日陰者
劉温「ニーハオ~!」
劉温「今回は三国志における空気な人物ナンバー1の武将アルよ。」
劉温「どこにも空気なヤツは居るアルよ。」
劉温「ではご覧あれ~」
三国志で有名なのは地方の豪族。つまり地方で土地を支配してきた武将である。中央の政府である後漢が堕落、権力闘争にふけっている内に力をつけたのである。
だが、そんな後漢にも例外は存在する。朱儁と皇甫嵩である。彼らは黄巾の乱の時に活躍した武将で、また、後漢の将軍である。正史ではよくペアで登場する。珍しく真っ当な武将なのだがいかんせんスポットが当たらない。
「「ふざけるな!ばかやろ~!」」
ある時、彼らは黄巾賊の討伐を任ぜられた。
「いってらっしゃい!」
「「はっ!」」
ある時、皇甫嵩は神妙な面持ちで朱儁に聞いた。
「なぁ…、朱儁…」
「どうした?」
「目立つにはどうしたらいいのかな…」
「知らねえよ…」
皇甫嵩は自らの手柄を部下や同僚のものとしていたため、部下に慕われていた。朱儁もまた才能によって軍人を雇用していたため、同じように部下に慕われていた。
そして…。
「前方に未確認の軍あり!数は…。とりあえずたくさんです!ちなみに賊の頭は波才とかいうヤツです!」
側にいる兵卒が伝えた。
「俺が出よう」
皇甫嵩が名乗りを上げた。皇甫嵩は将軍として以前に軍人として自信があったのもしれない。
「そんな感じで大丈夫か?」
朱儁は聞いた。なんだか嫌な感じがしたからである。
「大丈夫だ、問題ない!」
自信満々に皇甫嵩は答えた。明らかな死亡フラグである。
その頃波才はというと…。
「官軍がでしゃばるな!」
一方的に皇甫嵩をボコボコにしたのである。
「強ぇ…。賊ごときに…」
満身創痍で戻って来たら開口一番に朱儁は言った。
「だから言ったじゃん!囲まれたじゃん…。」
「ヤベェな…」
軍を囲まれ危機的状況の中、皇甫嵩はある策を思い付いた。
「燃やせばいいんじゃね?」
「…え?」
「燃やせ燃やせ!今日はキャンプファイヤーだ!」
こうして皇甫嵩と朱儁は危機的状況を脱し、黄布賊を討ち取った。作戦勝ちだよ?誰かなんと言おうと作戦勝ちなんだからね?
空気なヤツ…、俺じゃん!
劉温「演義に載ってないほど空気ヨ。演義の作者はどうかしてるアルよ。」
後漢の武将は興味なかったんじゃないか?
劉温「にしても名前くらい出せアル!」
仕方ないよね!友達少ない俺には死活問題なんだけどな!
劉温「…まぁ、元気出せアル。」
うわぁぁぁぁ!
劉温「ど、どこ行くアルか!待つアル~!」
それでは皆さんまた次回!では!