戦いの策
劉温「はろ~、劉温ヨ~。」
劉温「今回は三国志のターニングポイントである赤壁の戦いアル。そして、武よりも知が目立つ戦いヨ。」
苦肉の策と言うことわざを聞いたことが無い人は居ないだろう。意味は苦し紛れの計画なのだが、本来は違ったりする。
時に三国時代。北の覇者、曹操は南西と南東に陣取る劉備と孫権を討つべく大々的な南下の準備を始め、川を渡るための船を用意し始めた。
「邪魔だ!貴様ら!消え失せろ!」
曹操は沢山の軍を動かすと噂を流しながら軍事行動をしていた。
「俺強いし?意地っ張りじゃ無いし?ホントだよ?」
しかし、劉備、孫権も黙っていなかった。
「「我らが結べば、星々の果てまで征服出来る!」」
こうして劉備、孫権陣営は防衛の準備をしたのだが…。
「「軍が足りねぇ!」」
そして曹操陣営は岸に船を付け、陸軍を整え戦の準備を始める。劉備、孫権陣営は数少ない船と陸軍を用意し開戦した。これぞ有名な赤壁の戦いである。
時に孫権陣営はというと…。
「黄蓋…。貴様、色々やらかしてくれたらしいな?」
周瑜は黄蓋を鋭い眼光で睨み付けた。黄蓋は呉に仕える老将である。彼は、孫堅の時代から呉に仕えている。
「え…?何を…?」
「俺の饅頭食ったり、酒の飲んだり、俺のDVDを勝手に盗んだだろ!?」
「なにそれ知らない!そもそもDVDって何!?」
「お前は追放だ!」
「了解しやした!」
こうして順調に黄蓋が追放されてしまった。そして黄蓋は…。
「曹操さんや、仲間にして~。」
当然の如く裏切った。
「念のため聞くが、何かの策略じゃないよな?」
「チガウヨ?ナニイッテルノ?」
「ものすごく怪しいが、仲間にしてやる!」
こうして黄蓋は曹操陣営に加わった。
ほんの少し時が経ち、黄蓋は船の上に居た。
「者ども、今宵我らは、最強の英雄に勇姿を示す!いざ益荒男どもよ!北の覇者に、我らが覇道を示そうぞ!」
そう言って黄蓋と歴史に名を記されることの無かった兵卒たちは、曹操の船に火を付けた。
黄蓋の追放は茶番だったのだ。曹操はあれほど疑っておきながら何故これを許したのか。それは今でも分からない。そして周瑜はこの策を苦肉の策と呼んだ。苦肉の策の本来の意味は、自分や味方を傷つけることで、相手の意表を突くことである。
そして、劉備、孫権陣営はこの戦いに勝利し、魏、呉、蜀は国の存亡を賭け戦っていくことになる。
かっこいい…!
劉温「かっこいいヨ…。」
さすが呉!この時の呉はいい!ちなみに私は呉がこんな逸話が多いので呉が大好きだったりします。
劉温「それはわかるアル。でもホントに呉は熱血野郎ばっかりヨ。」
だがそれがいい!
劉温「それじゃ、そろそろバイバイアルよ~。再見ネ~。」
では~。