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男装伯爵とメイド  作者: 橘 紀子
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過去2

ジュリエットが目覚めたのは、ローゼン侯爵邸のある一室である。


「ジュリエット様、ご加減はいかがですか?」


良く見知った、伯父上の侍女アニエスが心配そうに声をかけてくる。


「お父様、お母様、、おばあさま、叔父様、それにミシェルは、どこにいるの?」


「…。それは、旦那さまからお話があると思います。」


ジュリエットがミシェル達についてきくとアニエスはつらそうな顔をして俯いてしまった。



     2分後


「旦那様にお嬢様のことをお知らせしに参ります。」


と、言いアニエスが出て行った。





 一体何があったのかしら?


 お父様、お母様、おばあさま、叔父様、それにミシェルはどこにいるの?







その夜、ローゼンがジュリエットの部屋にやってきた。


「ジュリエット、具合はどうかねぇ?」


「ええ、良好です。ところで、お父様、お母様、それにミシェルはどこに?」


ジュリエットは、直球で伯父であるローゼン侯爵ロベルトに尋ねた。


「…、ミシェル達はもうこの世にいない。」


「えっ。どういうことですか、ロベルト伯父様、何をおっしゃっているの?」


ロベルトの突然の発言にジュリエットはとまどいを隠せない。


「ジュリエット、本当のことだよ。ミシェル達は、亡くなったんだ。」





………


その後の会話は驚くかずにはいられない話であった。


 ただわかったのは、あの夜、マイスナー公爵であったお父様の邸に強盗が入り、その日たまたま留守にしていた私の家族、お父様、お母様、おばあさまが惨殺されたこと、庭にミシェルとエルザらしき遺体があったということ、2人とも焼かれていたため、顔ははっきりとしていないがおそらく持ち物などから、その二人である可能性が高いということなどである。また、屋敷の使用人たちも1人残らず殺されていたため、誰が手引きをしたかのかも検討がつかないようである。



 そして何より驚いたことは、マイスナー公爵令嬢つまりジュリエットは亡くなったことになっているとであった。




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