決死の覚悟
劉温「はぁ…」呆れ顔
劉温「なんか十話毎の恒例になってる日本史のお話ネ」
時は進み、場所は日本。この時代は、草履を温め農民から成り上がった豊臣秀吉が天下を治めていた。
しかし、そんな天下に異を唱える豪傑がいた。関東に覇を唱え、難攻不落の小田原城を本拠地とする北条氏政である。
「我戦う。故に我有り。」
そんな状況を時の天下人、豊臣秀吉は重い腰を上げ、全国の武将に檄文を飛ばした。
「これより大規模な北条氏の討伐にかかる。各々、軍を率い集結せよ!」
それには伊達政宗も例外ではなかった。
伊達政宗は東北一帯を平定し、出羽国と陸奥国を本拠地とした戦国武将である。
しかし、伊達政宗は生粋の戦国武将であった。そこにはこの時代まで生き残ってきた武将としての誇りがあった。
「まだまだ臣従した訳では無いわ!」
こうして伊達政宗は小田原攻めの召集を無視した。
この行動に天下人である豊臣秀吉が黙ってはいなかった。
「伊達を呼び寄せよ!」
「はっ。」
伊達政宗はこうして豊臣秀吉の怒りを買った。
「致し方なし…。いざ、豊臣の下へ。」
伊達政宗は豊臣秀吉の下へ出向いていった。白装束に十字架を背負って…。
「なんだ、その格好は。」
「…。」
これは伊達政宗の覚悟の表れであった。『貴様に従うくらいならどこへでも出向いて死んでやる』という意志表示だった。
しばしして意味を汲み取った秀吉は…。
「その覚悟、大したヤツだ。今回は見逃してやろう。」
「当然ですな!」
こうして政宗は処分を免れ、戻る事が出来た。
時に『覚悟』とやらは死に急がせるがあるが、こうして生き延びる事も出来る。武将はこうした『覚悟』を持って生きていた。
すみません(ドゲサー
劉温「もはや恒例と化したから許す他ないアル」
ふぅ…
劉温「伊達さんは歴史を知る人にとってはあんまり評判高くないらしいネ」
らしいですな。演出とか創作ばかりらしいですよ。
劉温「どこの歴史家も同じヨ」
本当ですね(笑)
劉温「それじゃ再見ネ~」
ではでは~




