反省するとでも思ったか!バカめ!
劉温「はーい、劉温ヨ」
劉温「子供らしい喧嘩は何時でもあるものネ」
中国の有数の戦国時代、三国時代。その南東の一角を占める呉とその国を率いる孫権がそこにはいた。彼の部下には先代の国の当主であった孫策から仕える忠臣がいた。名を張昭。彼は孫策の覇道に付き従い、様々な補佐をしてきた。しかし、時代は流れる。
孫策が暗殺によって天に召されたのだ。孫策が死ぬ前に常々張昭に言っていることがあった。
「張昭、俺が死んだら弟を頼む。アイツは外交がちょっとばかり苦手らしいんだ」
「はっ、仰せのままに」
孫策は何時も弟、孫権の事を気にかけていた。だから、自分の信頼のおける部下に後のこと託したのであった。しかし、問題は孫権が当主になってから露見する。
「私、実は張昭のこと苦手なんだよね…。なんていうか、反りが合わないというか」
「どうやら自分は嫌われているらしい。どうしたことか、孫策様に頼まれているのに…」
この二人、徹底的に反りが合わなかったのである。そしてこの二人は何時も意見が対立していた。
「エヴァはアスカに決まってんだろーが!」
「いいや違いますね!マリちゃんの方が可愛いって何回言えばわかるんですか!」
孫権がアスカ、張昭がマリである。このようによく意見がぶつかっていたが、遂に孫権の怒りが爆発してしまう。
「ええいうるさい!」
この時、孫権は怒りに任せて剣をその手に握った。張昭は涙ながらにこう言い放った。
「自分は孫策様の時代から仕え、孫権様のことを任されたの言うのに…。あなたという人は…」
「そうか、そこまで私の事を気にしてくれるのか…」
こうして揉め事は消えたかに見えた。
(この私は何時だってアスカ派だ!)
孫権は頑なに張昭の意見を聞き入れなかった。茶番にしてはよくできてたな、孫権や。このことに遂に張昭もブチ切れて病と偽って引きこもった。
「働きたくないでござる。家にはマリちゃんが待ってるお」
この行為に孫権も驚いて昭張に謝りに行った。しかし…。
「私が悪かった…。マリちゃんも可愛いよ?だから出てきてくれよ」
返事がない…。これに怒った孫権は家の玄関を泥で塗り固めたのだ。しかし昭張も負けじと内側から泥を塗る。いくら経っても反応がない。痺れを切らしたのか孫権は遂に家に火を付けたのだ。
「これで出てくるだろう」
…。……。出てこない。昭張はこのまま焼き殺されようとしたのだ。さすがにヤバいと感じた孫権は火を消火した。少し経った後、息子たちに抱えられて昭張は出てきた。
「昭張、すまなかった…」
「えぇ、無駄な意地の張り合いでした…。すみませんでした…」
この熱血漢二人による喧嘩は家一つが焼き払われる形で終結した。意地を張るのもいいかもしれないが、それが無駄な行為をさせるのを今回の喧嘩で学んだ二人だった。
茶番…(笑)
劉温「子供すぎるネ…(笑)」
男なら意地を通せ!とよく聞きますがこれはさすがにすごいですね。
劉温「こんな意地間違ってるアル!」
ではでは。
劉温「再見ヨ」




