お前…
劉温「は~い、劉温ヨ~」
劉温「今回は三国時代の故事成語の話アル」
時代は三国が鼎立し、しばしした後。蜀の丞相の孔明は北伐、つまり魏を攻める事を考えていた。
そこで孔明は、街定を拠点にし、頭の冴える馬謖を総大将に軍を動かした。
しかし、街定には地理的な不利な点があった。
「いいか馬謖。山に布陣するなよ?川のが有利だからな」
「任せてください!」
こうして魏攻めが始まった。
少し経ち、街定に到着した馬謖は真っ先に『山』に布陣した。
「川って言ってたけど、定石通り山だよね!」
そう言って馬謖は孔明の言い付けを無視した。
一方魏は、蜀の動きを察知し張コウを派遣していた。
「俺、参上!」
そして頭のなかなか切れる張コウはすぐに気が付いた。
「山、攻めやすいじゃん!しかも布陣してくれてるし!」
こうして馬謖と張コウは街定にてぶつかり、戦った。
結果は…、まぁ…。言うまでもなく馬謖が敗北した。そして魏を攻める拠点であった街定も失ってしまった。
「申し訳ありませぬ、孔明殿…」
「お前…。責任取って死刑だ…」
孔明は重い顔で『死刑』という言葉を口にした。孔明にとって馬謖はかけがえのない友であり、信頼出来る部下だった。
「せめてものケジメとして、私が首を斬る」
「…」
馬謖は何も言う事は無かった。
こうして蜀は大切な人材を失いながらも天下統一を目指した。
この出来事は『泣いて馬謖を斬る』という故事として現在に言い伝えられている。
馬謖ドンマイ!!
劉温「失敗は誰にでもあるヨ」
今回はちょっとしたお礼を言いに来ました。
劉温「殊勝な心がけネ。もっと敬うがいいヨ!」
劉温さんじゃないですよ…。この『三国志列伝』をお気に入り登録してくれた方々。この場をお礼申し上げます。当初は登録されないと思っていましたが…。
劉温「謝謝ネ~」
それではまた会いましょう。
劉温「バイバイヨ」




