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復讐者D  作者: 木下 太一
歓楽街
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エピローグ&ネクストプロローグ

「『【12議席】のトリエントに警察から厳重注意。ジェーン・ドゥとの戦闘の際に誤って建物を放火か』……」




 私が新聞の内容を読み上げると、目の前のトリエントが鬱屈とした表情で頭を抱える。


 あの『リリスの館』での火事に関する記事だ。本来は痕跡の残らない私の『異能』の炎で燃やす筈だったが、それをジェーン・ドゥに邪魔をされてしまった。




 そこに機転を効かせたトリエントが変わりに館を燃やしてくれた訳だが……トリエントの炎は魔法であり、勿論警察の捜査によってバレるわけで。




「あの小人め、抜け目なく切り取りおって……!」




 あの後、トリエントは新聞に載らないよう様々な場所に根回しを行っていたようだが、同じ【12議席】の小人が運営する新聞会社に、見事にすっぱ抜かれたらしい。




「まぁジェーン・ドゥを追い詰めた功績と火事を起こした罪でトントンって感じじゃない? あの時には殆ど魔女たちの避難も終わってたみたいだし、新聞にもそんな風に書かれてるよ?」




「世の中には火事を起こしたという事実だけを切り取って大騒ぎするものがいるのだ。特に俺のような立場になると余計にな……あぁ、明日から屋敷の前にそういった者たちの人だかりが出来るのかと思うと今から胃が痛い……」




「あはは、ドンマイ」




「誰のミスのカバーをしたと思っているんだお前は!? あと、私はお前たちのスポンサーだぞ! 分かってるのか!?」




「あぁ、確かに。スイマセンデシタ」




「なげやりな!」




 別荘にでも逃げるかと画策しているトリエントに別れを告げて(深い意味はない)、私は『B』の本部へと帰還する。




「おぉ、帰ったかディー。どうだった? トリエントさんの様子は」




「ショックは受けてるけど、まぁ大丈夫そうだったよ」




「うむ、ご苦労。では貴様の準備が出来次第出発するぞ。早くしろ」




「はいはい、そんなに急かさないでよ……」




 準備。そう、準備だ。


 私たち『B』は、今からとある場所に向かうことになっている。




 それはちょうど昨日の話、エリーニュスとの協議の末【キメラ】に『B』の事を紹介した時の事だ。




「目に七つの星か。そう言えば『パンゲア』東部の学校に、目に星を輝かせた大変優秀な生徒がいるという噂があるぞ?」




 と【キメラ】がそんな噂を教えてくれたのだ。


 とにかく情報がなく、私で『異能』ガチャをしようとしていたエリーニュスにとっては棚からぼたもちな噂だった。




 当然直ぐにそこへ向かおうという方向で話は固まり、【キメラ】が運営する孤児院の子供たちという設定でその学校に編入することになった。




「首を洗って待っていろ、貴様の首もとに今噛みついてやるからな……」




 闘志を燃やすエリーニュスに続いて、私たちも【キメラ】が用意した車へ乗り込む。


 行き先は『東部パンゲア学園』、王国最大の規模を誇る、【方舟】最高峰の教育機関だ。

お読み頂きありがとうございます。

これにて『第一部、完』となります。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

※更新は不定期です。

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