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第1話 あなたが天国に行ってしまうとき。

 大きな龍の死骸から生まれる豊かで美しい砂漠の中の森


 あなたが天国に行ってしまうとき。


 とても大きな龍が死を迎えようとしている。千年以上の長い年月を生きてきた龍は、その寿命が尽きることがわかると、空を飛ぶことをやめて、巨大な海のような砂漠の上にゆっくりと空から飛び込むようにして、巨大な砂を波のように吹き上げながら、迷いもなく落ちた。

 そして大きな年老いた龍は、夢を見るようにして、砂漠の大地の上に寝そべったまま、その大きな瞳をゆっくりと閉じた。(そのとき龍の瞳からは涙があふれていた)そして、それからすぐに龍は死んでしまった。それから不思議なことが起こった。まず、あまり雨の降らない砂漠にたくさんの雨が降り始めた。(強い風と大きな雷を放つ嵐のような激しい雨が降った)そして龍の死骸からは、緑の草木が生えはじめた。それにどこからか、大きな龍の死骸を食べるために、たくさんの動物たちが集まり始めた。雨はオアシスのような小さな湖になった。渇いた死の世界である砂漠の大地は龍の死骸の近くからだんだんと命ある世界に、(まるで奇跡のように)緑色の大地に変わっていった。

 そして大きな龍の死骸が大きな龍の骨だけになるころには、砂漠に緑の森ができた。たくさんの命ある動物たちが暮らしていける大きな実のある豊かな美しい森だった。

 その美しい森に暮らしている白い虎の子供がいた。

 今では森の神様として森に暮らしているたくさんの様々な種族の動物たちから感謝をされている小さな山のような大きな龍の頭蓋骨の骨を見ながら、白い虎の子供は泣いていた。死んでしまった龍が、どうか天国に行けますようにって、思いながら、悲しくて泣いていたのだった。

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