外交こそ正義
劉温「はーい、劉温ヨ」
劉温「今回は頭の低い英雄のお話アルね」
戦争とは文字通り戦い、争うことである。そこには、規範もなにもなく一種の地獄が体現される。だからこそ、この「戦争」という手段は最後の一手でなければならない。しかし、もう一つ選択肢はある。ただ、これはとてつもなく難しい。それは「外交」である。今回は「外交」を切り札にした南の地の英雄の物語。
「めんどくさい地を任されたな…。どうするか…」
嘆く士燮。彼は中国の南の果て、交州を治めていた。この地はさらに南の異民族の襲撃にさらされるわ、中国本土からの襲撃や外交をなんとかしなくちゃいけないわで色々大変な土地だった。しかし裏を返せば…。
「うまくやればがっぽり儲けられるで…!」
まず士燮は曹操陣営に目を向ける。士燮は赤壁のような大きな戦が起きることを予見していた。だから、中国随一の勢力を誇る曹操の側に付き、勢力の推移を見守った。しかし赤壁のよような大きな戦が起こると…。
「孫権さんチィーッス!」
今度は曹操側に付いたまま孫権陣営に赴き、息子と部下の雍ガイを孫権に送ったのだ。こうして士燮は全方位に向けて土下座外交を繰り広げたのだ。それが功を奏したのか、交州は見違えるように繁栄した。
「領民の事を考えれば、プライドなんていらん!そんなもので飯が食えるか!食えるとしたらせいぜい犬の餌だな」
その後、士燮が天寿するまで交州は戦争にさらされる事はなかった。一説によると隣の地を治めていた孫権は士燮の実力から、交州に攻め入ることを遠慮していたという説がある。
八方美人の鑑ですね…(笑)
劉温「そんなんで繁栄しちゃうとかすごいアル…」
使い方間違えるとひどい目にあいますけどね!
ではでは!
劉温「バイバイアル」




