決意と覚悟
劉温「にーはお、劉温ネ」
劉温「今回はっていうか今回も赤壁の戦い関連ヨ…」
場所は呉、そして時代は赤壁の戦いのほんの少し前。
呉陣営の孫権の家臣達は真っ二つに分かれていた。
「曹操と結んで呉を存続させるべし!無駄な戦いを避けようぜ!」
「あんなゲスな野郎と同盟なんぞ出来るか!徹底抗戦だ!」
いわゆる保守派と革新派の議論である。このような議論は現在でもよくある光景である。
このような議論に呉の孫権は頭を抱えていた。確かに両方には一理ある。しかしどちらにせよ危険があるのだ。
(徹底抗戦をすればこちらが全滅しかねない…。しかし曹操と結べばもはや臣従に近い。いいように使われることは明白だ…。どうすれば…)
この不毛な議論に終止符を打ったのは呉の軍師、周瑜と魯粛であった。
「孫権様!我ら呉の誇りをお忘れですか!」
「そうです!我らにはこの地を三代に渡って守り抜いてきた誇りがあります!今こそ、劉備と結び戦うべきです!」
叫ぶ周瑜と同調する魯粛。彼らの言う通り呉に住まう若い軍人には一種のプライドがあった。『受け継いできた祖国を失わせるべからず』というプライドが。
その若い炎がくすぶっていた孫権の心に火を灯す。
「そうか…。ならば…」
そこで孫権は口を結んで立ち上がり剣を取った。
「…これより曹操と徹底抗戦する!劉備と結ぶ準備をせよ!この令に反する者は…」
ここで孫権は剣の鞘を抜き、剣を振り下ろした。
「こうなると思え!」
孫権はそのまま机の角を叩き斬った。
この決断により後の勝利に繋がっていくことになる。
劉温「また赤壁アルか?」
赤壁の逸話ならまだまだありますね~。
劉温「『レッドクリフ』を見れば大体わかるネ?」
そうなんですけどね…。演義の方を元にしてるんですよね…。
劉温「確かに正史はつまんないアル…」
だから演義の方でハブられた人物も多々いるんですよね…。
劉温「架空の人物がいるってことは無いアルよね~。まさかネ~」
実はいるんですぜ、姉御…。
劉温「…。そりゃあ…、まぁ…、小説だからネ…」
それではそろそろこの辺で~。
劉温「バイバイネ~」




