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凡将の魂

劉温「ハロー、劉温ヨ。」


劉温「今回は普通の武将の話アル。とりあえず一言。普通のどこがいけないヨ!」



普通とはなんだろうか?それは何もできない人の事である。しかし、戦国時代にもなると、少し意味が変わってくる。なんでもそつなくこなす暗愚でもなければ天才でもない良い武将の事になる。それが、蜀の当主、劉備の部下である廖化りょうかであった。


彼は、群雄割拠の時から三国時代終了の時まで駆け抜けたとんでもない寿命の持ち主だが、とある事で不憫な思いを味わっている。



「やらせはせん!やらせはせんぞー!」


関羽ははん城を守っていた。なんと魏と呉から。戦いの発端は曹操が南陽郡なんようぐんの民に過酷な労働を課したために民が『働きたくないでござる』と言って関羽と通じたからである。この戦いに何故、呉がいるかというと…。


「関羽強いから一人じゃ無理~。」


そう言って曹操は呉率いる孫権に泣きついたからである。そして少し時間が経った時、事件が起きた。関羽の城を守っていた糜芳びぼう士仁しじんが裏切ったのである。


こうして関羽は樊城にて散った。そしてこの戦いを生き延びた蜀軍の廖化は…。ん?さっきの戦いで出てこなかったって?仕方ねぇだろ、記述が無いんだから…。まぁ、なんやかんやで廖化は呉に降伏し、捕らえられた。


「さて、どうやって逃げるか…。」


腐っても蜀の将軍である。廖化はいかにして牢獄から逃げるか考えた。


「…死んだふりをすりゃんいいじゃね?」


こうして廖化は自分が死んだというデマを流した上で、家族と共に逃げ出し、劉備の軍に合流した。


「劉備殿!おくばせながら帰還致しました!」


「あれ?生きてたの?」


これでめでたしめでたし、という訳ではない。実はまだ続きがある。


廖化が齢90になり、天寿を全うした。当時珍しく、というか前例なく廖化は90まで生きた。この時、人々の間では廖化の死を信じられていなかった。何故か?


「アイツ、超長生きしたし、まだ死んでないじゃね?」


「一回死んだふりしたしな…。」


こうして、廖化の死は人々の間に受けられていなかった。別の理由受けられられないようにしろとは、凡将に突っ込んではいけない…。

最近だと普通って言葉は嫌な意味も含んでるんですよ…。


劉温「全くネ…。」


本当に俺って普通…。


劉温「今日は仲良くしようアル…。」ぐずっ


うん…。(ぐずっ

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