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男装伯爵とメイド  作者: 橘 紀子
14/27

作戦中2

あなたが好きです…。



 そう言われていたことに対してジュリエットはしばらく唖然としていた。


 しかし、今はそんなことを考えている場合ではない。すぐ脱出しないと…。と、思い直し寝室に向かう。1人になりたいと言って人払いし寝室はジュリエット1人だけである。そして、隠し場所からベットの下に隠しておいた公爵邸の警備兵の服を着、寝室の壁に飾ってある大きい絵を額縁ごとはずす。すると、青い小さな隠し扉がある。青の隠し扉の鍵は事前にアンナの部下が外しておいてくれたのだった。青の隠し扉を押すと、先の見えない階段のような通路があった。ジュリエットは右手に持っていた小型の懐中電灯を入口に置き、今度は扉の中から後ろ向きに絵を額縁ごと持ちながら絵を掛け直した。そして、青い扉を閉め、扉の内側にそれまで来ていたドレスを隠し通路の中を全速力で進んでいった。



 30分後、登ったり下ったり分岐した通路を選びながら進みつつ通路のとある出口に着く。それは、公爵邸のの3軒となりの家の食糧庫の床につながっていた。到着した、ジュリエットは、天井を力いっぱい押す。すると、天井ははずれ、頭上にアンナの顔が見えた。




「さすが、ずいぶん早かったね。」


アンナは、ややほっとした様子でジュリエットを見下ろしている。


「アリアの方は、大丈夫なの?」


ジュリエットは、マリアの手を借りながら通路から上った。


「ええ、アリアさんは、買い物のふりをして裏門の外に出て、近くに待機していた私の部下が先ほど連れられて合流場所まで逃げたはずです。そろそろ、貴女こ不在がわかってしまう頃です。幸いしばらくは、ここに人がこれないようにしています。これに着替えて、あの緑の棚の後ろにある扉から侍従の恰好で逃げてください。次の地点まで一本道ですので、迷わないと思います。」


そういってアンナは、空の棚を持ちあげ、中の扉をあける。

 

「了解。後は任せたわよ。」


ジュリエットは、次の合流地点に向けて出発し、その間にアンナがジュリエットが出てきた出口の下に事前に用意していた石を出口がふさがるまでいれ、さらに出口である床を修復、その上に今日来たばかりの小麦粉の入った袋をおく。さらに、ジュリエットは入って行った緑の扉を閉め、棚をもどし、事前に抜いてあったものを元に戻す。その間約3分。迅速にアンナは片づけて出て行った。






そして、ついにジュリエットがアリアとの合流地点に着く。


「アンナさん、ジュリエット様が到着しました。」


アリアの嬉しそうな声が聞こえてくる。


「さすが、ずいぶん早かったね。」


アンナは、ややほっとした様子でジュリエットを見下ろしている。


「アンナこそ、よかった……」


 あれから、3回隠し通路を通り、途中で馬車に乗り換えここまで到着した。はじめの待機場所には、アンナがいたが、あれからアンナには会っていなかったのでジュリエットもアンナも互いが気になっていたのである。無事を確認できてお互いほっとしていた。


「ところで、パールバン公爵邸は、今どうなっているの?」


ジュリエットは、いずれは聞かなければならないことの確認を急いだ。



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