表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/61

美周郎の独白

劉温「謝ること…、あるネ…?」


すいません…、前回ネタを入れすぎました…。


劉温「今回は呉の天才軍師、美周郎こと周瑜の壮絶なる散り様アルよ…。あぁ、周瑜さま…。」

中国が三国に分かれた時代。その一角を担うしょく。今回はこの二つの国の軍師の化かし合いの物語である。


蜀陣営の劉備は呉のゴタゴタに乗じて荊州を掠め取った人物である。悪く言っているように見えるが、これが事実。


呉陣営の孫権は代々親から受け継いだ土地を着実に広げていった人物である。何度も言うようだが、劉備を悪く言っている訳ではない。


魏の曹操は劉備と孫権を戦わせ、漁夫の利を得ようと考え、そのように仕向けた。やはり曹操。ぶっちゃけると戦えるだけの戦力が無かったんじゃないか?


そんな中、孫権は返還されるのをあきらめ、討ち滅ぼすことを考えた。そこで軍師である周瑜しゅうゆは策を考えた。


「孫権殿、我々は劉備を討ちに行く訳ではありません。劉備が手こずっている西蜀せいしょくを討ちに行くのです!」


「…?」


数分後孫権は理解した。


「そういうことか…。では孫権仲謀が命じる!西蜀を討ち滅ぼせ!」


「はっ、御意のままに!」


周瑜は曹操の策に気づいていた。しかし、それでも天下統一という夢は諦めきれなかったのだ。そして、蜀には名高き諸葛孔明がいる。そんな相手を滅ぼしておきたかった。


周瑜が考案した案は、西蜀を討つ名目で蜀の道の道中に畑を薬で荒らし、途中で道を翻し、蜀を討ち滅ぼす。仮にできなかったとしても保険として薬を撒いたので、長期戦を仕掛けるというものだった。


一方、孔明は呉の動きを知っていながらも行動を起こさなかった。


呉は順調に西蜀に軍を進めていた。しかし、周瑜は顔色が悪かった。原因は周瑜にも分からなかった。


「え?なにこれ、ヤベェヤベェ!」


その頃、孔明は静かに笑っていた。


「くっくっく…。そのような策を見抜けないとでも?笑止!」


孔明はあらかじめ軍を動かしていたのである。さすが孔明、やることが違う。


蜀と呉の軍が相対し、周瑜は驚いた。


「なん…、だと…?」


そして蜀の将軍、趙雲が叫んだ。


「お前のやることは全部分かってるんだよ!おととい来やがれ!」


「くっ!おととい来れば良かったのか!」


「…比喩だよ?」


そうして周瑜はショックでその場に崩れ落ち、そのまま床に伏せてしまった。


「アイツさえ…!孔明さえ居なければ!天は私を生まれさせておきながら、何故あんなヤツも…!」


周瑜はそんな呪詛を独白しながら亡くなった。


「あのさ…、周瑜さんこんな事言ってるけど、私は防衛しただけだよ?才能も国の為に使ったんですよ…。それなのに…」


孔明さんはこんな事を思っていたかもしれない…。

劉温「今回は周瑜さまの散り様だったが、別にこれで最後な訳じゃないアルよ?」


今回は軍師の化かし合いですね~。周瑜さんも悔しかったでしょうね。軍師ならば誰でも天下を目指す。それぞれの国の軍師はそう考えていたでしょうね。


劉温「周瑜さまは中国でも女性に人気あるよ。それに周瑜さまの故事成語もあるくらいアル。」


リア充爆発しろ!


劉温「それではそろそろこの辺で~。再見アルよ~。」


ではまた~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ