北方の雄
劉温「はーい、劉温ネ」
劉温「今回は忘れられがちなあの人のお話アル」
戦では軍の機動力は軍師、兵站に続くもっとも重要な役割の一つだろう。そして三国時代においてもっとも機動性を誇ったのが騎馬隊であった。
三国志において騎馬と聞けば、三国志を知っている人は大体この三つの事柄を挙げるだろう。中国の西の端、西涼の覇者、馬超とその一族。そして洛陽にて猛威を振るった暴君、董卓。最後に個人としては最強を誇った人中の呂布。更に三国志を知る人はここにもう一人付け加えるだろう。それは公孫サンである。
「最近となりの勢力の烏桓族がうるさいな…。とっちめてやるか…」
中国の北の端、幽州に本拠を構える公孫サンは烏桓族の傍若無人さに頭を抱えていた。それは当然と言えた。烏桓族は優秀な騎馬隊を形成しており、並みの軍隊では逆に撃破されてしまうのである。それほどまでに当時の騎馬は強かった。しかし…。
「同じ土俵ならいい勝負ができるかもしれないな…」
公孫サンは馬乗りの名手で、白馬に乗っていた。公孫サンはこの経験を最大限生かせば烏桓族にも対抗できるのではと考えた。そしてこの作戦が功を奏し…。
「クソが…。俺の騎馬が…」
烏桓族はこうして討ち取られ、敗れ去った。そして公孫サンはその騎馬隊を吸収し、強靭な騎馬隊を形成した。その騎馬隊は騎射のできる精鋭だったため機動性があり、遠距離から攻撃できるというとんでもない軍隊だった。
「白馬長史ここにあり!」
こうして北方の雄は他の騎馬隊と肩を並べる存在となり、その名を轟かす。敗れ去った烏桓族は公孫サンを白馬長史と呼び恐れたという。
公孫サンさんは地味なイメージしかないですね…。
劉温「袁紹に負けた時点で察して欲しいアル」
キツイ言い方ですね…(笑)
まぁ事実なんですが…。
それではこの辺でー。ではー!
劉温「再見ヨー」




