あと少しで…!
劉温「はーい、おひさー。劉温ネ」
劉温「今回は軍師のゲスい作戦ヨ…」
天才。この言葉は違う次元に生きる人物を指す言葉であり、そう呼ばれるには相当に難しい。しかし、天才は同じ次元に生きており、相当な努力によって天才になる事が出来る。そして、たまに失敗する事もある。今回は天才のそんな人間らしい物語。
諸葛孔明。今彼は魏に対する北伐に励んでいた。この時、涙を飲み馬謖を処刑した後だったので、人材の扱いはとても慎重になっていた。
「ちゃんと劉備様の忠告を聞いていれば…」
そう悔やむ孔明。劉備は死の間際、孔明にこんな事を言っていた。
『いいか孔明。馬謖は口先の魔術師だ。信用ならんぞ。KOOLになれよ』
この忠告をちゃんと守っていれば人材を失わずに済んだ。そして、現在の蜀は人材が少ないにも関わらず一枚岩ではなかった。その代表は魏延。頭が回る武将、さしずめ智将といったところか。そんな彼には弱点があった。
「俺に軍を与えてほしい。まず俺が先行し、魏の関所を襲撃し戦況を有利にしてみせよう」
自信過剰だったのだ。そんな無茶苦茶な策は当然孔明は却下した。
「んな無茶なもの通るか!」
「臆病風に吹かれたか!バカめ!」
この時孔明と魏延の仲はとてつもなく険悪だった。そして孔明はこの時とてつもなく邪悪な策を考え出した。
「この策…、なかなか使えますね…!」
その策とは、まず都合の悪い魏延を囮に使い魏の軍師、司馬懿をおびき出し共に爆殺するという、とんだ外道な策だった。人材不足とはなんだったのか。答えてみろ孔明!!
その策を実行に移すため魏延を呼び出し、都合よく策を伝えた。どうせ軍を与えるから関所を突破しろとか言ってたんだろ?そして魏延はというと…。
「よっしゃ、やったるで!!」
無知って恐ろしい…!こうして魏延を谷に向かわせた。なぜかって?谷…、爆弾…。後はわかるな…?分からないって?爆弾で岩落とすんだよ…。
こうして孔明の計画通りに谷に魏延と司馬懿が集結した。
「魏軍がいるな…」
「遂に蜀が来たようですなぁ」
(計画通り…!)
後は爆弾を起爆するだけだった。しかし…。
「雨?」
「これは…?」
魏延と司馬懿は雨が降ってもあまり関係がなかった。しかし孔明はというと…。
(バカな…!このような結末は…、私は認めぬ…!これは天の所業か…)
孔明という天才でも天気まで見通すことはできなかった。この時に孔明が呟いた言葉から、今日の『事を謀るは人にあり。事を成すには天にあり』という故事成語が出来上がったと言われる。
この故事成語は「物事を考えるのは人かもしれないが成功させるのは天が決める」というものですね。
劉温「意味はカッコいいのに由来がどうしようもなくゲスいヨ…」
仕方がない…。この時代はね…。
劉温「そういえば私江戸城に行ってくるネ」
へぇ…?それまたどうして?
劉温「歴史的文化遺産を見に行く為ヨ。漢王朝のものは少ないからつまらないアル!」
それは…(笑)
劉温「写真撮りまくってやるヨ!」
お土産よろしくお願いしますね。
劉温「考えとくネ」
そうですか…。それではこの辺で。
劉温「バイバイネ~」




