【プロットタイプ】慣性の法則の生き方
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
動き続ける時は動き続け、止まる時は止まり続ける。
朝起きて、朝飯を喰らい、また寝て、少しの執筆を済ませ、昼飯を喰らい、また少しの執筆を行い、また眠る。そしてトイレに起きて、今度は俺の膝を陣取って眠る。
此奴、本当によく寝んな。食うか、書くか、それ以外の時間は全て睡眠に費やしている。どうにも一度眠り出すと、眠り癖が着くようでどれだけ寝ても寝足りない様だった。
その様は最近読んだシリーズ物の、怠惰な女性を連想させた。酒に飲んだくれ、床に寝っ転がり、部屋に訪れる仲間達に世話を焼かれているような女性だった。けれども職務はきっちり行っており、平常時と仕事との落差が激しい人だった。
――あー、そこにある技術書取って〜。
――あーあー、駄目だよ君〜。そのままじゃ負けちゃうよ〜?
――ねぇねぇ瑠衣た〜ん、お膝枕。
――瑠衣、このまま行ったら明日に支障出るよ。
やると決めた事に関しては、それなりに骨のある奴なんだがな。よく調べるし、多少の事では諦めないし。ただ不要と感じた物に対しては今と同じようにどうでも良く、無関心というだけで。
ふと、この状態が明日、明後日まで続く姿を想像した。延々と眠り続け、一日の数分だけ覚醒する。其れはまるであの物語の女性の様に。
お前らしくもない。外出を止めたのが俺だとは言え、やはり今の状態は少し物足りなかった。
「……」
お。目が覚めた。
「今、何時?」
「四時四十五分」
少しの間の後に、鏡花は口をもごもごと動かした。何か言いたいことがある様で、けどもそれを口に出すのを憚られる様で、迷っている様だった。
言いたいことがあるなら言え。
「久々に、よく寝た。私、昼寝出来なくて……。でも定期的に昼寝しないと、この間みたいに体調崩して……」
そう言えば帰って来てからも昼寝する事は疎か、何かしら活動していたな。本を読んだり、ゲームをしたり。俺が夕飯を作っている間も、寝ている事はなかった。
「だから、止めてくれて嬉しかったかな」
一度動き出したら止まれない。体が壊れるまで活動を続け、壊れた時に漸く止まれる。自分で限界を理解していない。この慣性の法則のような生き方。やはり、あの物語の女性とよく似ていた。
「明日は出掛けるよ」
そうか。それよりも。
「重い。退け」
「冷た〜い」
健康ならば、俺が気付かう必要性は無いだろう。
慣性の法則って知ってますかね?
忘れてる方も多そう。
動き続けるものは動き続け、止まり続けるものは止まり続ける。
テーブルクロス引き、だるま落しもこの法則によって成り立ちます。
そんな生き方をしてます。
限界って分からないですよね。ある日突然、バタッと来ちゃう。
昼寝すれば収まるのに、何故昼寝しないの?
という問い掛けには、昼寝出来ないんですよ。
寝ようと思っても、目が覚めちゃう。
盛るだけ盛ってぽっくり逝きたい。




