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想定外

劉温「はーい、劉温ヨ」


劉温「今回は天才の次の世代はおバカさんに見えるマジックの典型なお話アル」

三国志における末期の時代。それは魏がしんになった時代で、天下は晋に傾きかけていた。そんな折、大国である晋に最後の反抗を試みた陣営があった。それは呉だった。


ある時、孫皓そんこうが部下の陶濬とうしゅんに命じた。


「領地の南で反乱が起こると呉が滅亡するっぽい。占いは絶対!」


この時、占いで反乱が起こると呉が滅亡するとされ、占いは現代で言う天気予報と同じく世間一般に普及し誰もが生活の一部としていた。


「了解です」


こうして陶濬は南に向かった。向かったのだが…。


「無理っしょこれ…。増援頂戴…」


前線に思いのほか反乱軍が多く戦線が崩壊しかけていた。そしてその報を受けた孫皓はというと…。


「いやいや、増援無理だから!兵いないし!」


呉が滅亡すると言った口からこんな言葉が出てきたのだ。こんな上司では部下も踏ん張りようがなく陶濬は反乱軍から撤退していった。そしてこの時から呉の滅亡のカウントダウンが始まってしまった。なんとタイミング悪く晋が攻めてきたのだ。


「oh…」


孫皓は顔を真っ青にしながら次の一手を考えていた。そんな時に都合よく陶濬が進言した。


「孫皓様、この私に2万の兵をお与えください。さすれば晋軍を撃退して見せましょう」


そう申し出たのだ。その兵力があれば反乱を鎮圧できたとは突っ込んではいけない。しかし防衛策を探していた孫皓はその進言を採用した。


「いいだろう。行って来い…」


こうして陶濬は晋軍の撃退に向かった。しかしまたも陶濬は災難が降りかかる。


決戦前夜に兵のすべてが『逃亡』してしまったのだ。


さすがの陶濬はこれにはどうしようもできない。戦う力のない陶濬は晋に降り、そのまま呉は滅亡コースへまっしぐらだった。こうして晋は最後の三国の一角、呉を攻め落とし天下を統一する。

三国の末期はなかなかひどいものですね…。


劉温「あんな兵力あったなら反乱鎮圧するヨロシ」


因みに三国が滅んだ順は魏、蜀、呉ですね。蜀が一番平和的な滅び方ですね(笑)


劉温「確かに比べると蜀が平和アル」


ではではこの辺で!


劉温「再見ヨー」

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