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男装伯爵とメイド  作者: 橘 紀子
13/27

作戦中

ジュリエット達脱出の全貌が明らかに…。


作戦実行日






「アリア、今からいくわよ。ではあそこで待っていてちょうだい。」


「はい、ジュリエット様。では、健闘を祈ります。」


アリアは、お茶目にウインクして出て行った。





30分後、パールバン公爵令嬢マリアは侍女とともに突然消えたと大騒ぎになるのである。




翌日、


「アンナ助かったわ。これから、メソポタ王国までお供してもらうなんて。悪いわね。」


ジュリエットは、ほっとした雰囲気でアンナに話しかける。


「いえ、かまいません。くれぐれも、お二人とも女性であることがばれないように気をつけてくださいねぇ。」


アンナは、馬車の向かいの席に座りながらにっこり笑いかけた。










そのころ、帝都のパールバン公爵では



「あの二人は、どこに行ったんだ?誘拐か?とにかく二人を探すように!」


パールバン公爵は部下に命じジュリエット達を探させた。


しかし、門や裏口からでた気配はない。


いったいどこから2人は消えたのか?


自分から逃げたのか、それとも誘拐されたのか?


おそらく後者だろう。


なぜなら、マリアの身元ははっきりこちらはわかっている。


そして、念のためにワーレンベルグ子爵邸に部下を向かわせた。




**********************************************************************






一か月後、なんとかアジアン公国に着いたジュリエットは、国境付近のメソポタ王国の情報部の隠れ家にいた。






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数刻前


「礼儀作法は言うまでもありませんでしたが、こんな短期間で我が国の歴史をおぼえられるなんてさすが公爵令嬢ですね。と、ドリトル先生も言っていましたよ。」


 そういってお茶を飲みながらニコニコ笑いかけてい来るのは、アジアン公国で知り合ったワーム男爵である。

 帝都に来てから毎日彼はジュリエットのところに遊びに来ていたと、いうより監視に来ていた。

ワーム男爵の話によると、彼はパールバン公爵ほどの権力はないほども皇帝と面識があり、今回ジュリエットの様子を見てくるように皇帝に頼まれたそうだ。いきなり親しげに訪ねてきた男爵に最初は警戒していたジュリエットだったが、事情を聞いて今ではこうして仲良くお茶を一緒にいただくまでになった。


「ありがとうございます。」


 ジュリエットは、いつもとかわらぬ笑顔で笑いかけた。


 しかし、今日のジュリエットはさりげなく会話を早く終わらせようとしていた.そのことをワーム男爵に気づかれぬように慎重になりながら…。






 30分後、ワーム男爵がそろそろ帰りますと行った時は心の中はウキウキになっていた。これでやっと帰ってくれる。そういっていつものように立ちあがると、いきなりワーム男爵に抱きしめられた。突然のことに驚き何もできないでいるジュリエットに対し、一層力強く抱きしめられる。そして…






「あなたが、好きです。」


そうジュリエットの耳元でそうささやいて軽く耳にキスをして去って行った。



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