナラあるよ~。」


また次回会いましょう!

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