生き様
劉温「蜀の将軍の趙雲の数少ない逸話と劉備の心境の話アル。」
劉温「これは賛否が分かれるかも知れないヨ…。」
長坂の戦い。この戦いは蜀漢陣営の武将が活躍し、己の武を見せた戦いである。そして主君である劉備も一つの生き様を見せた。
この戦いは、結果から言うと蜀漢は敗北した。しかし、民を守りながら戦ったのだから、むしろ称えるべきである。
「曹操が…、攻めてきた…、だと…?」
劉備はこの頃は長坂に勢力伸ばしていた。だが、曹操にはまだまだ及ばなかった。
「逃げるしかねぇ…。忘れちまったぜ…、勝利なんて言葉…。」
こうして劉備はなりふり構わず、長坂から撤退を開始する。しかし、劉備に付いて行ったのは軍人だけではなかった。
「私たちも連れて行ってください!あの曹操にこの地を蹂躙されるくらいなら、あなたに付いて行きます!」
長坂に住まう民が同行を願ったのだ。劉備はその願いを断れるはずが無かった。
「いいだろう、スリップストリームで私に付いて来い!」
こうして、劉備ご一行は長坂を脱出した。しかし、劉備は大事なものを忘れていた。
それは妻の糜夫人と一人息子の劉禅である。
それは妻の糜夫人と一人息子の劉禅である。
大事な事なので二回言いました。
「何か忘れているような気がするが、命あってのモノだねだぜ!」
そして、曹操の軍勢が迫ってくる。そんな中、趙雲は逃げてくる妻と劉禅を戦場で発見する。
「大丈夫ですか!?奥方様!」
「私はどうでもよろしいのです!どうかこの子をお願いします!」
「分かりました!さぁ、奥方様も一緒に逃げましょう。」
「私が居ては足手まといになるだけです。先にお行きなさい!」
そう言い残して井戸に身を投げてしまった。
そして趙雲は単騎劉禅を守りながら劉備の下へ駆けつけた。
「劉備様、劉禅殿を救い出すことは出来ましたが、奥方様は…。」
「…。」
劉備は複雑な表情をしながら、劉禅を抱きかかえた。そして、なんと劉禅を放り投げてしまった。
「趙雲…、私はな…。妻子は衣服の様なものだと思うんだ。いつでも取り替えが利く。」
劉備は趙雲にゆっくりと話しながら、続けた。
「だがな、仲間はそうは行かない。私の手足のようなものなんだ…。もうこんな危ない真似をしてくれるなよ…。」
そう趙雲の目を見ながら言った。
劉備は何よりも義を重んじた。趙雲に向けて言った言葉が全てを物語っているだろう。これが劉備の生き様であり、全てだった。全ては民の為、漢王朝再興の為に働いた劉備の素直な心境だったのかもしれない。
劉温「ちなみに作者は賛否のどっちに回るアルか?」
私は『否』の方ですね。仮にも息子なのだから投げんなし…。あと妻が死んだんだぞ?
劉温「私はなんとも言えないヨ。」
まぁ、この時の趙雲さんはカッコいいですね。
劉温「ジミーのクセに結構有名アル…。」
某性別変換アニメですな。メンマは好きかって?知るかそんなん。
劉温「そろそろバイバイアルよ。」
それではまた次回!




