隻眼の勇将
劉温「今回の話は魏の将軍の逸話ヨ。」
劉温「攻撃を受けても退かない精神は本当に凄いアル。」
夏候惇元譲。彼は魏に仕える武将であり、曹操が旗揚げした時から共に居る忠臣である。
そして今、夏候惇は天下無敵と名高い呂布軍を攻撃していた。
「貴様は戦いの意思を生む源だ!生かしてはおけない!」
さて、呂布もただやられる訳も無く、曹性を差し向けた。
「呂布様!ここは私が行きましょう!」
こうして曹性は戦場に現れた。
「夏候惇覚悟!」
曹性は手持ちの弓で夏候惇を狙い撃った。
「弓なんぞ恐れるものか!」
夏候惇がそう言った瞬間、不吉な音がした。
グサッ!
「目が!目が~!」
その矢は夏候惇の目に命中したのだ。そして夏候惇は戦線離脱するかと思われた。しかし…。
「ふんぬ!」
なんと夏候惇は矢を目ごと引き抜いたのである。
「なん…だと…?」
さすがの曹性も驚いた。
そして夏候惇はそのまま…。
「これは父の精、母の血を分けて作られたものだ!棄てたら罰当たりだ!いざ、いただきます!」
こうして夏候惇は目を口にしたのである。この戦い以降、夏候惇は隻眼の将として、「盲夏候」と呼ばれるようになった。
因みにトランペッターはこの逸話で夏候惇さんに一目惚れしました。
劉温「確かにカッコいいアル。」
後、豆知識を一つ。独眼竜の伊達正宗が語った目の嘘はこれが元ネタらしいですよ?
劉温「へぇ、知らなかったアル。」
それではそろそろこの辺で~。
劉温「バイバイヨ~。」




