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泣く子も黙る

劉温「ハーイ、おはようこんにちわこんばんわ、劉温ヨー」


劉温「この逸話は張遼の強さが際立つ逸話ネ」

イタズラをする子供を脅す言葉。これは誰もが聞いたことのあるものだと思う。「夜に口笛を吹くと蛇が出る」、「イタズラしていると誰かが攫いに来る」など様々ある。しかし、このような言葉は三国時代にも存在した。ただ一つ違うのは、経験に基づいた言葉、ということである。



とある年、呉を率いる孫権は呉の領地のほぼ真上にある魏の拠点、合肥がっぴに10万の兵を持って攻め入ろうとしていた。ここは河川に面しており、合肥周辺の水辺に関わる事の拠点になっていた。もちろん、水軍に関することもである。


「ここを奪取すれば、魏を攻めやすくなるぞ…。それに水軍も動かしやすくなる」


速きこと風の如し、孫権は早速軍を動かす。しかし、曹操率いる魏も黙っちゃいない。しかし…。


「曹操様…。わが軍は7千ほどしかいません…。どうしましょうか…」


そう、魏陣営にしては珍しく兵が居なかったのである。しかし、そこで挫ける曹操ではなかった。


「その兵力で引きこもる!張遼ちょうりょう、ちょっといいか?」


呼び出したのは張遼であった。彼は、元から曹操の配下だった訳ではなく、もともと董卓の配下だった。曹操に仕えたきっかけは、董卓の「天下安寧ヒャッハー計画」が頓挫したため、鞍替えしてきたのである。


「はっ、なんでございましょう?」


「お前には八百の兵で孫権軍に奇襲を掛けてもらいたい。これは相手の士気を下げるのに必要なんだ」


「はっ、御意に」


こうして張遼は孫権軍に奇襲を仕掛けることになった。


一方孫権さんはというと…。


「て、敵襲ー!!」


「なに!?…なんだ、千にも満たないじゃないか」


しかし、張遼はそこで暴れまわった。コー○イの出している三國無双とやらがあるが、当時は張遼がそれを体現していた。


「ヤ、ヤバい!ここは引け!ここは一旦引くんだ!!」


こうして孫権軍は張遼の奇襲からなんとか脱出した。


「と思っているのか?」


そう、張良は何度も奇襲を仕掛けてきたのだ。撤退する動きを見せる呉に対してでもである。


「奇襲の歓喜を無限に味わうために…。次の奇襲のために…、次の次の奇襲のために…」


この奇襲が功を奏してか、曹操はなんとか合肥を守ることができた。


孫権は、戦場から逃げ帰った後も怯えていた。無理もない。


「アイツが来る…。また…、また来てしまう…」


張遼の奇襲が、孫権の心にすっかりトラウマを植えつけた。この戦から、呉の陣営では何を言っても懲りない相手や泣き止まない子には、「張遼が来るぞ!!」と言って静かにさせる脅し文句が定着してしまったらしい。

張遼さんはホントに強い…。


劉温「ホントアルよ…」


しかしこのような逸話は知ってる限りもう一つあるんですよ…(笑)


劉温「『暗殺の話をすれば曹操が来る』ってヤツアルか?」


そうですね(笑)

しかし人の噂も七十五日とは言いますが…。


劉温「二か月半どころか千年以上も残ってるアル…(笑)」


ではではー。


劉温「バイバイアルよー」

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