そう言うな
劉温「ハーイ、劉温ヨー」
劉温「今回『も』故事成語のお話ネ」
劉温「今回の故事成語はなじみやすい逸話かもアル」
年功序列。現在の日本では少なくなったかもしれないが、少し前の日本では当たり前のものだった。それは三国志の時代にもそういう制度はないにしても似たような考え方は存在した。
背景は劉備が孔明という天才を手に入れた頃。
「やっと軍師を手に入れたぞ…。これでやっと俺の天下が近づく…!」
「なんでもお申し付けください。期待に沿って見せましょう!」
孔明は劉備が苦労して手に入れた軍師、という事もあってとても気に入れられていた。しかし、それを気に食わない人物が二人いた。勘のいい人は気が付くだろう。関羽と張飛だ。
「なぁ、関羽兄さん…。最近、孔明さん調子に乗ってるよな…」
「そうだな張飛…。俺たちの方が付き合い長いというのに…」
こうして二人は愚痴り合い、劉備に色々言いつけてやろうという結論に至った。
「劉備兄さん…。いくら軍師だからって気に入りすぎじゃないですか?」
「そうだ劉備兄さん!俺たちの方が付き合いが長いんだから俺たちをもっと頼ってくれよ!」
こうして関羽と張飛はチクリもとい八つ当たりをした。劉備と孔明からしたらいい迷惑である。
「そう言うな…。お前たちは私の手足のように、孔明は水と魚の交わりのようなものなんだ。わかってくれ…」
この説得に納得した関羽と張飛は孔明の策に従っていくようになる。この故事から「水魚の交わり」という故事成語が生まれた。
劉温「いつまで故事成語シリーズやってるヨ…」
だって扱いやすいし、皆様にもなじみやすいかと…。
劉温「確かになじみやすいアルよ?でも申し訳程度に一つ話を挟んでまた故事成語はどうかと思うヨ」
はい。すみません…。
劉温「今回の故事成語は関羽と張飛の気持ちはよく分かるネ」
新参者が大手をふるってるといい気はしませんからねぇ。
劉温「こっちのが長いんだ!と言いたくなるのは当たり前アル」
ですねぇ(笑)
そういえば江戸城はどうなったんですか?
劉温「準備は終わったネ」
土産よろしく!
劉温「…考えとくヨ。じゃあ行ってくるヨ~」
ではこの辺で!
劉温「再見ネ~」




