うんこ食ってた方がマシ
俺、佐藤健太、28歳、ニート歴9年目。
ある日いつものように「異世界転生モノなろう小説」を読み漁っていたら、
スマホの画面が突然真っ黒になって、「うんこは尊い」って文字だけが浮かんだ瞬間、
ドスンッ!!気がついたら森の中。
しかも裸。
しかも股の間に、なんか……でっかい茶色い塊が乗っかってる。「……は?」よく見たらそれ、俺の尻から生えてる。
いや、生えてるっていうか、
俺の体がうんこの形に変形してるっていうか……。「お、お前……まさか」するとそのうんこ(俺)が、勝手に口を開いた。「ようこそ、俺。
俺たちは今、『至高の糞霊』へと転生した。
この世界で最強の存在だ」「……はぁ?」「人間だろうが魔王だろうがドラゴンだろうが、
全部まとめてうんこで解決できる。
それが俺たちのチート能力『糞覇王領域』だ」目の前にステータス画面が浮かぶ。【名前】佐藤健太(うんこ精霊形態)
【ランク】SSSS(糞)
【固有スキル】
・無限糞生成(消費MP:0)
・糞圧縮爆弾(射程:無限)
・究極の糞壁(防御力:概念級)
・他者のうんこを喰らうとステータス爆上がり
・匂い無効化(自分には効かない)「……お前、これマジで最強じゃね?」「だろ?
だからさ、さっさとこの世界の魔王でも勇者でもなんでもいいから
うんこにしてやろうぜ」その日から俺の異世界生活が始まった。街に入ると衛兵が
「貴様、何者だ!」
って剣を向けてくる。俺はニヤリと笑って、
「俺は……うんこだ」ズドォォォォン!!!一瞬で街全体が直径3キロの巨大うんこドームに包まれた。
悲鳴も何もかも、全部うんこの中。
静かになった。「次」森に行くと、伝説の火竜が「グオオオオ!」って吠えてくる。俺は尻(というか全身)を向けて、
「うんこビーム」―――ブブブブブブブブブーーーーー!!!火竜、即座に直径50メートルの特大うんこに変形。
しかも嬉しそうに「ブヒョロロ~♪」って鳴いてる。
完全に洗脳済み。魔王城に乗り込むと、魔王が
「フハハハ! 貴様如きがこの俺に勝てると思うのか!」俺は静かに言った。「うんこは平等だ」そして魔王の顔面に、
超圧縮されたうんこの塊を時速マッハ9.8でぶち込んだ。魔王、即座に「うんこ化」。「……お前も、うんこになれ」最後に残った勇者パーティーが震えながら言った。「や、やめてくれ……!
俺たちは世界を救うために……!」俺は優しく微笑んで(うんこだけど)、
こう言ってやった。「世界を救う?
だったらなおさらだ。
うんこになれば、
もう誰も傷つかなくなるぜ?」そして最後の最後、
世界樹すら巨大な一本うんこに変えた俺は、
空を見上げながら呟いた。「なぁ……
こんな世界で頑張ってる奴ら見てるとさ……
正直、
なろう小説読むくらいなら
うんこ食ってた方がマシだわ」世界は静かに、
完全に、
うんこ色に染まった。(完)




